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75 女三人

 美恵達は店を出て、何件が店を周った。


 3人は歩きながら


「ここの世界のお店って専門店って多いよね。1軒で色々有る店ってほとんど無いよね。」


「ミエさんそれって普通じゃ無いんですか?」


 オリビエ不思議そうに聞いてきた。


「そうね、私が昔いた所は日本と言ってね。結構生活水準の高い国だったのよ。そこでは専門店も有るけど生鮮食品と日用雑貨とか一緒になったお店は沢山あったわ。それとか大きなお店で何階もあってそこに服屋さんや食料品や日用雑貨や食堂など色々入ってるお店もあったわよ。」


「日本って凄いんですね。一度行ってみたいです」


「そのうちヒロヒロがなんとかしてくれるでしょ。」


「それじゃ、ワグネル商店みたいな感じかな。」


 ウルメラが言ってきた。


「そうそう、あんなお店も結構あった。ちょうどいいワグネル商店に行こうか。」


 3人はワグネル商店に向かった。


「それにしてもさ、オリビエって、変わったね。最初会った時は綺麗なお姉さん風だったのに、今は年相応の若い子って感じだよね。」


 美恵がそう言うとウルメラも同意した。


「だって、ミエさんよく考えて下さいよ。あの時の状況を、奴隷になって、奴隷商に連れられて、死にそうになってたんですよ。その状況でこんな和やかに話なんて出来ませんよ。ヒロタカさんとの出会いは奇跡でした。そのヒロタカさんにご主人様になってもらえるならお淑やかにでもなります。私の人生がかかっているんですから。だから今みたいな私を知られてヒロタカさんに捨てられないか心配なんですよ。」


「ハイハイ、分かった。分かった。オリビエ、大丈夫、ヒロヒロはオリビエの素でも大丈夫。それで今のオリビエが素なんだよね。」


「そうですね。でもヒロタカさんの前ではお淑やかにさせていただきます。」


 オリビエはニッコリお姉様風のスマイルで答えた。


「いいなオリビエは。ただでさえ綺麗なのにお淑やかにしてるともっと綺麗になるから。私なんて大剣振り回してた女冒険者だよ。ヒロタカさんにアピールポイントあんまりないよ。」


 ウルメラは肩を落とした。


「大丈夫、二人共。無理しないでも十分可愛いし、ヒロタカには勿体無いぐらいだよ。」


「「ありがとう御座います。ミエさん」」


「それよりさ、今更なんだけど。この世界って化粧品ってないよね。いま、私、すっぴんで出歩いてるんだけど日本じゃ考えられないんだな」


「そうなんですか?日本じゃみんなお化粧してたんですか?」


 オリビエが食いついてきた。


「そうだよ。ほとんどの女性がしていたよ。今なんて中学生でも、あっ中学生っていうのは12、3歳で学校行っている子ね、そんな女の子でも化粧しているよ。」


「えー、そんな若い子でも化粧ですか?こっちで化粧って言ったら上流階級の女性ぐらいですよ。一般人は化粧品にお金なんて勿体無いから使えないですよ。私達なんて戦闘中に汗をかいて化粧なんて落ちちゃいますよ。」


 ウルメラが驚いていた。


「ハハハ、そっかそうだよね、戦闘中にマスカラおちちゃって、目の周り熊になったら悲惨だね。」


「ミエさん、そのマスカラってなんですか?」


 オリビエが聞いてきた。


「あー、ごめんごめん、マスカラって、まつげに塗ってまつげを長く見せて、目を強調させる化粧品なんだ。」


「「えー」」


「まつげに化粧するんですか?まつげですよ、瞼に付いている毛ですよ。そんな事したら目に入っちゃうじゃないですか。」


「それがうまいこと出来てるのよ。よし、化粧品はヒロヒロになんとかさせる。後、気になったのは病院ってないよね。」


 ウルメラが真剣な顔でこっちを向いて答えた。


「病院ってなんですか?」


「えー、病院ってないの?怪我や病気を治療してくれる所。」


「あーそれなら有ります。教会ですね。教会で治癒魔術を掛けてもらいます。少しの怪我や病気なら薬草やポーションですかね。」


「じゃ、お腹がいたいときもポーション、熱があるときもポーション、気持ちが悪いときもポーションなの?」


「はい、そうですね、まずは薬草で無理ならポーション、それでもダメなら教会ですね。」


「はい、ファンタジー世界きたよこれ。」


「ファンタジーってなんですか?」


 オリビエが聞いてきた。


「ファンタジーっていうのは空想、幻想って感じの夢の様な話し、日本から見ればここはファンタジー世界ね。」


「へー、そうなんですか、話は戻って、それじゃあ、日本では調子が悪い時症状が違うと違う対処の仕方をしてたんですか?」


「そうね、してたね。頭がいたい時は頭痛薬、熱がある時は解熱剤、お腹がいたい時でも大きい方が出ない時は下剤とか腸整剤、下痢気味の時は下痢ドメとか。ひどくなると病院いって薬をもらう。もしくは手術。」


