もしかして・・・
もしかして・・・
※次話は明日7:00に更新予定です!
「結果は?」
「53.5lm/W。」
「まんまだね・・・。
そしてこれで確証が取れたね。
あそこは薄くして効率を稼いできたことが。」
「ああ・・・。」
柊は深刻な顔をして結果を見ていた。
それもそのはずだろうな・・・
少しでも勝っていれば世界一だったというのに・・・
「あとは薄くした条件を振ったのが今日中に上がるの?」
「望み薄だけど、それに期待しているよ。」
柊が視線をこちらに向けてきた。
すでにグループを二つに分けておらず、全員で効率改善に取り組んでいた。
「この結果は伝えた?」
「速報として連絡した。
今の俺達と一緒で、確証とガッカリと安堵て感じだったな。」
「・・・安堵?」
「ああ、同じ値が出たからだとさ。」
「なるほどね・・・。」
重い空気が事務所内を包み込んでいた。
そんな中、
「あ、あの柊さん、今警備室からお電話がありまして、
お客様が来られているそうですが・・・。」
おずおずと来訪者が来たことを告げてきた新人君。
この重たい空気の中で言い出しにくそうではあったが、
精一杯頑張って伝えてきたのだろう。
手には汗が光って見えた。
「ああ、そう言えば柿原さんが来るんだった。」
「柿原さん?」
私は頭の中をぐるぐると回転させながら該当者を探していく。
有機EL関係者であれば、大体わかるのだが・・・
該当者がいない・・・
と、思ったら!!
「ああ、拡散シートの人か!」
そう、あれは本社近くのコーヒーショップで出会った
拡散シートを作製する会社の社長に会っていたのだ。
その時はうちの会社にけんもほろろに断られて意気消沈していたが・・・
話してみると面白い人で、色んな光学シートを作っていたのであった。
だから、私達はレンズシートの話をして、
「へぇ~!世の中面白いものがありますね!!」
すごい目をキラキラと輝かせていた。
柿原さんは本当にモノ作りが好きな人なんだろうなという印象だ。
「その人が何で来てんの?」
「ああ、面白いものが出来たからって見せに期待って言っていたんだよ。
それでOKですよって言ってたんだ。」
「ふーん・・・。じゃあ、ちょっと気分転換に行こうかな。
あのおじいさんと話していると何だかワクワクするからね。」
「それは同感だね。・・・よし!楽しい話でも聞いてこようか!
楽しくなった方が仕事もはかどるはずだし!!」
私と柊は一緒に柿原さんを通した会議室へと行くのであった。
「柊、これ評価しとくよ。」
打ち合わせを終えて、貰ったシートを調べてみる。
「ああ、宜しく!・・・いや、柿原さんの処女作だし、俺も見るか。」
「そう?じゃあ、これ持って実験室に行こうか。」
実験室では測定をしている子がいたので、
「52.4lm/Wの有機ELは?」
「あ、ここにあります!!」
そう言って、測定装置から取り出してきた。
「また測定しるの?」
「はい・・・本当に52.4lm/Wかを再度確認したくて・・・。」
「で、結果は?」
「・・・変わらずです・・・。」
「まあ、そうでしょうね。」
柊と私は苦笑しながら有機ELを受け取り、
今貼っていたレンズシートをはがして、
柿原さんのレンズシートを貼って測定をする。
測定は点灯チェック後数分で完了する。
柊が慣れた手つきで測定装置を操作して、
測定が開始された。
1分が経過し・・・
そして測定が完了した。
私と柊は今測定されて画面に表示された結果を覗き込む・・・
「「はぁ!!!」」
私と柊の大きな声が実験室にこだましたのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




