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97 迷いの泉のほとりのダンジョン2

私たちはその後もモンスタートラップに自ら突っ込んでいった。中にはあからさまなトラップもあったけどそれもしっかり入る。ただあからさまなトラップは元のダンジョンの中ボスが出るためアイテムやグッズの稼ぎは悪いけどね。



本来この迷いの泉のほとりのダンジョンを攻略するなら中ボスを全部倒さなきゃいけないため、せっかくなので倒している。正直適当に歩いているためマッピングもできてないし、今回のようなイベントが終わったらここを挑戦することも無いと思うので、せっかく攻略できる機会があるなら攻略しちゃおう。という考えだ。



「今ので中ボス4体目ですよね?残り何体でしょうか?」



シロンが疑問を口にした。それは私も気になっていたところなので、にゅいの方を向く。にゅいも視線に気づいたのか、私達の方を振り返り、



「わからない。僕も入ったことはなかったし。守護者を全部倒した者、ボスへの道開かんってしか情報ないからね〜。まぁイベント中は気長にやろうよ。僕達はいつでも外に出れるからね」



と、にゅいもわかって無いみたいであっけらかんと答えた。まぁ実際どんなに迷っても私達は外に出れる。それが一番大きいよね。スキルでも出れるし、なんなら今でも帰省本能は反応している。私に関しては迷うっていうことがない。



「ヴェアヴォルフ周回したおかげで、そこまで強いとは思えないっすしね。それに最悪トラベルマップでの強制帰宅もできるっす。まぁ中ボスエリアとか一部のエリアでは使用不可みたいっすけど。」



と、サマーもそう答えた。ほんとにダンジョン内でトラベルマップ使えるのは便利だと思う。今まで集めたアイテムを保管するために帰る事ができるから。まぁ戻ったら一からやり直しだけど。ここに飛ぶことができないのでダンジョンに来るところから始めなくてはならない。



「あっ見て見て〜明らかにトラップって分かるのがまたあったよ〜」



と、イチハが左側の通路を指差したので、私達もそちらのほうを振り向いた。そこには、



.................................................................................................



危険



この先、中ボスに飛ばされるトラップあり



.................................................................................................



うん。今まで以上に酷かった。今までは明らかに地面の色が違ったり、押すなと書かれたボタンがあったり、むっちゃ光っている場所があったり、明らかにわざと倒された木が道を作っていたりなど、それでも分かりやすかったものだけど。



「一周回ってやばい罠ではって疑ってしまう程、清々しいですね。」



シロンも私と同じように呆れた風にその罠を見ていた。



「アハハ言いたいことは分かるけど、まぁ逆にあそこまでお膳立てされてたらいくしかないよね。」



にゅいも一周回って引きながらもそこに進み始めた。そんな中、



「次はどんな中ボスか楽しみっすね。」



と、すでに戦闘モードに入ったサマーは腕を鳴らしながらその方向に進み始めた。



「次もノーダメージ頑張る〜」



と、イチハも張り切っている。私とシロンもそれに続いた。



.................................................................................................



トラップがしっかりと発動して飛ばされた場所にいたのは虎だった。まぁホントの虎ではなくタイガーマスクをかぶった何かの獣。そして今まで出てきたのはコボルトのかなりつよいやつ、カンフー使うウサギ、翼あるくせに飛ばずに走って蹴り飛ばしに来る鳥、そして、地下水道のラットをものすごくきらびやかにしたネズミ。



「犬、ウサギ、鳥、ネズミ、そして虎。うん法則わかった。」



私は小さく呟いた。そして、シロンも同じように考えが至ったのか、



「ということは、この虎さん倒しても、まだ半分もいってないってことですね。この迷い泉のほとりのダンジョンは先が長そうです。」



私達は気づいた真実にちょっと嫌気を差しながら戦闘準備を始める。まず敵がしてくる事はわかっている。眷属召喚。



「じゃー今まで通り眷属は私イチハで、にゅい、サマー、シロンはボスに。」



私は短い指示を出す。全員の返事を聞いた後そして、その後現れた眷属を1体撃ち抜く。眷属はダンジョンに湧く雑魚モンスターよりも弱いためヘッドショット一撃で倒れるためにそこまで苦労しない。残り5体か。イベントモンスターを召喚で呼び出さない中ボスは呼び出せる数が少ない。今回もそのパターンらしい。私は適当に残り2匹も撃ち抜く。



「お姉ちゃん。こっちも終わったよ。」



と、私よりちょっと遅れてイチハが私に声をかけてきた。100発100中だったらしく、消耗もない。流石私の妹だ。



「それじゃー適当に援護しておこうか。」



サマーが敵のタイガーマスクのラリアットをあっさり避けて、発勁を撃ち込んだところだ。そして、にゅいが大技ほどではないけど背後からの強攻撃を当てている。シロンも防御しなくて言い分サマーよりも後ろから攻撃している。残りHP半分を切っているタイガーマスクに負ける要素が何一つない。



それから、多少のモーション変更はあったものの、10分もかからなかった。



「よし、無事に撃破。やっぱり中ボス弱いよね。ここの攻略難易度もう少し高いはずなんだけど...」



にゅいが戦闘後そんなことを呟いていた。



「大量のトラップでの消耗、中ボスが12体なら妥当だと思う。」



私がにゅいに答えるようにそういった。



「えっ12体ってわかったんっすか?」



サマーもそんな風に反応してきて、同じく気づいたシロンが説明を始めた。



「恐らくですが、12体ですよ。最初のコボルトを犬。あのカンフーウサギはそのままウサギ、地走鳥もそのまま鳥、そして成金ラットはネズミ。今回のタイガーマスクビーストを虎としますと、全員干支なのです。残りは恐らく牛、龍、蛇、馬、羊、猿、猪ではないでしょうか?もしかしたらどれかがダンジョンボスの可能性もありますので残り6体かもしれませんが、どちらにしろまだ半分も中ボス倒せて無いですね。」



と、シロンがまとめてくれた。それににゅい、サマー、イチハはなるほど。と、納得した声を上げた。



「言われてみたらそうだね。ネズミ、牛、虎の順番じゃなかったから気付かなかった。それなら中ボス1体1体がこの難易度なのは分かるね。」



にゅいが納得して、そう呟いた。



「まぁ何体でも攻略するだけっす。」



と、サマーがやる気出して、



「そうだよね。サマねぇ。攻略頑張るぞー」



と、イチハも続いた。そんな様子を別の場所から眺める酒を片手に持った何かが一匹。







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