99 迷いの泉のほとりのダンジョン4
今回のバジリスク戦はサマーとにゅいが正面を取れないため、私が遠距離で攻撃しながら挑発を使ったりした。これにより、バジリスクは私の方を目指してくる。その隙に2人がサイドから攻撃して、イチハとシロンが援護。私は攻撃しながらひたすら囮となった。
毒という凶悪な敵の攻撃手段があっても、当たらなければ問題ない。スピードは速いが、攻撃前のモーションの大きな隙を見極めることによってカウンターを発動しなくても余裕もって避けれる。そう考えていたら、
「相変わらず、すごいことをやっているよね。」
と、にゅいが戦い最中にもあきれた声をもらした。それにシロンも同意する声が聞こえる。
「挑発かけたまま、ギリギリまで引き寄せて、3秒くらいの隙で攻撃場所を変えて避ける。普通はできないです。しかもシロン達の場所常に把握しているのか攻撃がこちらに一切来ないですからね。」
と、きこえた。それに私は反論する。
「隙無いとできない。あくまでもつけ焼き刃。」
私はそういったけど、
「インファイトっす。自分も1人では連続でここまで回避できないっすよ。普段から敵の射線や位置取り、攻撃範囲など常に考えている証拠っす。」
と、サマーがとどめの一撃を放ちながらそう言ってきた。これは褒められているのかな?まぁ普段とあまり変わらないのはある。でも、まだ見て避けてるから2位や3位のあの人たちと戦うときは一切使えない。いかに隙を作らせるかにかかっているから。
「そうだよね。お姉ちゃんはとってもすごいんだから。」
と、イチハが自分のことのように言いながら胸をはった。私はその言葉で嬉しくはなるけど、表情とかには出さずにバジリスクを見て警戒してる。何故ならHPが0になったはずなのに倒れないから。攻撃モーションもしてこないから空白の時間が流れているのだ。
「なんで倒れないのかな?」
にゅいがそう声を漏らした瞬間、ドーーンと大きな音がなり天井の土が崩れ始めた。幸いにも私達がいる場所には壊れた天井の土や岩などは落ちて来なかった為、全員警戒しながら上を見ていた。そこから顔を出したのはワイバーンだ。
ワイバーンは私達に見向きもせず、バジリスクを足の爪で捕まえると地面にたたき落とそうとする。それに抵抗するようにバジリスクも毒霧を浴びさせた。それを食らいながらもワイバーンは地面にたたき落として、バジリスクは絶命した。
その後ワイバーンはチラッと私達を見た後、まるで上にこいと言いたげな感じで翼をくいっと上げて自分が突き破った天井の穴に戻っていった。そしてバジリスク討伐の報酬が入る。
「はぁーびっくりしました。」
と、シロンが息を吐きながらそう呟いた。なんで倒れないのだろう、と、思っていたけど、まさかイベントムービーが始まるとは思ってなかった。
「犬猿の仲じゃなくて、龍蛇の仲?僕達がバジリスク倒したからこれ幸いとしてワイバーンがトドメを差しにきたんだね。」
にゅいが今起きたことをまとめるように言って、
「ここにあるのはワープゲート一個だけっすね。ワイバーンとこのまま戦闘になる可能性。高いっす。」
サマーも一旦周りを見渡してそう答えた。
「それじゃー行こうよ。」
と、イチハがいつでも戦える状態をしながらワープゾーンの方に向かう。ここで色々言ってもしょうが無い為私達もワープに近付いた。
「注意する必要あるのは、先程の足での掴み攻撃ですね。」
シロンも驚きながらもしっかりと状況を把握していたみたい。
「即死もあるかも。」
私もそう全員に伝える。すでにHPなくなっていたバジリスクでは、どれほどのダメージが入っているのか見えなかった為詳しいところは不明なのだ。
「それにしても、最初はイベント進めるつもりだったけど、ガッツリ攻略しているね。まぁ僕は中ボス戦楽しいけどさ。」
にゅいが思い出したかのようにそう呟いた。実際そちらのほうも順調でギルドとして、桜74海49と若干桜に偏っているけど全体的に順調だ。桜に関しては、うまくいけば今日中にギルド目標の10分の1はいくのではないかな?ちなみに個人報酬の10のものは届いているけど、まだ確認していない。
「そういえばそうだったっすね。自分も目的変わってたっす。」
サマーも今思い出したのか、そう答えていた。
「ふふ。みんな一緒ですね。まぁ今日は初日ですし、新しいダンジョンを攻略に向いても問題なさそうです。」
シロンもそう伝えた。周回としても初日でここまで稼げたら十分だし、今後もっと周回しやすい場所見つけるのもあり。
「それじゃーワイバーンいれて残り5体。頑張ろう〜」
と、イチハの掛け声に私達は返事してワープに潜った。
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ワープから抜けるとそこには予想通りワイバーンがいた。そしてそのワイバーンだけどHPが少し減っている。しかもすでに毒状態。あのイベントムービーって思っていたやつ、ちゃんと意味があったんだ。そしてワイバーンはサマーめがけて早速つかみ攻撃を仕掛けてきた。
サマーは焦らずその足に発勁を叩き込む。サマー即死回避もっているため、避けずにそもそも掴みを防げるか、掴まれた場合逃げれるかなどの研究をするためだと思う。サマーは格ゲーが好きなため、そういった相手の威力を調べようと半分無意識にやることがある。まぁ今回はそれが功を制してワイバーンは翻して空中に戻った。
「掴みは攻撃で防げるみたいっす。最悪、自分が降りてきた瞬間割り込むっすよ。」
と、サマーが宣言した。その後いつも通り眷属を呼ばれた為、私とイチハはその処理を優先する。にゅいもワイバーンにナイフを投げて攻撃しているが、そこまで攻撃が入っているように見えない。多分弱点以外硬い敵かな。まぁバジリスクのおかげでワイバーンに持続ダメージが入っているため、色々試すとしようかな。




