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100 迷いの泉のほとりのダンジョン5

ワイバーンに色々試して分かった事がある。基本的に体は硬く攻撃はあまりはいらない。ただ一部例外はあって関節部分そこは普通にはいるみたい。にゅいもそれに気づいて足の関節部分を狙っている。



後は当たり前だけど翼への攻撃をものすごく警戒しているらしく、私が狙うと風を起こして阻止される。まぁ当たり前だけど、翼の部位破壊できたらワイバーンの戦力は一気に落ちるから。それを警戒しているのもわかる。だからこそ翼を狙ってたたき落とすつもりだ。そうしたら現状暇すぎるサマーも戦いに参加できる為。勝負は一気に仕掛けられると思う。



私はこっそりと餡餅(あんも)を召喚した。そしてイチハを呼んだ。



「イチハ私が挑発使う。そしたら私と鏡位置から攻撃して。狙えるなら翼を。そして餡餅はワイバーンの背後から辻斬り。それでワイバーンをたたき落とす。」



私がそう指示を出した。イチハは大きく頷き



「うん、わかったお姉ちゃん。」



と、返事しててててと走って私と鏡の位置に向かう。それに私は指で指示して餡餅もつかせる。その後私は挑発を使った。



ワイバーンの視線が私の方に向く。そして、私に掴みかかろうとしてきた。それをすかさずサマーが割り込んで掴みを阻止する。



「サマー。」



私が説明しようとしていると、



「聞こえていたっす。たたき落とすまで自分もセミスミちゃんの近くにいるっすよ。」



と、サマーから返事が帰ってきた。この隙に餡餅は無事に背後にまわれたらしくいつでも辻斬りを出せる状態になっていた。この隙を見逃すわけにはいかない。私はサマーもいるため10本の矢をまとめる。そしてそれを翼にめがけて撃つ。また風を起こしてたたき落とそうと、しているけど、先程までとは威力が違うため翼に矢が刺さった。



そしてワイバーンが狼狽えてる間に逆側に矢がとんで行く。イチハも無事に射抜けたみたい。私みたいに矢をまとめられないから威力は出てないが翼に傷さえついたこちらのものだ。そしてその隙を見逃すにゅいでも無く、イチハと同じ方向の翼にナイフを投げている。シロンはにゅいにバフをかけているみたいだ。今度こそそのナイフをたたき落とそうと、ワイバーンは動くが餡餅がタイミングよく辻斬りしてそれを阻止した。



ワイバーンが振り返ろうとするが、今度はサマーが挑発をして振り向くのを阻止する。これを数回繰り返すと、私が射抜いてた方の翼に亀裂が入って餡餅の辻斬りで完全に翼が破壊できた。それによりワイバーンは体勢を崩し、大きく地面スレスレまで落ちてきた。その瞬間をにゅいは背後飛びでもう片方の翼に攻撃をいれる。こちらもかなり削れていた為簡単に部位破壊ができた。



「地上に完全に落ちたよ。」



にゅいがそう伝えながら今度は背中の方に少し登って攻撃を始めた。



「やっと戦えるっす。」



そういってサマーは駆け出し、ワイバーンの体をうまい具合に蹴って跳躍し、ワイバーンの顎下に攻撃を入れた。そして怯んだワイバーンにインファイトを撃ち込む。翼落とした時点でHPが4割削れて残り1割も満たない状態のワイバーンそんなワイバーンがこの場面からの逆転はありえなく、ずっとウズウズしていたサマーがシロンからバフを貰いながらとどめをさした。



私はワイバーン落ちた時点でこの展開が見えていた為、餡餅を私のそばまで呼んで餡餅にご褒美としてもってた団子を渡していた。それにしてもこのモンスターは部位破壊型だったんだね。どおりで攻撃はいらないわけだ。そして翼への攻撃の必要以上の対応もそうだ。両翼なくなるだけでHP4割はかなり大きいと思う。



「ふぅ。無事に倒せたっすね。やっぱり自分も何かしらの遠距離持っていた事がいいことが再認識したっす。」



と、サマーが満足そうな顔をしながら近付いてきた。サマーは完全近接のため、パーティーとしてはバランスいいかもだけど、ソロで挑戦するとなったとき、簡単に負けはしないけど千日手になる可能性は非常に高いのも確かだ。



「必要なら教えるよ。」



私は普段からWPSなどで銃はもちろん様々な遠距離武器を練習している。NEFWo(ネフュー)では弓と足技近接しか使ってないけど、練習したら多分すぐ使えると思う。



「今度時間あるときに頼むっす。」



私達が会話しながら、にゅい達の方向に向かっていると急に視界が暗転した。



.................................................................................................



酒を持った魔物は笑いながら立ち上がり、



《時は満ちた。》



と、ゲームアナウンスがセミスミ達に流れた。




.................................................................................................



「あれっ2グループだけなのに本気モード?」



という不穏な会話が運営室で流れたことはセミスミ達には預かり知れぬことだった。







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