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魔獣愛の強い俺が、魔獣たちと仲良くしてたら魔王と呼ばれるようになりました。ちょっと待って! 俺、ただの底辺テイマーなんだけど!!!  作者: 三原みぱぱ
第二章 二人の戦いの幕開け

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第175話 底辺テイマーは帝国に行くことを提案する

「貴様! 何をする」


 マルビィを人質に取られた村長が殺気立った。

 それを見たヴァレリーは、マルビィを拘束する腕に力を入れる。

 身長差があるとはいえ、がっつりと首に腕が絡まっていては、マルビィも苦悶の声を上げる。


「私は帝国に帰らなければならない」

「……わかった。舟を渡そう。だから、マルビィを離せ」


 真っ白な毛で表情が読みにくいが、村長は焦っている。

 しかし、こいつを大人しく帰してしまっては、船を沈めた意味がない。隙を見て捕まえないと。

 俺は時間稼ぎのために、声をかけた。


「ヴァレリー、このまま帰って大丈夫なのか? あれだけの船を三隻も失って、その責任を取らされるのではないのか?」

「ああ、そうだ。私は、このまま帰っても、船団を失った責任を取らされるだろう。しかし、報告をしないわけにはいかない」

「だったら、帝国になど帰らずに、ここに住んだらどうだ?」


 ヴァレリーが俺の提案に乗ってならば、拘束するチャンスなどいくらでもあるだろう。もしかしたら、本当にここの住人として住めば、帝国との交渉も、彼に任せればいい。

 しかし、ヴァレリーは俺の提案を断った。


「帝国を裏切ることなどできない」

「じゃあ、お前は死ぬために帰るつもりか?」

「いいや、私が帰っても処分を受けない方法がある」

「何をするつもりだ?」


 ヴァレリーは俺たちを見てニヤリと笑った。


「お前と狼たちも一緒に来てもらう。船団を失っても、船団以上の戦力を持ち帰ったならば、それは私の手柄になる」

「ふん! ワタシたちをどうにかするつもり? ねえ、マックス。捕まった間抜けなんて無視して、殺っちゃっていい?」


 銀狼の姿のシェリルは、すぐに飛び掛かる態勢をしていた。

 俺はすぐに、シェリルを制した。


「ちょっと待て。マガミも動くなよ」


 ヴァレリーを殺すことは簡単だ。しかし、それでは何の解決にはならない。

 

「ヴァレリー、俺たちを帝国に連れて行くつもりか?」

「ああ、そうだ」

「分かった、行ってやる」

「マックス!」


 抗議の声を上げるシェリルを俺は目で制した後、ヴァレリーに言った。


「ただし、俺たちは捕虜でも、奴隷でもなく、あくまで協力者としてだ。それと、お前たちの帝王に合わせろ」

「そんなことができるか! そもそも、お前たちは船団を沈めた罪人だぞ」

「おまえはそれを馬鹿正直に報告するつもりか? そんなことをすれば、俺たちが言ったところで、一緒に裏切者として殺されるだけだろう」

「じゃあ、お前はどうするつもりだ?」


 ヴァレリーは俺を睨みつけながら尋ねてきた。

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