打つ手なし・・・
残念ながら打つ手なし・・・
※続けて更新予定です!
「まあ、これでみんなも納得してと思う。
情報漏洩が社内で起きていたことも、
どうしてあそこの会社がこの時期に我々と同程度の有機ELが開発出来たのかも。
まあ、本田君詰めの甘さがなければ分からなかったけどね・・・。
他のメールや社内の電話、会社支給の電話も調べてみたけど
全くヒットはしなかったからね・・・。
このデータがあまりに重いから圧縮して
メールでの送付を選んでくれて本当に助かったよ。」
犯人が分かったことはいい。
良かったと思うが・・・
問題はこれからである!!
我々よりも優れた有機ELを作った会社が存在しているのだから
そこよりも優れた有機ELを我々が作らなければ、
今回のプロジェクトは失敗に終わるのだ・・・
「柊ちゃん、相手が何したか分かる?」
「はい、たぶんガラス部材の一部を薄くしたことで特性向上を図ったのだと思います。」
「うちの薄くすれば特性向上する?」
「はい、向上する度合いは断言はできませんが、向上するのは断言できます。
そしてたぶん1lm/Wぐらい向上します。」
「・・・それか・・・。どうしてうちはそれをしなかったの?」
「寿命への影響が顕著に出るはずです。」
「なるほどね・・・。うちらは寿命も合わせてやっていたからか・・・。」
重苦しい空気が流れる中、
「じゃあ、柊ちゃん、薄さにチャレンジして効率向上を検討してもらえる?」
「かしこまりました。すぐに連絡してトライさせます。」
「頼むよ・・・。それと他に手はないの?」
「今のところ、すぐにというのはないです。」
「そっか・・・。分かった!ただ検討はして欲しい。何か手がないのか。
無ければ、世界一の寿命の有機ELと世界一と同等の有機ELの二本立てにしよう。
ちょっと印象が弱いけどな・・・。」
柊が電話で指示を出しながら私達は帰路につく。
「どうするの?」
「どうするもこうするも薄くする実験はするつもりだよ。」
「そうだけど、それだけじゃあ、超えることはできないでしょう?」
「ああ・・・・。何か考えないといけないけど・・・。」
「さんざんやってきたからね・・・。すでに1万回以上の実験をしているし・・・。
それで仕えた技術は10件程度・・・研究職ってマゾじゃないとできない職業ね。」
「報われないだろう?」
「ええ、本当に報われないわよ・・・。」
「結構辛いだろう?」
「結構どころの話じゃないわよ!!
こんなのホント私の性にはあってない!!
何で、こんなに辛くて、めんどくさくて、
嫌になっちゃうことをしなくちゃいけないのかね~。」
「だけど、それでもな・・・
知らないことを知れるってのが楽しいんだよ。」
「・・・ああ・・・
真正のMだったのね。」
「そうそうドが付くくらいの・・・、って誰がドMだ!
Mじゃないわ!!」
「・・・変態?」
「言葉だけ変わっただけで、中身が全く変わってないだろう!!」
「良かったわ・・・。」
「何が?」
「ドMの旦那だったら嫌だから。」
「失礼極まりない発言だな!?
ドMじゃないって言ってるだろう!!
それにこちらも願い下げだ!
奥さんが本当にドSじゃない、優しい坂井であったことにね!!!」
その後も不毛な会話を続けながら無事に照明事業部の本社へと戻ったのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




