58 エンシェントドラゴン
現在レベル1,347 もう訳がわからん、確かに効率が1,822,500倍になってるからって、これはひどいよね。異世界来てからまだ3日目だよね。俺的には良いんだけどこの世界どうなってるんだ。
そんな事を考えていたらランクAの魔獣がやって来た。しかしそれだけではない、さっき言っていたエンシェントドラゴンが目視で確認出来る岩の所に座っている。約2キロ先だ。めっちゃカッコイイ、すごいよ。大きさも高さ20メートル位ありそう、体は白色で背中にはコウモリの羽根を大きくしたものが付いていた。頭には一本の大きな角が有った。こっちに来る気配はなさそうなので放置で行こう。
やって来たランクA魔獣はゴールデンニードルベア、オークキング、ゴブリンロード、スケルバロン、ミノタウロス、それにさっきまで居なかったワイバーンまで居る。初の対空戦だ。こう見るとワイバーンってそんなにカッコよくない、先にエンシェントドラゴン見てしまったからかな。
こっからはランクAだから特に傷を付けないよう慎重にしないと美恵に怒られるから頑張るとしよう。
「十六夜、眼球って価値有るのか?いつも片目潰してるけど。」
「ハイ、眼球にも価値が有ります。弘隆様は普通に貫いて居ますけど普通ランクBの冒険者ならランクA魔獣の眼球は貫く事が出来ないぐらい硬いのです。魔獣にとっては眼球が弱点の一つとは限りません。それほどまでに硬いので武器、防具に使えますし眼球の中の液体は魔力を多量に含んで居ますのでポーション類に使われています。」
そんなに使えるものだったのか、眼球も大事だな。
俺はアイスバレットで眼球への攻撃はしないで、さっきと一緒で頭を殴る方法で行きます。とりあえず近づいて来るのを待っていると、突然体に違和感を感じた。
「十六夜、これ何?微妙になんかされてる?」
「ハイ、すみません気づくのが遅れまして。後ろの方に居るトロールメイジがデバフ系の魔法を掛けて来ました。今、対処します。」
十六夜がそう言うと【状態異常無効】のメッセージが流れ体の違和感が消えた。十六夜にありがとうを言うと、一番初めにワイバーンがやって来て、急降下で攻撃を仕掛けてきた。
俺はとりあえずかわしてみた。するとワイバーンはタッチアンドゴーですぐに空に移動した。その攻撃を数回行うと俺はワイバーンが空に上った時に【重力制御】を使って空中に飛び上がってからワイバーンの所に移動した。
ここで俺は失敗した。【重力制御】は飛ぶためのものじゃ無い事を学んだ。無重力にしてジャンプって飛んでないよね。逆重力にして空に落ちる様にするのも飛ぶじゃ無いよね。さっきやったのはこっちの方、やった瞬間に空に頭から落ちていった。気分悪い。気分悪いのは状態異常じゃ無いの?と考えながら、【飛行】スキルを創った。
創った【飛行】スキルを使いワイバーンの所に行き。大剣の腹で頭を殴った。グシャッと嫌な感触が手に伝わった。先ほどから何度となくやっているが気持ちのいいものでは無いな。俺は落下していくワイバーンに追いつき、【アイテムボックス】にしまった。頭殴った瞬間に即死だったみたいです。
「弘隆様、なぜ戦闘モードで戦わないのですか?」
十六夜にしては珍しく質問してきた。
「あー、それね、戦闘モードで戦うと待ち時間が出来るでしょ。アレが嫌なんだ。魔獣が此処まで来ないと経験値の関係で倒せないでしょ。【転移】で魔獣をまとめて連れて来てもいいけど、逆にそこまでしなくても良いかなって思うんだ。だから普通にダラダラ倒しているんだ。そうしてると魔獣がやってくるでしょ。」
「ありがとう御座いました。」
やっぱり俺のしていることは無駄が多いんだろうな、だから十六夜が気にしたんだろうな。でもぼちぼちやっていくかな。
そんな話をしているとトロールメイジのファイアボールらしきものが飛んできたので大剣のフルスイングでホームランにしてやった。空に飛んで行ったけどキランとはならなかった。
どの魔獣もチンタラしている。走ってこいっての、ランクSの魔獣なんて何道草してるんだよって位のんびりだ。絶対ランクSの方が移動速度早いはずなのに最後って意図的だよね。強いヤツは最後に登場ってのを律儀にまもっているみたいだ。
そろそろランクAも集まってきたので、まとめてご退場してもらうことにした。きっちりランクAは【アイテムボックス】にしまいました。
それとさっきから岩の上に座っているエンシェントドラゴンの視線が気になります。結構ガン見してくるんです。




