村中プロジェクトリーダーの思惑
村中プロジェクトリーダーの思惑が外れてしまい、新たな一手を考えなくてはいけなくなった・・
※次話は明日7:00に更新予定です!
「やってくれるな・・・。」
私は朝のニュース番組の動画を入手して、
出社してきた村中プロジェクトリーダーに慌ててみせた。
「事前にお話は?」
「ないに決まってるじゃん!!
あったら、こっちを俺が対応してるよー!
全国版と地方版じゃあ、全国版の方が上だからね~。」
「失礼しました。」
「・・・はぁ~・・・ここまでやるとはね・・・。」
「それだけ・・・必死ということですか?」
「そうだろうね。金沢取締役の命綱はあとはこの有機ELプロジェクトだろう?
金にもならないから、他の取締役何かは手を出してこないけど、
あの人にとってもこれでもプロジェクトだし、
何より世界一の技術の名誉がついてくるからね~。」
「ですが、その世界一もまだとれるかどうかは・・・。」
「確定的でしょうー。
現時点で照明事業部が27lm/Wで世界一なんだよ?
それに2倍のレンズを取り付けたら54lm/Wで世界一は決定!」
「ですが、レンズというか光取り出し技術は中央研究所で開発されているということですよね?」
「まあね、実用化を考えると半径3cmの半球型レンズ何て使えないからな~。
有機ELの売りの1つが薄さなのに、有機EL自体は数ミリです!ですが、
レンズをつけるので3cmです!
・・・何ってバカなことはないだろう?
そこで中央研究所はシート状でその効果が出せないかの研究をしているんだよ。
まあ、中央研究所が目をつけたというか、他の会社の流れもそっちに行っているので
それに便乗して研究を始めたってところだろうな~。」
「後発組なんですね?」
「そうだよー。後発も後発だよ。
だって、今だにそのシートを作ったこともないってのが実情なのに、
今からシートを作るんだぜ?」
「・・・出来るんですかね?」
「まあ、何とかすんじゃないの?
元々今回参加している部隊以外にも液晶用の拡散フィルムとか、
偏光板とかやっている部隊は中央研究所にはいるんだから、
シートを作るってこと自体は経験がゼロではないはずだからね。」
「なるほど・・・。」
「まあ、それはいいんだけど・・・。
俺もちょっと考えないといけなくなってきたな・・・。」
「何をですか?」
「社長の意向を踏まえるってことをね。」
「・・・意向ですか?」
「ああ、そもそも中央研究所がしゃしゃりでてくることは元々分かっていた。
そして照明事業部とぶつかり合うだろうな~ってこともね。」
「そうなんですか!?」
「そりゃ~そうだろう。
内容的には照明事業部だけでもいいって内容だ。
だけど、俺はあえて中央研究所を含めたんだよ。
まあ、事業部の横断も意向に入っていたってのもあるけど、
そんなの形だけで終わらせることもできたけど、
あえて、中央研究所もいれたんだ。
そこで中央研究所と照明事業部の二つが競い合ってくれれば、
良い物が出てくると踏んでね。
それだけじゃなくて、社内的にも2部門が争っている形ってのは
説明するにも望ましい形なんだよね。」
「・・・すいません、わからないです。」
「1部門だけでやると本当にそれだけ?他にも何かあったんじゃない?と
つけ入る隙を作ってしまうんだよ。
それが2部門で切磋して、やった結果であれば、2部門でやりあったのなら
それ以上の手はないだろうなって言うことになるんだよ。
これで社内の口うるさい連中がしゃしゃりでることを抑えられるんだよねー。」
ここまで一気に話したせいなのか、
急に私が用意していたお茶を飲み、一呼吸おいてから、
「このプロジェクトは俺がプロジェクトリーダーで終わらせないといけない。
最悪の手でも照明事業部が主導権を握ることだと思って行けど、
それよりも最悪な手が出てくるとはね・・・。」
「・・・金沢取締役ですか?」
「そー。あの人が出てくるとはね・・・。
社長の意向はあの人の降任を決めてるんだ。
成果のない取締役は降任って形にしたかったのに・・・
もし、このまま中央研究所が主導を取ると
望まれない名誉が金沢取締役の手に入ってしまうからね・・・
ハッキリ言ってそれだけは許されない。
・・・こちらも動く必要があるな・・・。」
そう言って目を閉じて考えことを始めたようなので
私は村中プロジェクトリーダーに私は声をかけることなく部屋を退室した。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




