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90 スキルって何でもあり?

 美恵が客室に入って一言


「まっ、良いんじゃない。今度私の部屋もこんな感じで創ってね。」


 合格点は行っているみたいだな。それはそうと、


「美恵?ノエルたちとの自己紹介は終わったのか?」


「ん?終わってるような、終わってないような。だから微妙な感じかな。とりあえず弘隆の妻です。って程度かな。」


 客室を見回してから


「じゃ、ノエルさんとネティーニュスさんとヌボローネさんは此処の部屋使ってね。オリビエ、3人を今からお風呂に招待するから、此処で3人の用意を手伝ってあげて。」


 美恵がそう指示すると、オリビエは分かりました。と短く返事をした。一方、ノエル達は急な展開について行けて無かった。


「あっ、ヒロヒロ、ノエルさん達の着替えが無いからちょっとお願い。【異世界情報収集】で服と下着用意して。」


 俺は突然の注文に


「そんな事言われても、女性服なんて分からんし、ましてや下着となると、なぁ」


 かなり困った顔をしていると


「ヒロヒロ【異世界情報収集】で使ってる商品閲覧用のプレートを私に貸して」


 そう言うと俺は【異世界情報収集】を発動すると出現したプレートを手に取り美恵に渡した。


 すると美恵はプレートを受け取りプレートを操作していた。


「何だ、私にも使えるんだ。あっ、そうだ。ノエルさん鎧の下は何を着てるの?直接下着ってことは無いでしょ。」


 部屋の中をキョロキョロ見ていた所、美恵に突然話を振られてノエルは「えっ」っとなり。


「えっと、鎧の下は服を着ています。」


「それなら良いわ。鎧脱いでそこのソファーでも座っていて、オリビエ、鎧脱ぐの手伝ってあげて。」


 オリビエは「ハイ」と返事をするとノエル達を連れて部屋の奥の方へ行って鎧を外し始めた。


 そうして、美恵は商品閲覧用のプレートを忙しなくフリックさせながノエル達の服と下着を選んでいた。


 しばらくすると、


「ヨシ、大体購入出来たから、ヒロヒロ【アイテムボックス】から取り出して、」


 そう言われて俺は【アイテムボックス】からさっき購入したと思われる衣類を取り出し美恵に渡した。


「ありがとうヒロヒロ。それと、この【異世界情報収集】なんだけど十六夜さん経由で私も使えるようにできないの?それとヒロヒロの【アイテムボックス】は私と共有にしておいて。」


 確かに美恵の買い物をいちいち俺が買わないといけないのはとても不便だ。俺は十六夜に脳内で聞いてみた。


(十六夜?居るか?)


 聞いてみて、アホな事を聞いたと思った。自分の脳内のスキルに不在の時が有ったらおかしいよな。


『はい、何でしょうか?』


(十六夜、【アイテムボックス】共有化は俺でもなんとなく出来ると思うけど、【異世界情報収集】を十六夜経由で美恵に使わせることはできるのか?マニュアルにはそれらしい事は出てなかったからな。


『結論から申しますと出来ます。弘隆様の複数のスキルの影響で私は【チャット】メンバーであれば直接弘隆様のスキルを行使することが出来るまでのレベルになっております。 


(そっか、それはありがたい。メンバーに何か有ったらお願いするな。)


『了解です』


俺は【アイテムボックス】を美恵と共有した。中を除くと美恵の物も見えた。全部共有すると微妙だな。なので【アイテムボックス】内に共有フォルダを作成しそのフォルダだけを共有することにした。


「美恵、結論から言うとオッケーだ。十六夜に言ったら使うことが出来るからな。」


「ヒロヒロありがとう。愛してる。それとヒロヒロのカードのお金も共有しておいてね。」


 そう言って美恵はほっぺにキスをしてきた。その様子を置くに居たノエルたちに見られていた事は美恵は気づいていない。しかし俺は気づいているので恥ずかしかった。


 美恵はノエルたちが鎧を脱いでこちらを見ているのを確認して、ここにいる全員に声を掛けた。


「さっ、ノエル達も鎧を脱いだし、全員でお風呂に行こうか。」


 ノエル達は「はい」と言ったが全員と言う言葉に気が付き


「ミエさん?全員ですか?」


 その言葉に美恵は


「あったりまえでしょ。全員よ風呂はみんなで入ったほうが楽しいのよ。」


 その言葉にノエルはもしやと思い聞いてきた。


「ミエさん?まさかヒロタカ様もでしょうか?」


「あったりまえでしょ。」


 平然と言いのける美恵とは対照的にノエルとヌボローネは真っ赤な顔になり、ノエルが


「えっ、えっ、でも、ヒロタカ様は男の人ですよね。」


「当たり前でしょ、こんな女性が居たら気色悪いよ。それよりノエルさん意識しすぎ。エロよ。」


 美恵はニヤっと笑って答えた。


「たかだかお風呂に入るだけ、お風呂に入って話をするだけだよ。ヒロヒロとはしょっちゅう一緒にお風呂入ってるから。」


「でも、それは夫婦だからですよ。」


 ノエルは必死に抵抗してきた。その状況をみていたネティーニュスが話に割って入ってきた。


「ミエさま、申し訳ありませんでした。私達がした先程の自己紹介は不適切でした。」


 美恵はネティーニュスの方をじっとみていた。


「ノエル様、ミエ様はお気づきになられております。気づいたからこそこうやってからかっておられるのです。」


 俺は何のことかイマイチ状況が飲み込めないで居た。すると十六夜が


『弘隆様が客室をお作りになっておられる間にされた自己紹介がノエル様はノッピン王国アカムスタム駐屯軍副隊長と名乗っておられました。ネティーニュス様ヌボローネ様もノッピン王国アカムスタム駐屯軍隊員と』


 それがなんで美恵の気に触ったのかわからないまま話は進んでいった。


 ノエルは意を決した顔で


「ミエ様、申し訳ありませんでした。私はノエル・フォン・アーレンベルグと申します。父はメルヴィン・フォン・アーレンベルグ。ノッピン王国の公爵の娘でです。そして彼女は私の護衛侍女隊隊長ネティーニュスで彼女が護衛侍女隊の魔術師ヌボローネです。」


 見るとノエルの後ろでネティーニュスとヌボローネが畏まっていた。


 それを聞いた美恵は


「ノエルさん。それ、知ってましたよ。私こう見えても【完全鑑定】を持っています。貴方の家柄も会ってすぐに分かっていました。私の聞きたいのはそんな事じゃなかったんだけどね。ねぇ、ノエルさんなんでここに来たの?」


 その質問にノエルは口ごもった。


「話は十六夜から聞いています。貴方、ヒロヒロの騎士になると言ってここに来たんでしょ。でも本当は違うんでしょ。」


 その言葉にノエルは青ざめ弱々しい言葉で語り始めた。



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