被災地訪問 ~金沢取締役&宮本所長~
金沢取締役と宮本所長が謀略を持って被災地訪問へ
※次話は19:00に更新予定です!
事件は次の日の全国放送で起きた。
朝のニュースに南日本電機の救援物資を渡すニュースが流れたのである。
有機ELを被災者に渡すシーンもしっかり流れており、
南日本電機の会社員が取材に応じていた。
この言葉だけを取ればいいことなのだ、
会社にとってもお、有機ELプロジェクトにとってもプラスである。
だが、そうはならないことがある・・・
「どういうことですか、これは?」
私は朝一でテレビ会議で町田取締役と話をしている。
そこには笑みを浮かべているが
全くそんな風に感じさせない町田取締役が画面に映っていた・・・。
「我々も把握しておりませんでした・・・。」
町田取締役に見せられた画像は、まさに先ほど終わった朝の番組の特集で
私達の南日本電機が取材を受けていた映像である。
その映像には・・・
笑顔の金沢取締役、宮本所長が映っていたのであった。
映された映像を見せていただいたが、
内容何って頭には入ってこない。
なぜ?
なぜこいつら?
どうしてニュースに映ってるんだ?
ニュースになるのは我々のはずだ!!!
実際今日の地方新聞には昨日受けた取材が一面に載っていた。
その新聞の一面をPDFにして、わざわざ送ってもらっており、
今から町田取締役に送付しようと準備していたのだ。
そんな時に町田取締役から通話が入り、出てみると・・・
「この特集はこの後の朝の番組で流れるそうです。
その後同局の夕方のニュース番組で放送されるとのことですよ。」
「・・・そ、そうですか・・・。」
どのくらいの沈黙が続いたのかは分からなかったが、
その沈黙は町田取締役のため息で途切れて、
「間違いなく金沢が手配したんでしょうね。
でなれけでば、この直前まで彼は我々と会議に出ていたのですから。
その直後に大急ぎで移動して、現地に向かったのでしょう。
偶然を装って取材を受けてますが、事前に打ち合わせをテレビ局としてないと
取材何って受けれませんからね。」
「・・・え?」
「今、調べたら、彼は取材を受ける許可を申請して、承認されていましたよ・・・。」
そういって、私にパソコンの画面を見せてくれた。
そこには金沢取締役が社内申請を5日前に上げており、
全国放送のテレビ局からの取材を受けることが記載されていたのであった。
「村中君と川村君が取材を受ける申請が完了したのが6日前なのだから、
君達が申請完了してから申請したのでしょう。
そうすればこの画面を見なくなりますからね・・・。
見る必要がなくなれば気づかれないでしょうからね」
町田取締役の言う通りで、こちらの申請処理見計らっての申請だろう。
じゃないと申請完了の次の日に申請何って偶然が起きるわけがないのだから・・・
「この取材ではフリップが入っていて、
“南日本電機株式会社 金沢取締役”
“南日本電機株式会社 中央研究所 宮本所長”
との説明がされていましたよ。
これで社外的には、この2人が我が社の有機ELプロジェクトの責任者は
この2人だと思うでしょうね。
それに社内的にも君達のように実務担当者はちがうでしょうけど、
他の人達はこの2人が有機ELプロジェクトを引っ張っているんだと思うでしょうね。」
私は何と言葉を発していいのかがわからなかった。
町田取締役のおっしゃる通りで、間違いないだろうから・・・・。
「川村君、これであなたは2つ目のペナルティーですね。」
その言葉を聞いた瞬間、私はギロチンの処刑台にいるような気持ちへと落とされた。
さらに落ちるような言葉が飛んでくる。
「村中君もそうですが、川村君、あなた達は社長が追い出そうとしていた
金沢をわざわざ助けたことになるのですからね。」
「で、ですが!!」
「まあ、用意周到に策を張り巡らされていたのは分かっていますがね。」
「・・・はい・・・。」
「・・・これ以上、中央研究所に出しゃばられないようにしなさい。」
「かしこまりました・・・。」
「これ以上、国立派閥の恥をさらさないように気をつけなさい。」
その言葉を持ってテレビ会話が終了したのであった・・・。
私は絶望に打ちひしがれて、しばらくその状態のまま動くことはできなかった・・・。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




