柊の思い
柊の今回の件での思いがつづられます・・・
※次話は19:00に更新予定です!
「はぁ~しかし、こんなことになるとはね。」
「まあね・・・。まさに想定外だよ。」
今、私と柊はいつもの居酒屋にいる。
「だね、とりあえずビールでいい?」
「ああ、それとシーザーサラダと唐揚げ、刺身の盛り合わせ・・・。」
「それに豚バラ10本、羽根つき餃子をくださーい!」
「かしこまりました!少々お待ちください!」
店員がすぐに戻ってきてお通しとビールを置いていく。
それをお互いが手に持って、乾杯した。
「「お疲れー!」」
「それでどうだった柊?」
「うん?承認されたよ。」
「まあ、そうだろうね。」
「まあね。色々手配してもらって悪かったな、新田、ありがとう。」
「いいのよ。だって、私は元々照明器具を担当していたんだから、
あれくらい手配するくらい簡単なモノよ。」
「組み立ての協力メーカーも手配と折衝も今日やってくれたんだって?」
「うん、そっちも終わった。
あとは向こうが、取扱説明書兼保証書を作ってくれて、
梱包に関しても協力メーカーが手配してくれるてはずになってるわよ。」
「すまんね。取り急ぎは新田が担当で進めてくれ。」
「りょーかい!」
そのタイミング次々と料理が運ばれてくる。
「・・・ちょっと一辺に頼みすぎたかな?」
「いいんじゃね?何か豪勢にみえるしさ。」
「結局は承認されたんだね、今回の件は?」
「うんあ?・・・まあ、どうやら町田取締役と川村部長がそこら辺動いたみたいだよ。」
「どうせこれだけの災害を食い物にしか見てない連中でしょう?」
「まったくその通りだろうな。
あの2人の中で・・・うちの会社の上の連中は、
チャンスが転がり込んできたと思っているだろうな。」
「人の不幸を本当になんだと思ってるのよね!」
「ああ、俺もそう思うよ。」
「だけど、私達もそれに逆らわずにいるのだから、
同じ穴のムジナってところでしょうけどね・・・。」
「まあ、そうだな、だけど、俺も今回の件には賛同してるんだよ。」
「・・・あんたも技術力アピールを考えてたの?
ちょっと軽蔑しちゃうんだけど・・・。」
「いや、違うわ!
俺達研究者何ってのは基本的には1人よがりだろう。」
「まあね、研究をして満足してるだけだからね。」
「・・・ハッキリと言うな・・・・。」
「そうでしょう?
私は製品開発部隊出身だから、研究とは無縁だったからね。
その私達から見たら、あんたたち研究者ってのはただ金を使っているだけの
金喰い虫としか思ってないわよ。」
「・・・まあ、否定はできないけど・・・。」
「そうでしょうね。
まあ、一部は認めているところもあるのよ。
新しい技術の研究とかってのは、やっぱり専門家の方が詳しいじゃない?
そういう時に情報を教えてくれたりすることは感謝してるけどね・・・。
あんた達と会話をしていると、いつも・・・
『・・・の可能性がある。』
とか、
『・・・だと考えられる。』
とかで終わるじゃない?
私達からすれば、で?結論はなに?って聞きたくなるのよね。
ハッキリと結論を言わずに濁して話すってのは、
私達からすればただの逃げだからね。」
「ははは、まあそうだろうな。
俺でも会話をしていて、で?って聞きたくなる時があるからね。」
「あんた達の中でもそうなの?
それじゃ~、私達の中じゃあ、絶対にで?って言いたくなるわよ!」
「まあ、そんなけちょんけちょんに言われる研究者畑の人間だからさ、
今回の件はすごい嬉しいだよな。」
「嬉しい?」
「そうだよ。
だって・・・
人の役に立つためのことが出来るんだぜ!
こんなに嬉しいことはないだろう。」
「・・・そういう考え方もあるんだね・・・。」
「まあな。あいつらのここを利用しようと考えに便乗するのはどうかと思うけど、
そこに困っている人がいて、手を差し伸べれるチャンスがあるのなら
俺は全力手を差し伸べたい、そして助けたいんだよ。」
「・・・あんたにそんなに熱い一面があるとは知らなかったわ。」
「意外性があっていいだろう?」
「・・・私は熱い人間は嫌いだから、
そんな面を持っているあんたが苦手になったけどね。」
「そりゃ~残念だ。」
「別に残念でも何でもないわよ。
そもそもあんたに興味は微塵も湧いてないんだから。」
「まあ、旦那さん一筋だからな新田は。」
「ええ、そうよ。それを言ったら柊も奥さん一筋でしょう?」
「その通りだ。」
「そんな惚気はいらないわよ。
それよりも私の個人的なことなんだけど・・・。」
「・・・何?怖いな・・・。」
「別に怖いことじゃないわよ。
ただ、旦那が来年からヨーロッパに飛ばされそうだから、
私も来年3月で仕事を辞めてついていこうと思ってるってことよ。」
「はぁ!?マジか!?」
「マジよ。
最近、上司から打診があったらしくて本当は10月にってなりそうだったんだけど
今回の震災があって半年延期になったのよ。」
「それで一緒にか?」
「そうよ。彼は私が傍にいないと何もできないから。」
「・・・応援するよ。」
「・・・ふ~ん、止めるかと思ったけど、応援してくれるんだ。」
「止めることも考えたけどな。
だけど、一度っきりの人生だ。
自分が好きなように生きた方がいいだろう。」
「・・・ありがとう。」
「じゃあ、新田の将来の海外生活に向けて乾杯するか!」
「・・・まだ、あと半年以上あるんだけど・・・。
そんなに追い出したいの?」
「・・・ソンナコトナイヨ。」
「よし!その喧嘩買ってやろうじゃない!!
何カタコトで返事してんのよ!!」
私の強く握られた拳が柊に襲い掛かるのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




