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84 どきどき

「ホントはですね。お風呂で会ったのは偶然じゃなかったんです。」


 ウルメラは恥ずかしそうに話し始めた。


「実は部屋に連れて行ってもらった時も、寝ていなかったんです。」


 俺は思わず「えー」と言っていた。


「ヒロタカさんがイツキさんの部屋に行った直ぐに、ミエさんが私達にお酒って美味しい?って聞いてきたんです。するとミエさんがお酒飲むって言い出して、缶に入ったお酒を飲みだしたんです。もちろん私達もお酒を飲んでいました。あっ、置いて行ってくれたお酒、とても美味しかったです。こっちには珍しい強いお酒がとても香りが良く美味しかったです。そこで気づいたんです。多分レベルのせいだと思うんですけど、お酒に強くなっていたんです。ヒロタカさんに会うまでならあの強さのお酒を飲んだら本当に寝てしまっていました。しかし、気分は良くなるけど有る一定のところまで来ると酔いが深くならないんです。その事に気づいたのはオリビエさんでした。結構な量を飲んでいたんですが、いつもと違うなって、話していたんです。そこで気分が良くなっていたミエさんの話がヒロタカさんの事になっていったんです。」


 いつの間にやらウルメラは俺の横まで来ていて肩の触れる位置で座って話していたのだった。可愛い裸の女の子が横に居ると思うと緊張してしまいます。


「そして話が昨晩のオリビエさんの事になって、オリビエさん偶然とはいえ大胆ですね、って言ったら、お酒を飲んで気分が良くなったミエさんが、ウルメラ、ここはアピールだ。私に任せなさい。って、それからは早かったです。食事を平らげて、寝たふりと酔ったふりです。」


 美恵、何が任せてなさいだ。


「だからヒロタカさんに抱かれて部屋に運んでもらった時なんですけど、私ってこう見えてもこういった経験は初めてなんです。良く女性冒険者の前衛職は経験豊富だって言われるんですけど、実際豊富な方が多いですけど私は初パーティーが女性ばかりだったので、その、経験はなくて、もし、ベッドに運ばれてその勢いで、なんて展開になったらどうしようとドキドキだったんですよ。」


 ウルメラの緊張が解けたのかとても素直な可愛い笑顔になってきて、


「でも、ヒロタカさんはそっとベッドに降ろして戻っていきました。その時ちょっとホッとしたような、さみしいような不思議な感覚でした。しかし、これではヒロタカさんとの距離は縮まらないと思い。お風呂場に来ちゃいました。」


 ウルメラの顔は言ってやったぞと言わんばかりの満足げだった。


「そうだったんだ。美恵に焚き付けられたんだ。」


「はい、でも後悔はしてません。この時間、普段二人で話すことの少ないヒロタカさんを独り占めに出来ているんですから。」


「ありがとう。そう言ってもらえるとうれしいよ。」


「あの、ヒロタカさん、私みたいな大きな女はダメですか?」


 横にいるウルメラが上目遣いで聞いてきた。


 この台詞はヤバイ、あと数手で詰む、駄目な訳ないでしょ、こんな可愛い子が。


「駄目な訳ないよ。可愛いし、スタイルも良いし、性格も素直だし」


 ヤバイね、誉めちぎってしまった。


「それじゃ、」 


 逃げられない、いや、逃げたら失礼だ。でも、


 そうしているうちに、ウルメラの顔が近づき目が閉じられた。


 でもここは、ダメだと思い離そうと肩に手をかけようとした瞬間。


「じゃじゃーん、」


 突然、大きな声と共に後ろの戸が勢い良く開いた。


「浮気の現場発見、逮捕します。オリビエ確保」


「嫌ですよ、ミエさん。馬に蹴られて死んでしまいますから。」


 振り向くと、全裸の美江と少し恥ずかしそうにタオルで前を隠しているオリビエが立っていた。


 振り向いた俺とウルメラは固ままだった。


「ゴメンね、ウルメラ、私はキスぐらいさせてあげたらって言ったのよ。」


 俺とウルメラはやっと状況が飲み込めたのか


「いつから見てた?」


 俺からの質問に美恵が


「さっき、ついさっき。お風呂入ろうとオリビエと今着いたら二人がこんな状況になっていたから思わず。」


 俺はガックリとうなだれてから、オリビエを見た


「ハイハイ、ミエさんもう良いでしょ。実はウルメラの後を着けていたのゴメンね。」


「と、言うことは、ウルメラは被害者か」


「そうでーす。晩御飯の時に焚き付けたらどう動くのかなって、モニ○リングでーす。ヒロヒロモテモテだね。あっ、オリビエも体洗いなよ」


 横で体を洗っている美恵が悪気も無さそうに返事をしてきた。


 そう言われるとオリビエも体を洗い始めた。


 俺はウルメラに向かうとウルメラはなんとか復活していて


「ごめんな。美恵に巻き込まれて。」


「ちょっと惜しかった気もするけどゆっくり話せたので満足です。」


 ウルメラは満面の笑みでこたえてくれた。


「なんか、二人、ちょーなか良いんですけど焼けますぅ。」


 オリビエの尻尾を触ろうとして手を叩かれている美恵が言ってきた。


 二人とも洗い終えたのか湯船に入ってきた。美恵は俺の左にオリビエはウルメラの横に。

 

 お湯に浸かっているふとオリビエを見ると、胸がお湯に浮いていた。おおっすげー胸って浮くんだなっと思っていたら横からお湯をかけられた。やったな美恵と思っていたら、


「オリビエさんの胸ばっかり見ないで、大きく無いですが私の胸も見て下さい」


 そう言って顔を赤らめたウルメラが俺の顔を自分の方に向けてきた。 


 美恵はそんな二人の状況をジト目で見ながら俺に向き顔を見たかと思えば目線はそのまま、下へといき、ニヤッとして一言


「元気なことは良いことだ。」


 と、言うとミエ以外の3人の顔が赤くなった。


 ここからしばらく女3人のガールズトークに付き合わされ。


 先に女性陣は去っていった。


 部屋に戻ると美恵はニヤニヤしていた。


 そして夫婦のスキンシップを行ってから眠りについた。


 今日の教訓、美恵にお酒を飲ませてはいけない。


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