11-18 アナの本能
アナの手を取り、レオが跳んだのはトランコ国の『月光の浜辺』だった。
レオがアナのそばに来て「アナちゃん、お待たせ!今度の番だよ!」と言ったとき、
白龍王は目を細め、ニンマリと笑い
白龍妃は「キュリアナ、しっかりお礼をいただくのですよ!」とアナのオシリをペチンと叩き
ズミレンママはちょっと羨ましそうな顔をして
アズリンパパは「ほっ」とした顔をし
誰かがピュー♪と口笛を吹いた。
シーノに時間遅延スキルを発動させてもらっているので、イザベル、ラン、それにミユたちとのおデートは、それぞれ5分とかかってないのだが、それでも30分近い時間が過ぎていた。
『雅の間』でマサさんの寿司を食べている者たちは、レオがイザベルたちをどこに、何をしに連れ出しているのかを知っていた。
ザ――ッ ザザ―――ッ...
ザ――ッ ザザザ――――ッ…
月光の浜辺
寄せる波の音にまじって蝉の声が聞こえる。
時差のため、トランコ国の東海岸にある『月光の浜辺』は昼過ぎだ。
日中なので月光に照らされる浜辺の美しさは見られない。
だが、その代わりに白い砂浜とブルートルマリンの海、鮮やかなスカイブルーの空が見え、水平線には白い入道雲が見える。
岸辺に生えている椰子の木の葉は、海風にザワザワと心地良い音をたてて、
アナの白いリゾートマキシワンピースの裾をはためかせている。
「レオさま... お昼の『月光の浜辺』もステキですね...」
「そうだね。誰もいないから、生まれたときの姿になって海で遊ぼうか?」
「えっ、それって... ハダカになってという事ですか?」
「あれぇ? 白龍族は生まれた時からロングドレスを着ているのかな?」
「そ、それは... 何も着て生まれませんけど。でも... ムギュッ!」
躊躇しているアナに近づいたレオは、アナの細い腰を抱き寄せると、その可憐な唇にチューをした。
「むむむ...」
濃厚な口づけをしながら、マキシワンピースの背中のファスナーを引き下ろす。
肩からうなじへとチューをしながら、ワンピースのベルトを外しブラのホックを外す。
Fカップの見事なブレストがブルンと出た。
「アナちゃん、精霊界で3年過ごして、ずい分胸が成長したね...」
「は、はい!ママには負けていられませんので、胸もオシリもママに負けないくらい魅力的になるように頑張りました!」
「うれしいよ... チューっ!」
「あぅん...」
「アナちゃん、ジーマラ・ゴカラ演習場では、たいへんだったね... チューっ!」
「あん!... おばあちゃんが生き返らせてくれたんです... あぁん!」
レオはマキシワンピースを脱がせる。
「君たちを危険な目に遭わすような任務につかせてすまなかった」
「実戦の任務に楽なものはないと思っていますので、危険は承知でした。ただ...」
「ただ?」
「ただ、死んでしまって、レオさまにもう会えないと思うと悲しかったです...」
それを聞いた瞬間、レオは白龍族の奥さんが無性に可愛いと感じ、
アナを白い砂の上に倒すと、目にも止まらない速さでパンティを引き破った?
