47 リフォーム
店を出て、家に帰ることにした。
「家、ないね。俺の【アイテムボックス】の中だね。村の中に出すわけにはいかないから、森かな。ウルメラは荷物取ってくる?」
「そうですね。一度宿屋に行って荷物持ってきますね。」
「十六夜、ウルメラとオリビエを【チャット】のメンバーにそれと個別に使い方を教えておいて。」
「はい、分かりました。」
その会話を聞いた、ウルメラとオリビエはどこから声が聞こえたのか分からずキョロキョロしていた。
しかし、十六夜が個別に説明したみたいで、二人共納得したみたいだった。
「じゃ、ウルメラ、荷物取りに行ったら。連絡頂戴。」
ウルメラは宿屋に荷物を取りに行った。
俺達は【転移】を使い森の中に移動した。村からは遠くなく人通りの少ない所に出た。
「よし、ここらへんで良いかな。みんなちょっと動かないでね。」
俺はおもむろに【土魔法】周囲の100メートルぐらいの木を抜き整地した。抜いた木は勇気が「僕、この木貰うね。」と言ってせっせとしまっていた。
木が片付いたので【アイテムボックス】から家を取り出しそこに設置した。
「まずは廊下を造るぞ。それとベッドだ。」
俺は戦闘モードに突入した。部屋の中を確認し、【岩石変形】と【木材変形】を駆使して廊下を創り階段を創った。そして、廊下には常時照明、各部屋にも照明を創った。各部屋は20畳位でトイレ、ユニットバス、洗面所、大きめのクローゼット、中には、収納用のチェスト。キングサイズのベッドその上に布団を置いた。それとデスクと椅子が1セット。1階は玄関、大浴場、トイレ、リビング、ダイニングキッチン、2階はとりあえず3部屋、ウルメラとオリビエと空き部屋、3階は俺と美恵の寝室と逸樹の部屋、勇気の部屋を創った。
間取りとしては、1階、入ったすぐの部屋を玄関ロビーにして、右端の方を廊下としてぶち抜いて奥まで廊下を創った。玄関ロビーは3階まで吹き抜けのロビーにした。そして、各階に行く階段を創った。多分後でエレベーターかエスカレーターつけろって言われますが今は階段。1階ロビーを抜け納戸、大浴場、男女別のトイレ、そして、リビング、ダイニングキッチンでそこにも上に上がる階段。
ここまで俺の感覚にして、2時間、実際の時間にして2分経っていない。
「終わった。出来ました。」
俺はみんなの所へ戻った。
「おつかれ、ヒロヒロもう中に入っていいの?」
「いいよ。どうぞ中に入って。」
中は照明の魔導具でかなり明るくなっていた。
「とりあえず、1階は共有スペースね、2階がウルメラとオリビエの部屋、3階が佐々木家のフロアね。基本間取りは全部一緒になっているから、変えて欲しいところがあったら言ってね。」
逸樹と勇気は走って3階まで上がった。オリビエは困っていたので、美恵に頼んだ。
その頃ウルメラは急いで宿屋に戻ってきた。
「おかえり、ウルメラ。依頼は終わったの?」
宿屋の店主の女将は聞いてきた。ウルメラは少し苦い顔をして、
「終わったけど。みんなやられた。」
「あんたら斬撃の乙女がやられるなんて、何があったのさ。」
ウルメラは経緯を説明して、仲間の荷物を引き取りに来たのと、助けてもらった人の所で少しお世話になる旨を伝えた。
「そうか、ランクA魔獣の夜襲じゃ、お前さんが生き残っただけでも、奇跡だね。あの子らの分まで生きていくんだよ。」
そういって、女将は慰めてくれた。
ウルメラと他のメンバーの荷物を集めて、女将にこれまで世話になったお礼をして、宿屋を後にした。
外に出てから、
(十六夜さん、ヒロタカさんに連絡を取りたいのですが、一度試してみますので間違って居たら教えてもらえますか?)
『はい、分かりました。どうぞ。』
[ ウルメラ様 ]ヒロタカさん聞こえますか?
[ 弘隆様 ]はい、聞こえますよ。準備終わりましたか?
[ ウルメラ様 ]はい、終わりましたので、お迎えお願いできますか?
[ 弘隆様 ]わかりました。場所はわかりますので、そこでまっててくださいね。
そう弘隆が言った瞬間目の前に弘隆が居た。
「はい、おまたせ。じゃ、行きますか。と、その前に」
弘隆は【アイテムボックス】からピクニックバスケットを取り出した。
「ヒロタカさん、なんですかそれ?」
「これは俺がウルメラを待っている間に創ったピクニックバスケットなんだ。なんとこれには時間凍結がついていて、そしてこの中にはゴールデンニードルベアの肉が入っています。だからこれをお世話になった宿屋さんに持っていってあげて。」
そう言ってピクニックバスケットをウルメラに渡した。
ウルメラは急いで女将さんにピクニックバスケットを渡して戻ってきた。女将は凄く喜んでくれた。
そして弘隆と一緒に家に戻った。
家に入ると前と全然違った。弘隆に連れられて2階に上がり私の部屋を教えてくれた。
ドアを開けると広い部屋だった。部屋の中にもドアが有ったので覗いて見たらトイレとお風呂だった。壁際には衣類を入れる広いクローゼットもあり、至れり尽くせりです。ベッドも二人用で勿体ない位に広いです。
ただのパーティーメンバーにこんなに良くしてくれるなんて変わった人だなと思い荷物を片付けていたら、
[ 美恵様 ]ウルメラ、オリビエ、お風呂入ろ、下に降りてきて。
ウルメラは美恵に呼ばれたので着替えを持って1階のお風呂場に降りて行った。