「なんか、面倒くさいですね。こっちなら教会のヒールでほとんど治りますよ。それより手術ってなんですか?」


「こっちには手術ってないの?何かで切られて出血したら縫わないの?」


 二人共首を傾げている。


「それこそポーションかヒールですよね。縫うって糸でですか?痛いじゃないですか」


 ウルメラがびっくりしていた。


「じゃ、じゃあ、あれ?ヒールで決まりっポイ?」


「そうですね。例えばお腹に大穴が空いたりしたら、ヒールしても死にます。内臓がなくなってしまってるんですから。でも腕が千切れた場合はヒールしたら出血が止まり命は助かります。でもでも、ヒロタカさんみたいに部位欠損を修復してしまう位のヒールですとお腹に大穴が空いても治ると思います。」


「そうだよね、ポーション、ヒールがあったら病院いらないし、薬屋さんもないよね。」


「あれ?薬屋さんは有りますよ。」


「薬屋さんはあるんかい。」


 美恵は思わず裏拳でオリビエにツッコんでしまった。通りにパーンと大きな音が鳴り響いた。


「ミエさん痛いですよ。多分一般人なら死んでますよ。」


 美恵の額に一筋の汗が流れた。


「ごめんなさい、以後気を付けます。」


 美恵は一気にシュンとなった。


「確かに普通の冒険者なら避けられない裏拳でしたね。」


 ウルメラが追い打ちを掛けた。


「ごめんって言ってるじゃないの。えーっと薬屋さんの話だったよね。」


 美恵は勢い良く話を変えた。


「結局薬屋さんはなんで有るの?」


 ウルメラが聞いてきた。


「ミエさん、まさか薬草って普通にそのまま食べたりするって思ってます?」


「そうじゃ、ないの?傷口に貼り付けたり。」


「基本そのまま食べたりしません。おひたしにもしませんし、サラダにもしません。まぁそのまま食べても多少なりとは効果があるので軽傷の時にはそのまま食べるときも有ります。流石に冒険者はそんな事はしませんよ。一般人が自分で薬草を取ってきて使う時に食べるぐらいですかね。でも不味いし効果が少ないので仕方なくって感じですかね。それと薬草は調合しものが丸薬、これを薬草と呼んだりします。不思議ですね。あと魔力を使って精錬したものがポーションという具合になっており、丸薬やポーションを作るところを薬屋と呼んでいます。もちろん丸薬よりポーションの方が効き目がいいです。その分値段も違います。それに薬屋によって効果も違います。腕のいい職人がいると良いポーションが作られますので冒険者はこぞって買いに来て品薄になり値上がりしてしまってます。」


「へぇーそうなんだ。勉強になった。ありがとうウルメラ。」


 ウルメラは感謝されてちょっと顔が赤くなった。


「それと今じゃないと聞けないから聞くけど、この世界の生理ってどう処理してるの?私、もうすぐ来るのよ。生理用品なんて持ってきてないから。」


 美恵は凄く真面目な顔で聞いたのでオリビエが答えた。


「もう、ミエさん真面目な顔で聞くから何かなと思いましたよ。そうですね、こっちの世界では下着に厚い布を敷くぐらいですかね。ちょっとゴワゴワしますけど。それで出てきたらクリーンで綺麗にします。」


「そうですね。」


 ウルメラも同意した。


「でもそれじゃ、漏れたりするんじゃない?それに夜はどうするの?」


「万が一の為に色が濃い目のズポンやスカートをはいたりします。夜はあきらめます。」


「あきらめんのかい」


 美恵は思わず裏拳でツッコもうとしてとまった。


「おっと、あぶない、あぶない、そっか、こっちは大変だね。日本にはクリーンが無いから良い生理用品があったよ。だから夜でも多い日も安心だよ。」


「「えーいいなー」」


「よし、これもヒロヒロに頼もう。」


「えっ、そんな、ちょっと恥ずかしいですよ。」


「大丈夫大丈夫。おっ、ワグネル商会到着だ」


 美恵達は喋り続けてワグネル商会に到着した。

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