川村部長の背水・・・
針の筵の状態です・・・
※次話は19:00に更新予定です!
「今回の件の報告は以上です。」
「うんうん、中央研究所はかなりまずい状態になっているようだね。」
「はい、このままでは発表自体を取り止めるしかないかと思います。」
「それは残念だね。
しかし、出来ないことを報告するわけにはいかないからね。
それは仕方がない決断だね。
それよりも柊君、君が金沢を落としたと聞いたが?」
「いえ、僕だけではないです。
主には村中プロジェクトリーダーが計画を考えておりました。」
「そんな謙遜はいいのだよ。
君が証拠を集めて、中央研究所の改ざんを指摘したそうじゃないか。
そして、先日あった川村君の失態を挽回して、
主導権を金沢と中央研究所から奪還してくれたみたいで。」
柊の方を叩きご満悦な顔をする町田取締役。
その横では顔を蒼白にしている川村部長。
・・・完全に川村部長の失態にされているのか・・・
「被災地への救援物資の件ですが、
正直言って、あんな手で金沢取締役と宮本所長が打ってくるとは
誰もが思っていませんでした。
川村部長もしっかりとされておりましたし・・・。」
「うんうん、上司思いのところも素晴らしいな。
やはり、部下はこうあるべきだと思わないか・・・川村君?」
「・・・はい・・・。」
「更には相手の失態をしっかりと突いて、
失脚させるだけの知恵と行動力・・・
こんな部下が持てて幸せだな~川村君は。
私が欲しいくらいだよ。」
大声で笑う町田取締役に対して、ただただ頭を下げ続ける川村部長。
今の会話は、釘をさしてるんだよね・・・
ああ、いやだ!!
こんな針の筵の中にいる何って!!
付いてくるんじゃなかったわよ!
私、1人で下のコーヒーショップでのんびりコーヒーでも飲みながら
待っている方が何倍も良かったな・・・
その後も煽てられる柊とハッキリとは言わないが攻め続けられる川村部長。
柊はフォローをするもののそんなモノは全く効果はなかった。
「それで30lm/Wで報告はするのかい?」
「いえ、直前まで模索はするつもりです。」
「なるほど、いい心がけだ。
何が起こるかは分からないからね。
それで何か考えがあるのかい?」
「はい、案としてはここにいる新田と共に考えている案がありますので
それを2週間のうちに検討していこうかと思っております。」
「そうか、頑張ってくれたまえ。
もし何か私の力が必要になったのなら、遠慮なく言って欲しい。」
「ありがとうございます。」
柊が頭を下げて、さてとこれで報告も終わったし、
川村部長の血色も相当悪くなっているのだから、
とっととこの空気の悪い部屋から出ていこうとした時だった。
「そう言えば、社長が柊君にお礼を言って欲しいと言っていたよ。」
「・・・え?社長がですか?」
「そうだよ。
金沢元取締役の件で、無事に予定通りことを勧めることが出来たことについてね。
まあ、非公式なことであるから直接会いにはいけないとのことで
私がその旨を伝えることになっていたのだよ。」
「そうですか・・・。わざわざありがとうございます。」
「うん。それと川村部長にも社長がお礼を言っておいて欲しいとのことだったよ。」
「・・・私にですか?」
「そうだよ。ことが起きたのはきっかけは君が引いてくれたんだからね。
そう警戒する必要はない。
君がいなければことを起こすことが出来なかった可能性もあるのだからね。
だから、素直にお礼を述べておられたよ。」
「・・・あ、ありがとうございます。」
「うん、しっかりと伝えたからね。」
こうして私達は執務室から出ていったのであった。
一段と川村部長の顔には血の気が亡くなっているのを横目に見ながら・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




