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64 お祭り騒ぎ

スタンピードが終わり、まずはもう一度冒険者ギルドに行く事にした。村に近づくに連れて村はお祭り騒ぎの様に賑やかだった。村ではスタンピードの終息が告げられたみたいだった。城壁の周りで遠巻きにして見ていた冒険者達がリザレフが飛び去って安心したのかこちらに向かってきた。


「お前たち大丈夫か?さっきの西の山に住み着いているエンシェントドラゴンだろう。なにがあったんだ。スタンピードの魔獣とは違ったのか?」


 こちらにやって来た冒険者達は俺達に矢継ぎ早に質問をしてきた。俺だけじゃなく美恵や逸樹たちにも質問していた。


 俺は大きな声で


「皆さん、すみません。聞いて下さい。スタンピードは終わりました。しかし、夜の森には通常の魔獣がうろついています。あまり城壁から出ないで村に戻って下さい。そして、正式に冒険者ギルドから報告が有ると思いますのでそちらの報告を待って下さい。」


 俺はこの群衆が面倒臭かった。ぶっちゃけ夜中だよ。身体の疲れは無いけど精神的に疲労しているのでなるべくそっとしておいてほしかったのでなるべく話しかけるなオーラを出していたのだが効果はいまいちだった。俺以外のみんなは結構知らない冒険者と仲良く話しながら村の方に歩いていった。ウルメラは知り合いが居たのか置いてきぼりになりそうになったので慌てて付いてきた。


人混みをかき分け村に入った。大通りは人、人、人、だった。真夜中なのに屋台がでて、本当にお祭りだった。俺はそんな通りを脇目も振らずに冒険者ギルドに向かった。しかし、向かったのは俺だけだった。


「弘隆様、皆様が屋台で買い物をしており遅れています。」


 振り替えると誰も居なかった。俺は、【チャット】を使い、


[ 弘隆様 ]おーい、俺は、取り合えず冒険者ギルドに行ってくる。


[ 美恵様 ]いってらー、適当に遊んでるね。


[ 勇気様 ]気をつけてね。


[ 逸樹様 ]ハイよー。


[ ウルメラ様 ]私も御一緒します。


 ウルメラが俺に付いてくると言うと


[ オリビエ様 ]私も付いていきます。


 オリビエまで付いてくると言うと


[ 美恵様 ]ウルメラにオリビエもヒロヒロは大丈夫だって、どっちかと言うと一人でのんびり行きたいのよ。放っておきなさい。


 流石美恵、よく分かってる。面倒臭い事ほど一人でやりたいのだ。


[ 弘隆様 ]と、言うことだ。ちょっと行ってくる。ウルメラ、みんなを頼む。ウルメラの方が一番この村に慣れているからな。


[ ウルメラ様 ]分かりました。おまかせ下さい。


 その言葉を聞き、また冒険者ギルドに向かって歩きだした。


 冒険者ギルドに着き、中に入ると以外にも閑散としていた。すると、すぐにクレアが俺に気づき近づいて来た。


「お疲れ様です。ヒロタカさん。話は大体ギルマスから聞きました。ありがとうございます。」


 クレアは頭を下げてきた。


「いえいえ、気にしないで下さい。乗り掛かった船ですからね。それにしても以外にもここは人が少ないんですね。」


「あー、それでしたら、ほとんどの冒険者はヒロタカさんが倒した魔獣の回収に出払っています。そのうち第一陣が帰って来るでしょう。」


 そんな話をしているとギルマスのチカノーヴァがやってきた。


「すまないな、何度も来てもらって。それにしてもあの数の魔獣を倒してしまうとは君は何物なんだと、聞きたいところだが君にもいろいろ秘密も有るだろうからここは我慢しておくよ。」


 そう言ったチカノーヴァの目は教えて教えてと訴えていた。言葉と表情が一致しない人だなと、思いつつ。


「私は異世界から来たんですよ。女神アイシャからレアスキルを貰ったからここまで強くなったんですよ。」


 さらっと言った言葉にチカノーヴァは目を見開き


「き、君は異世界人だったのか、通りで強いわけだ。今回の異世界人はまともで良かった。前の悪魔人族のヤツは最悪だったからな。」


 そんな話をしているとギルド別館への通路が騒がしくなった。


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