柊の反撃
柊がいよいよ反撃をする!
※続けて更新予定です!
「じゃあ、有機ELプロジェクトのミーティングを開始しまーす!」
今日も陽気に開始の宣言をする村中プロジェクトリーダー。
私は・・・事の次第を見守るのであった・・・。
「じゃあ、まずは照明事業部から・・・って、今日は川村部長は不在?」
「はい、ちょっと盲腸になられたので、今日は代わりに新田が出ます。」
「へぇ~、こんな可愛い子がいるとはね!
おじさんと後で一緒に一杯どう?」
「いいですねー!是非とも宜しくお願いします!」
「おおぉ!いける口なのかな?」
「おい!いい加減にしろ!!」
村中プロジェクトリーダーと新田の会話を遮ってきた金沢取締役。
その声は怒気を帯びていた・・・。
「あ、すいませんね~。
それじゃあ、照明事業部からお願い。
資料だと今回も・・・上がったの?」
「はい、微増ではございますが前回の報告29lm/Wから
30lm/Wへの増加しております。」
「さっすが!柊ちゃん!もう、ここまで上がると笑いが止まらないね~!」
「ありがとうございます。」
その時だった。
当然こんなやり取りを快く思っていない金沢取締役が、
「そんなのはどうでもいいだろう!!!
それよりもうちの材料評価の再評価結果だせ!!」
「そうですね。そちらの報告もさせていただきます。」
「さっさとしろ!
こちらの派遣していた連中がしっかりと製造条件の確認もして
更には製造プロセスもしっかり確認して、
問題ないとした工程で作った有機ELはどうなった!!」
「はい。結果ですが・・・
前回報告した内容と変わらずでした。」
「そんなバカなことがあるかー!!!
今度は何をしたんだ!!
絶対に何かしたんだろう!!
でなければ、そんなおかしな値が出るわけないだろう!!」
「ここで我々が行った実験結果をご覧ください。」
そう言いながら柊君は別の画面を写し出す。
「これからの資料の内容は、中央研究所の方が以前に実験した資料をもとに
我々も同じ実験をした内容となっております。」
「そんな暇があるなら、なぜ低下したのかを検討せんか!!
本当に馬鹿な連中だな!
そんな無駄なことをやってるから、進まんのじゃないか!
お前ら・・・ホントに首しなきゃいけないみたいだな!!」
罵声を浴びせる金沢取締役に、
まったく同様することなく淡々と柊君は説明を続けていて、
「結果ですが・・・
中央研究所の方のデータとは全く異なる結果が得られました。」
「・・・はぁ!?」
「比較対象とした有機ELは3lm/Wに対して、
これが1.4lm/W、こちらが1.1lm/Wと軒並み半分以下の数値です。」
何も発することなく金沢取締役は見つめていた。
ふと中央研究所のメンバーを見るとただただ呆然としている。
ただ・・・1人だけが・・・
写し出された画面を見ることもなく下を向いたままであった・・・。
「・・・最適化できてないのではないですか?」
重い口を開いたのは宮本所長であった。
「最適化ですか?まあ、それは正直検討してません。
だって、これは中央研究所さんが提供してくれた資料の通りに作った有機ELですから、
わざわざこちらで最適化する必要はないでしょう?
そもそも資料は再現できるように細かな情報を入れているんですよ。
もしかしてこちらには記載のない、情報があったりしますかね?」
「そんなことはない・・・。」
消え入るような声で答える宮本所長であったが、
「製造設備が異なれば、やはり条件も少し異なってくる。
それを詰めていない状態で、
我々と同じことをしても同じになるとは限らんだろう?」
「その差が2倍以上開く何ってことがあるんですか?」
「可能性はゼロじゃない!
ゼロじゃないんだから、ないとは言い切れないだろう!」
「そうですね。ゼロは言い切れないですね。」
「だろう!それなのになんだ!
こちらがまるでデータを改ざんしているように言うのは!!
濡れ衣をかけて!!
謝りたまえい!我々を貶めたのだからな!!」
「ええ、こちらに非がある場合には、土下座でも何でもしますよ。」
「まだ非がないと言うのか!!?」
「とりあえず、説明を続けさせてくださいね。」
そう言って、次の資料に移る。
ゆっくりとハッキリと断言していく。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




