考えるより行動を!!
何とかするために動く!!
※次話は明日7:00に更新予定です!
取り残されて呆然としている柊であったが、
すぐに起動し始めたのであった。
「それでどうする?」
「はい、再現実験で確認が出来ておりませんが、
33lm/Wの有機EL作製実績があります。
ですので、これをあと3日のうちに再現取ります。」
「だけど、部材が足りないんだろう?
ここに来て金沢取締役が動いていたとはね・・・。」
私達の所にガラスメーカーから3日程納期が遅れてしまいます
との連絡が受けたのが、3日前であった。
その時は、まあ、3日遅れても仕方がないかと思って了承したのだが、
実は川村部長の裏切りがあって、急遽部材が必要になるとは思ってもいなかった。
そもそも私達はいつも注文しているガラスメーカーが
金沢取締役の息がかかったメーカーなんてことはつゆ知らず、
遅れるのもしかたがないと思っていたのであった。
そして、その遅れがここに来て致命傷になるなんって・・・
金沢取締役が動いたのは間違いないだろうけど、
その裏でこれを描いたのは川村部長であろうな・・・。
「どうするの柊ちゃん?」
「これからディスプレイ事業部に行ってきます。」
「ディスプレイ事業部に?」
「ええ、同じ部材をディスプレイ事業部で使ってますから、
何とか頼み込みたいと思います。」
「分かった・・・俺も佐川に電話しておく。
あいつは実田派閥だからな・・・。
皮肉なことにこんな時には派閥が役に立つんだよな~。」
「そうですね・・・。
すいませんがよろしくお願いします。
僕の方からも連絡は入れさせてもらいますので。」
電話を切りながら、柊と私は急いでタクシーに乗り込み駅を目指すのであった。
「部材分けてくれるといいんだけどね。」
「どうなるかな・・・。」
連結部で電話を掛けに行っていた柊が座席に戻ってきた。
私達はすでに新幹線に乗ってディスプレイ事業部に向かっている。
先ほどから何度も電話を掛けているのだが、
佐川部長を捕まえることはできていない。
村中プロジェクトリーダーの方も連絡を入れているというのだが、
今だに捕まっていないのだ。
・・・もしかして・・・
一抹の不安が頭をよぎる。
ここで佐川部長にも金沢取締役や川村部長、もしくは宮本所長などによって
良からぬ圧力がかかっていない・・・のか・・・
「まあ、そのことを考えても仕方がないだろう?
何としてでも部材を貰うか、貸してもらうかを考えるしかないだろう。」
「そうだけどさ・・・。」
乗り換えをして4時間半かけてディスプレイ事業部に到着する。
私達はそのまま正門警備室に向かい、
「照明事業部の柊と申します。
ディスプレイ事業部の佐川部長に会いたいのですが。」
「佐川部長ですか・・・少々お待ちください。」
どこかに電話をしてしばらくすると、
建物から一人の女性が小走りにこちらに近づいてきた。
「佐川部長の秘書ですが、本日は何かお急ぎの用事があるのでしょうか?
先ほども本社の村中様より電話があったのですが・・・。」
「はい、至急のことなのですが、佐川部長に相談がごとがありまして
こちらに来させていただいたのですが。」
「そうですか、現在佐川部長は会議中でして、
会議中は連絡をすることが出来ないのでして。」
「それでは会議が終わるまで待たしてもらってもよろしいですか?」
「それはかまいませんが・・・いつ終わるかわかりませんが?」
「それでもかまいません。」
「わ、分かりました。それではこちらへどうぞ。」
そう言って、秘書が私達を来客室へと案内してくれた。
しばらくするとお茶を持ってきてくれたのだが・・・
「本当に会議がいつ終わるかは分からないのですが・・・。」
「大丈夫です。ここで待たせてもらいますので。」
「はぁ~、分かりました。それでは何かあったらこちらまでお電話ください。」
そういって、秘書室の電話番号を書いたメモを残していってくれた。
「・・・どうする、実は会議が嘘で、ただ私達に会いたくないだけだったら?」
「その可能性がゼロじゃないのが辛い所だな・・・。
そういうあ、ガラスメーカーへの連絡は?」
「うん、みんなが電話や確認してくれてるけど、
3日後じゃないとダメの一点張りらしい。
他のメーカーにも頼んでるけど、
やっぱり在庫がなかったり、そのまま部材がうちの会社では使えなくて
加工する必要があって、加工にはどんなに頑張っても数日かかってしまうんだってさ。」
「メーカー側は全滅かよ・・・。」
「まあね。ここら辺は私達のミスだね。
1つのメーカーに頼り過ぎたね。」
「そうだな。何とか他にもって探してはいたところだけど、
間に合わなかったら意味がないな~。」
「いい教訓になったんじゃない。」
「ああ、本当に骨身に染みてそう思うよ。」
「はぁ~、最悪な一日だ・・・。」
待てど暮らせど来ない佐川部長に焦れてしまう。
だけど、それでも来ない佐川部長。
「そういや、川村部長にもっと責めると思ったけど、
意外と何も言わなかったね?柊。」
「ああ、まあ、誰が流したかがわかれば十分だったんだよ。」
「え?それだけ?」
「まあ、問い詰めようかと思ったけど、
その時間がもったいないと思ってさ。
それなら、次の行動に移ろうと思ってね。」
「で、ここまで来たと?」
「そう。頭で考えるより行動の方が得意だからね。」
「十分腹黒く考えてるけどね・・・。」
「失礼な!聖人君主って言葉がピッタリな俺だよー!
そんな俺が腹黒い何って!失礼な!!謝れ!!」
「お前が、世界中の聖人君主の人に謝れ!!」
そんな時だった。
「おいおい、来客室ははしゃぐ場所じゃないんだがな・・・。」
すでに時刻は夕方になろうかという時間になって、
やっと佐川部長が現れてくれたのであった。
すると・・・
柊が・・・
土下座をするのであった!!
呆気にとられる私と佐川部長。
「佐川部長!是非ガラス部材を貸していただけないでしょうか!!」
「いや、ちょっと待て!いいから、面を上げてくれよな!!」
慌てて柊を立たせるのであった。
「ああ・・・そういうことか・・・。
それはこちらのミスだな悪かった。」
「いや、てっきり金沢取締役とかの力が加わっていて、
待たされていると思ったので。」
どうやら佐川部長は本当に朝から会議で昼ご飯も食べずに、休みがなかったらしい。
そして、やっと休憩に入って自分の執務室に戻ろうとしたところで
秘書から連絡を受けて慌ててこちらに来たのが真相だ。
こちらは圧力がかかっていると思ったので、
柊は土下座してでも手に入れようとしていたのだが・・・
そんな覚悟は私にはなかったというか、
発想していなかったな・・・
「それにお前には力が必要なら言えって言ってただろう?」
「あ!?言ってもらってましたね。」
「あはははは!忘れてたのかよ!
まあ、いいさ。ガラス部材は好きなだけ持って行け。
それで絶対に中央研究所の連中を叩き潰して来い!!」
「「はい!!」」
私と柊の返事が同時に重なったのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




