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101 酒呑童子1

視界の暗転が解除されると、そこはとても綺麗な場所だった。多くの桜が入り乱れ、まるでファンタジーの場所に迷い込んだみたいだ。私はさっと周りを確認する。にゅい、サマー、シロン、イチハも同様に連れてこられている。そして餡餅もいた。全員驚いた顔をしているため、当たり前だけど誰かが何かしたり、罠をふんだわけでは無さそう。



「まだ連戦っすかね。」



「わからないけど。どうやら僕達だけではないみたい。」



私みたいにすぐさまサマーとにゅいは状況把握を行なっていた。そして私達、5人はほぼまとまった位置にいるけど、私達意外もいるのが確認された。そのメンバー、



「このダンジョン広いし、2グループだけなら会わないと思っていたんだけど......また会えたね。」



と、ミシェが困惑しながらも私達に話かけてきた。今日ダンジョンに入る前に話した龍騎メンバー勢揃いだった。



「一応聞くが、何か知ってるか?」



と、アギトが周囲を警戒しながら聞いてきた。私も何時でも戦闘体勢にはいれるように警戒しながら、首を横に振る。



「気づいたら飛ばされた。」



私がそう返すと、アギトはやっぱりかと呟いて、



「それなら情報交換しようか。俺らは猪の中ボス倒してた。その後、どう進むかマッピングしたマップをもとに進もうとしていた。まぁ転移ばかりでたいしたマッピングはできてなかったがな。その時視界がブラックアウトして特殊な敵に攻撃を受けたか、と思ったらここだ。ソッチは?」



と、アギトが説明する。やっぱりだけど龍騎達もしっかり中ボスを倒して攻略してたんだね。私達のように適当にダンジョン散策したりせずマッピングしながら。まぁ私達みたいにしてなかったら、このダンジョンは脱出も難しそうだしね。



「ほぼ同じ。龍倒したらここにいた。」



と、私も簡潔に答える。お互い情報も足りないし一度ここを調べた方がいい。と、私は考えて、アギトも同じだろうと考えていたら、急に殺気を感じた。私は慌てて戦闘体勢をとりなおして、殺気を感じた方を振り向く。隣にいたアギトも同じく大剣を取り出して構えている。



「「戦闘準備 (だ)」」



私とアギトほ同時にそれぞれのパーティメンバーに指示を出した。にゅいやサマーはすぐさま準備を終えて、少し遅れてシロンとイチハも準備した。一方龍騎はミシェやゼット、ポンドはすぐに準備が終わっていたが、ミランとツルギは少し手間取っていた。これは恐らく経験の差だろう。2人はまだ上位プレイヤーではないみたいだから。



私達全員が戦闘準備終わるとそのモンスターが現れた。赤い髪に黒く長い角をはやした大男。和装の服を着ていて、腰にはひょうたんの様な物をぶら下げている。手には杯みたいな物を持っていた。身長は4メートルくらい?身長を考えてなければ今までのモンスターの中で一番人間に近い見た目をしている。



『さぁ楽しい宴を始めようか。』



モンスターがそう話したと思うと、



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第2回イベント桜レイドボス『酒呑童子(本気)』と遭遇しました。



参加パーティ Nebulae(ネビュラエ)  龍騎



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と、いうシステム音声が流れた。ダンジョン攻略していたつもりがイベントのボスが現れたみたい。これは運が悪いのかな?



「レイドボスか。第一回の時は倒せないみたいだったが今回は倒せるんだよな。お前ら全力で叩き潰すぞ。」



と、アギトが龍騎メンバーに指示を出している。それによって龍騎のメンバーがおお~と声を上げやる気に満ちたようだ。私も何か声かけしたほうがいいのかと考えていると酒呑童子は動き出した。狙いは私だ。一瞬消えたと思うと私のすぐ前に現れてパンチを繰り出している。



咄嗟のこともあり、私は逃げるのが遅れた為、真正面からその拳を見て避けた。パンチのスピードも速かったが、単調すぎる攻撃は避けやすい。私が避けたことにより、自動的にカウンターが発動して隙だらけだった鳩尾に一撃蹴りがはいるが酒呑童子はそこまでダメージを受けてないみたいだった。少しは減っているのだが、微々たるものだ。やっぱりレイドボスなだけあって耐久力もそこそこあるらしい。



そして私が蹴った瞬間、酒呑童子にも隙ができているため、その瞬間を狙ってアギトが、



「破壊の装甲」



と、言いながら酒呑童子に攻撃した。かなりの大技なのか酒呑童子は大きく私からかなりの距離を吹き飛ばされた。



「ちっ。そこまでダメージが入ってねーな。セミスミだったか?ここは互いのギルドで協力したほうがいいな。どちらかだけで倒せるような相手じゃねー。」



と、今の攻撃を受けてケロット立ち上がる酒呑童子を見ながらアギトはそういった。ダメージは流石に入っているらしい。それでも0.3割も削れてない。



「バフと危険時のヘイト管理引き受ける。」



私はそうアギトに伝えた。バフはシロンだけど。今の速さならよほどがない限り私は避けれる。恐らくにゅいも大丈夫だと思う。そして挑発を持っている私なら他の人のヘイト下げることもできるという考えだ。



「わかった。デバフと防御前衛は俺達龍騎に任せろ。」



そうアギトが言った時再び酒呑童子が動き出した瞬間、



「アテンション。リーダーの言う通りだ。隙を見て大技をたたき込め。」



と、ゼットが酒呑童子と私の間に割り込み酒呑童子の注意を引いて、攻撃を大盾で受け止めた。流石に威力が強すぎるためか、ゼットは攻撃の反動で多少体が後ろに下がる。それでも実力は、本物で受け止めていた。



「盾ありがたいっす。発勁っす。」



と、サマーが大盾に止められた酒呑童子を横から殴り飛ばす。そのタイミングでシロンもハードエフェクトを使用しており、私達はもちろん龍騎全員にもバフが入る。



「......鈍足......綻びです。」



と、ポンドが魔法を使った。両方デバフだと思う。その後サマーがインファイトを使用した。それでも対して削れず酒呑童子は、1割すら削れてない。0.6とか0.7とかそれくらい。レイドボスというくらいだから覚悟はしてたけど長期戦になるなぁ。私は弓に魔力を込めながらそう思った。



................................................................................................



「どうやら完全に2つのグループも協力体勢を取ってるみたいですね。」



運営室は全員で戦いの行く末を見守っていた。設定ミスなどが重なり、Nebulae(ネビュラエ)と龍騎は本気の酒呑童子と戦うことになっている。普通なら6パーティ以上つまり48人以上くらいで戦う設定の敵だ。



Nebulae(ネビュラエ)は全員火力や技術で戦うパーティーで、龍騎は受けとめデバフをかけてリーダーであるアギトがメイン火力として戦うグループだ。そして、ダメージを受けても、ミシェが回復する安定したパーティーだ。ツルギも攻撃前衛ではあるが、まだまたトップ層とは言えない。ツルギもミランも一応一層でEXは倒しているものの他の仲間におんぶ抱っこの状態だった。でもよく考えたらこの2つが組むことはとても相性がいいと思う。



Nebulae(ネビュラエ)からしたらしっかりとした盾がつく。龍騎からしたら高火力のアタッカーが仲間にいる。もしかしたら人数は全然足りてないが勝ってしまうかもしれない。そんな予感がするのだ。そして、そう考えているのは俺だけじゃなくて全員。現状他のバグなど確認されてないのもあり、全員が作業を止めていた。






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