72 勇気の友達
俺たちが村に繰り出そうとしている時から少しさかのぼり、勇気はさっきのの子供たちと一緒に歩いていた。
「ユウキ君、ユウキ君、ユウキ君のお父さんは凄い人だよね。スタンピードを一人で終わらせて、しかもエンシェントドラゴンとあんなに仲良いなんて凄いね。昨日の夜に村の外で見た時びっくりしたよ。」
勇気の隣で歩いていた年長の女の子がすごい勢いで話しかけてきた。
「あっ、ごめんね。私はトゥーリア。昨日の夜のお祭り騒ぎの時は自己紹介していなかったね。こっちの女の子がテニンよ。まだ5歳なの。」
「はーい」
テニンは手を上げて返事した。
「そして、こっちのユウキくんと同じくらいの男の子がユリウス。」
「ユウキ、よろしく。」
ユリウスは少し無愛想に返事した。
「ちょっと怒っているみたいだけど本当は緊張してるだけだから気にしないでね。 そして、小さい男の子がこの子がヤモンズよ。よろしくね。」
「ユウキにーちゃん、イェーイ!」
ヤモンズはサムズアップしてきた。勇気も負けずにサムズアップ仕返してから、
「僕は勇気、佐々木勇気。ヨロシクね。こっちのちっちゃいのがサンダードラゴンのサンゴンだよ。ヨロシクね。」
そう言うと勇気の頭の上に乗っていたサンゴンは空に向けて稲光を飛ばした。
周りの子供たちは「スッゲー」と騒いでいたが、周りの大人たちは驚いてちょっと引いていた。
「今からなにするの?」
「そうね、せっかくユウキくんがいるのだから、ユウキ君の事を色々知りたいよね。知りたい人!」
「「「ハイ」」」
トゥーリアがそう言うと一斉に他の3人が手を上げた。
「と、言うわけで今からユウキ君とのお話の時間となりました。良い?ユウキ君」
「うん、いいよ。」
「じゃ、いつもの所で話ししようよ。」
ユリウスがトゥーリアに提案した。
「そうね、そうしましょう。ユウキ君ちょっとついてきてね。」
トゥーリアがそう言うとみんな歩き始めた。
少し歩くと建物と建物の間に広場が見えてきた。特に公園とかそんな感じの場所ではなく、しいて言えば建物を取り壊して更地にしたような場所であった。
「とーちゃーく。いっちばーん」
テニンが走って、その空き地に入って行った。その後にヤモンズが到着した。
「にばーん」
勇気とトゥーリアとユリウスはのんびり歩いて空き地に着いた。
「ようこそユウキ君、此処が私達の遊び場だよ。普段から此処で4人で遊んでいるんだよ。」
周りを見るともうテニンとヤモンズは辺りを走り回っていた。
「それじゃ、何して遊ぼう?」
勇気のその問いにユリウスは
「そうだな。いつもは追いかけっことか、チャンバラ、後はおままごとだな。俺はお父さん役は得意だぞ。」
ユリウスは自信満々で言ってきた。
「でも残念、今日はユウキくんの話を聞くのでした。」
そう言いながらトゥーリアは地面に座った。周りでユリウスとテニンとヤモンズがブーブー言っていたが、トゥーリアがニコッと微笑んだら3人はピタッと立ち止まり静かになった。そんな4人を見た勇気は
「ちょっとまってね。部屋造るね。」
そんな勇気のセリフに4人は首を傾げていたが、テキパキと【ブロック】で10畳程度の木の部屋を造り上げた。天井には謎の光るブロックを設置し明かりを採った。
「よし、完成。ジャジャーン!。」
勇気は両手を広げ自ら効果音を出し、造り出した部屋をアピールした。しかし、周りの反応は無かった。そう、他の4人はあんぐりと口を開けていた。
「まっ、いっか。えっとこれが僕のスキルの一つ【ブロック】だよ。とりあえず中で話そうか。」
その言葉にトゥーリア達はコクンコクンと首を縦に振り悠生に続いて中に入っていった。




