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被災地支援へ

震災が発生して、そこへの救援物資を送ることに・・・

プロジェクトチームはそこへ有機ELを使った照明を送る!

※連続で更新予定です!

「急な呼び出しをして申し訳ないね、皆さん。」



今日は予定していたミーティングが行われる1週間前。

どうしてミーティングが1週間早く行われているのかと言えば・・・



「先日起きた地震によって一部地域ではライフラインが復旧していない状況です。

 そこで我が社をあげて、救援物資やボランティアを送ることになったのは

 みなさんご存知だと思います。」


皆がその言葉にうなづく。


それは2日前に一部地域で震度7の地震が発生し、恐るべき被害を出していた。

その影響で家屋の倒壊や半壊はもちろん、電気・ガス・水道が止まり、

被災者は避難所に避難している状況である。


そこで我が社でも支援出来ることがないかと検討して、

ボランティアに行く場合には、公休という形を取り、

更には電機メーカーとして出来ることとしては

避難所での生活を少しでも快適に出来るようにと照明等の

救援物資を送ることになったのである。




「そこで我々、有機ELプロジェクトからも携帯できる照明を送ることになった。」


「「「おおぉぉぉ!!」」」


感嘆の声を皆さんが上げるのだが・・・

事前に全員知っているのに・・・しらじらしい・・・



「それで・・・照明事業部さん!説明を。」


「はい。昨日、情報をいただきましたので事前に

 どんなものを作るのかということを検討させていただきまして・・・

 柊君、資料を。」


川村部長に促されて、資料を写し出す。



「有機ELの薄さと軽さを特徴としたハンディータイプの照明を作り、

 送りたいと思います。」


そこに写し出されたのは片手で持てて、更にはストラップが付けられていて

首から簡単に下げられるような作りとなっていた。



「・・・まるで携帯電話だな・・・。」


「はい。コンセプトは携帯電話です。

 テレビの放送で避難所にいる方々が携帯を灯りに生活をされている姿がありました。

 避難所では隣同士のスペースもないため、

 どうしても強すぎる灯りは隣の人にも迷惑をかけてしまいます。

 ですので、今回予定している照明器具は灯りの調整が出来るようにしており、

 更には充電も太陽光パネルで簡単に出来るタイプにしております。」


「なるほどね~。いいじゃない。」


「ありがとうございます。」


村中プロジェクトリーダーのお褒めの言葉に川村部長が頭を下げる。



「ですが、このような新しい形ですと時間が掛かってしまうのではないですか?」


会議室の空気はこれで決まりそうだったのに

その空気を割いてきたのが宮本所長であった。



「時間が掛かるのはまずいかな~。

 そこんところはどうなの川村部長?」


「はい、ご指摘の懸念はもっともです。

 まず、我が社が支援物資を送る日ですが、

 一カ月をめどにしていることはご存知だと思いますが?」


「うん、そうだね。」


「どうしても震災地も現在、情報統制が取れておりませんので、

 どこにどれだけ物資が必要なのかも分かっておりません。

 そのため支援物資を整えても送る先、受け入れ先が決まっておりません。

 そのため仮として我が社では1カ月という目途を立てております。」


「それは分かったから、結論は?」


「はい、この新しい有機ELの携帯照明ですが、

 15日での製造が可能なスケジュールが出来ております。」


「約2週間で出来るんだね。それじゃあ、問題ないね。」


村中プロジェクトリーダーが納得するのだが、

それに納得しない人間もいた。


「2週間ですか・・・それは本当に出来るんですかね?

 この場で2週間と言って、実際は1カ月、2カ月とずるずると伸ばされてしまうと

 このプロジェクトの印象も悪くなってしまいます。

 その根拠を教えていただけないですか?」


宮本所長が根拠となる説明を求めてくる。

ただ、それも予想していたのだろう柊君が、



「それではスケジュールを説明させていただきます。」


そう言って、資料を写し出して説明をする。


説明は、現状で製品に使用しているLED用の回路を用いるため

そのまま転用が可能であり、回路の開発は必要がない。


更には照明器具の枠も携帯ケース用の汎用金型があり、

そこの一部を手作業で加工すれば使えるとのことであった。


こうなると後は有機EL自体の製造ではあるが、

それもすでに現在照明事業部で作製しているいるので問題ない。



「なるほどね。それだと組み立て入れても約2週間でできるね。」


納得する村中プロジェクトリーダーであったが、

それに納得しないのもまた宮本所長であった。



「ですが、このお金はどうされるんですか?

 ただで照明器具が出来ること何ってないのですよ!!」


「それについては照明事業部が負担します。

 すでに稟議書も回っておりますので、すぐに予算がつきます。」


「くぅ・・・・。

 ですが、それではこの有機ELプロジェクトの活動とは

 みなされないのではないですか?

 照明事業部の活動となるともいますが?」


「・・・ああ・・・そうだね。確かにすべてにおんぶに抱っこではね・・・。」


「いえ、そこも照明事業部としては認識しておりまして、

 出すのは有機ELプロジェクト名で出すことで承認しております。


「おお!いいの?」


「はい、これは町田取締役にも伝えてあり、了承を貰っております。」


「それなら俺はいいよー。是非ともやって頂戴!」


「いやいや、やはり我々も同じプロジェクトの人間として

 何かをさせていただきたいと思います。」


「・・・何かというと何ですかね?」


「有機ELの製造でも組み立てでも何でもです。

 それに我々としても照明器具のような製品を作り上げることに

 接する機会などありませんので、

 是非ともその機会をいただければと思います。」


「まあ、そうだね・・・・。

 研究所に籠ってるばかりではいい商品何って思いつかないあろうからね。

 どう、川村部長?何か手伝えることを与えるということで。」


「分かりました・・・。何か探しておきます。」


「うん、宜しく!それでいい宮本所長?」


「・・・はい。」


「ちなみに予算ってどのくらいをとる予定なの?」


「1000万円です。」


「1000万円!?いや~、高いねやっぱり有機ELって・・・。」


「今回はすべてが特急になっておりますから、

 有機ELだけが高いと言うわけではないですが・・・

 それでも高いと言わざるおえないですね。」


「まあ、割り増しは仕方がないよな~。

 よし!話はここまでで、皆さん宜しく頼むね!」


こうしてミーティングが終了して、みんなが動き出したのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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