* * *
白龍族のキリュアナとは、白龍王の居城アヌッタラ宮ではじめて出逢った。
白龍王プラキルスタ・ロライド・スレンデュラ・ゴッドリュー157世の命令を受けたアーナンダによって連れて行かれたときだった。
あのとき、アナはまだ14歳の少女だった。
アナはレオたち勇者グループの活躍を見て、おじいちゃんに勇者グループに入れてもらえるように取り計らってくれるようにたのんだのだ。
孫に目のない白龍王は二つ返事で引き受け、アーナンダにレオたちをアヌッタラ宮へ連れて来させた。
勇者グループの全員がアナがグループに入ることに同意したので、アナはいっしょに戦うことになったのだ。“歳が若すぎる”と危惧する者もいたが、白龍王が二人のボデイガード龍王‐スケさんとカクさん‐をつけることでその問題はクリアしたかに見えた。
しかし、アイミやイザベルなど7人の恋人がレオと結婚することになり、レオに恋をしていたアナもレオと結婚することを決めたのだが、ズミレンママの猛反対にあい、その上、大好きなレオさまとの初エッチさえもズミレンママに入れ替わられてしまった。
アナは激怒し、みんなの前から姿を消してしまった。
アナは精霊界に行って強敵たちと3年間にわたって戦い続け、精神的にも、白龍族としての能力も大きく成長して帰って来た。
そして、17歳になったアナはズミレンママにも認められ、めでたくレオと結婚できることになったのだった。
テラの神殿でみんなに祝福されて結婚式を挙げたアナは、フィッシュベイの村にレオが建てた新居で念願のレオとの初エッチをしたのだった。
* * *
「キャッ!?」
思いもかけないレオの荒々しい行為に、アナはビックリした。
だが、それもレオの求愛の行為だと知っていたので、おどろきが過ぎるとすごく恥ずかしくなった。
誰もいないとは言え、白昼なのだ。
白昼の下でハダカを見られるのは― いくら相手がダンナさまのレオでも恥ずかしかった。
白龍族であるアナの肌は白い
恥ずかしそうにレオを見上げる青紫色の瞳
ショートボブの髪はピンクとブルーが混じっている
Fカップの胸
子どもを産んでいない細いウェスト
お腹の真ん中にはかわいいオヘソ
スラリと細い足
アナは誰もいない浜辺でレオから愛されて、とても幸せだった。
しかし― 誰もいないと思って激しく愛し合う浜辺の二人を秘かに見ている者がいた。
ピンクとブルーが混じったあざやかな髪を美しく盛り髪にして、裾に華麗な刺繍がはいったブルーのロングドレスを着た女性‐そう、白龍王妃アシュマナーダだ。
彼女はライト・パレスの『雅の間』に居ながらにして、レオとアナのデートを見ていたのだ。
と言っても、ピーピングではない。少なくとも白龍王妃にそのような趣味や関心はない。
白龍王妃が関心があるのは、白龍族の未来であり、白龍王の継承者の問題だった。
“どれどれ... おや、まあ... この娘の排卵日は十日後じゃないの?
キリュアナは当分は子どもを産むつもりはないようね...”
しばらく考えていた白龍妃、食べかけていた寿司を皿に置くと誰にともなく言った。
「私、ちょっとお手洗いに行ってきますわ」
大理石造りのトイレに入った白龍妃は、一番奥の個室に入ると瞬間転移で『月光の浜辺』に移動していた。もちろん、その前に時間を停止するのを忘れない。
レオとアナが重なり合った形でフリーズしているところに行くと、アナの腰の上に手をあてた。
アシュマナーダの手からオーラが出はじめ、アナの腰に吸い込まれていった。
「これでいいわね...」
にんまりと笑った白龍妃は、瞬間移動でライトパレスのトイレの個室にもどり、時間の流れをもどした。
「ふふふ。キリュアナの生体時計を速めて排卵日になるようにしたから、これで白龍王の跡継ぎが誕生するのは時間の問題ね!お――ほっほっほほ!」
少しあとからトイレに来たズミレンママ。
母親の笑い声が奥の個室から聞こえてくるのを聞いて、「お母さま、またなにか企んでいるのね...」と肩をすくめた。
一ヵ月後―
アナはに妊娠していることを発見した。
「ええっ? あれ―――? 私、妊娠しちゃったのかしら? おかしいわ。いつも妊娠しないように気をつけていたのに!」
もちろん、すぐにレオに報告し、レオが大よろこびしたことは言う間でもない。
白龍王も相好を崩してよろこび
アズリンパパもよろこび、ズミレンママも「?」と思ったが、とにかくよろこび
白龍王妃アシュマナーダは、「やったわ!」
とガッツポーズをしたのだった。




