強気の金沢取締役
アピールに成功した金沢取締役、次は照明事業部の主導権を握りにかかる。
※続けて更新予定です!
「それでは有機ELプロジェクトのミーティングを始めまーす!」
いつものような陽気な感じで開始の言葉をかける村中プロジェクトリーダーだが、
やはりどこかで緊張があるのだろう。
ある方向を何度か確認しながら司会進行をしていた。
「ふん、事前に資料も出さないとはな。」
「すいません、ギリギリに資料が届いたので、
それならここで説明を受けながら見た方がいいかと思って
資料の送付はさせていただきませんでした。」
「・・・まあ、いいだろう。じゃあ、始めろ。」
・・・いつも資料を送付ギリギリに送ってくるのは、
金沢取締役の中央研究所なのに!!!
毎回、開始一時間前から30分前にしか送ってこない。
というか、ほかのプロジェクトの時なんかは資料を出しもしないのが
中央研究所の連中なのに!!!
今日なんか開始15分前に送ってきのよ!
まあ、あの金沢取締役だったら・・・
「15分前に送っているなら、全員への送付何って1分で出来るだろうが!!
そこから14分もあれば資料はみれるだろう!!」
って言われそうだから、何も言わないけど・・・
ああ、いけない!会議に集中しないと!!
「それじゃあ、まずは照明事業部だけど、こちらはまた特性が向上しているね!!」
「はい、今回までに27lm/Wから微増ではございますが、29lm/Wへの向上です。」
「27から29だと・・・7.4%増か!!いいじゃん!
最新のベンチマークだと結局、あのトップのデータは生の有機ELでは、
19lm/Wだったらしいじゃん!
それに比べたら1.5倍以上・・・・
うちの方が優れてるって事だろう!いいねー!」
「・・・そっちはいい。
それよりうちの材料の評価はどうなってるんだ?」
まだ、評価出てきていないとかぬかすんだったら、
お前の首が飛ぶからな!!」
「いえ、評価は終わっております。
ですが・・・
すべての材料で特性低下を確認しております。」
「はぁ~!!!馬鹿なことをぬかすな!!!」
「何をいってるいるんだ!?我々のデータでは十分に向上をしていたはずだ!
それなのに・・・低下するなんっておかしいだろう!!」
金沢取締役に加えて、宮本所長までもが怒気を含んだ声で柊君を責める。
私なんかは恐怖を感じてしまったのだが、柊君は淡々と説明を続けていくのであった。
「お前らの実験がおかしいんじゃないのか!!」
「いえ、今までも同様の手順で行っております。」
「うそをつくな!!
絶対に何かのミスがあったんだ!!」
「その確認のために、照明事業部では実験の際にカメラでの撮影を実施ししておりまして、
その撮影映像を確認しましたがどこにも不備はございませんでした。
もしお疑いであるなら後でデータをお送りしましょうか?」
「当然だ!!データはこちらで解析にもかけさせてもらうからな!!!」
「・・・解析ですか?」
「当たり前だろうが!!!
データの改ざんの疑いがあるんだから、
当然データの改ざんされていないかの確認をさせてもらう。」
「我々を全く信用されてませんね。」
「ふん!お前らなんか信用できるか!!
あと3カ月ほどしかない中で、我々の材料にNoを突き付けてきたんだぞ!!!
評価が馬鹿みたいに遅いくせに、結果が駄目でしたってのはどういうことなんだ!!」
「条件はいくつか振っておりまして、それでも改善が見られたなかったんです。」
柊君が手元のパソコンを操作しながら、
今まで説明していた資料とは違う、細かな実験結果を出して、
説明を行っているのだが、それでも納得をされない金沢取締役。
「・・・改ざんしてるんじゃないのか?」
「はぁ?」
「お前、確か国立派閥の人間だな?」
「・・・まあ、一応くくりはそうなりますけど、
ハッキリ言って、この実験結果とは全く関係ありません。」
「はん!口では何とでもいえるがな。
まあ、いい。だが、さっきの結果を俺に見せたがな、
あれで十分だとはいいきれないだろう?
条件だって、まだ試していない条件だってある。
それなのに低下しましたと断言できるって言うのか?」
「確かに、評価としては足りない部分がありますが、
十分に検証するだけの実験とデータ採取は行っております。
あと3カ月という現段階では集中と選択で、
優先順位を立てて進めるべきだと思いますが。」
「お前らに都合のいい優先順位をだろうが!!
いいか!
まずはうちの材料の正しい評価をしろ!!
それが至上命令だ。逆らうな!!!」
「・・・。」
「それとうちからも人を派遣して実験には立ち会わせてもらう。」
「・・・なぜですか?」
「そんなの決まっているだろう!
お前たちだと改ざんするからに!!」
「俺達は研究者だ!
その誇りにかけて改ざんなんかするか!!!」
「きさま!俺に向かってため口とは何事か!!!
自分の立場をわきまえろ!!」
にらみ合う2人だったが、スッと目をそらして、
「・・・目上の方への対応として礼を失したのは、申し訳ございません。
ですが、我々も研究者として誇りを持っております。
ですので、改ざんは絶対にありえません。」
「口では何とでもいえるがな。
我々とは違って、お前らは胡散臭い連中だ。
信用するにも値しない連中だ。」
「・・・中央研究所の方々ならしっかりされていると?」
「ああ、当然だ!
こいつらなら信用できる!
改ざん何って絶対にやらないからな!
もしこいつらが改ざんしているようなら、
儂の首をかけてやってもいいぞ。
何なら、このプロジェクトから外れてもいい。」
「・・・そこまで信用されているのなら、
そのメンバーを受け入れて実験させていただきます。
ですが、それでも我々に不備がなかった場合には
結果を御受入れください。」
「そんなのわかっとるわ!」
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




