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31 朝食

 やってきたのは可愛いエプロンをした高校生ぐらいの女の子だった。


「おやようございますにゃ、ワグネルさん、今日はいっぱい人がいますにゃ。」


 そう、その子は猫人族だった。顔は可愛くやっぱり猫目、ちゃんと、髭付き、茶色の髪の毛、頭には猫耳、お尻には尻尾。背は150センチメートル位、しかも語尾が猫語。それは、営業用の口調なのか私、気になります。


「やぁ、キーラ。久しぶり、注文良いかな。」


「はいにゃ。」


 そう言うとキーラは何かメモ帳みたいなのを用意した。


「朝食セットを6つにフルーツジュースを6つ。エルム、なににする。?」


「おはようキーラ。私は野菜スープとパンとお水をお願いします。」


「了解ですにゃ。」


 と、敬礼のポーズ。


「ウルメラは、なににするにゃ。」


「私はお肉のスープとサラダとパンとお水を貰おうかな。」


「にゃにゃ、ウルメラ、どうした?調子悪いにょか?いつもにゃら、朝からステーキをたべているにょに。」


 そう言われて、ウルメラは顔を赤らめて、キーラの方を見た。


「にゃにゃ、ウルメラ、顔が赤いにゃ、熱でもあるにょか?こういう時はしっかり食べてゆっくり寝るにゃ。」


 キーラはウルメラをからかっている意識はまったくないみたいだ。そうしているとワグネルが


「キーラ、注文お願いしますね。」


 そう言われるとキーラは「了解ですにゃ。」と敬礼して。奥に消えていった。


「ウルメラさんはキーラさんと仲が良いのですか?」


 俺がそう聞くと、


「そうですね。キーラとは長い付き合になります。ここ常連って事もありますが。私もキーラもここの出身なので小さい頃から一緒に良く遊んでいましたから。」


「そうなんですか。」


 しばらく、みんなと話をしていると、注文の品が来て、次々とテーブルに並べられた。


「おまたせしたニャ、ゆっくりよくかんで食べるにゃ。」


 そう言ってキーラは去っていった。


「じゃ、食べましょうか。」


 と、ワグネルが言った。


 俺の前に並べられたのは、肉と野菜の炒め物とパンと肉のスープとフルーツと飲み物だった。


 やはり、この世界は箸ではなくフォークとスプーンとナイフだった。


「それでは、ワグネルさん、頂きますね。」


「どうぞ、召し上がれ。」


 美恵と子供たちは「いただきます」と言って食べ始め、口々に「おー、美味しい。」などといっていた。

 

 俺もフォークを取り野菜炒めを食べてみた。野菜はキャベツかなそれと、ピーマン?人参?肉はなんの肉なのか分からなかった。一口食べてみた。驚いた、予想以上に美味しかった。見た目は家庭料理って感じなんだが、肉にはしっかり下味がついておりとても柔らかい、野菜はしっかり火は通っているが野菜のシャキシャキ感は消えておらず、味はタレだ。焼肉のタレみたいな味だった。


 続いて、スープを飲んでみた。こっちは肉と玉葱みたいな野菜だった。お肉のいいダシがでてて、玉ねぎみたいな野菜の甘味とよく合いとても美味しかった。


 パンも食べてみた。異世界のパンは硬いってよくあるが、そんな事はなかった。普通に柔らかかった。


 フルーツはメロンに似た果物だった。甘かった。確かにメロンしかし、独特の苦味は全くなく幾らでも食べられそうな味だった。八百屋で売ってたら買ってこうと思った。


 ジュースはオレンジジュースに似ていた。味もオレンジジュースだった。これも美味しかった。


 一通り食べて分かったのは美味しい、異世界の料理は美味しい。でも、メニューを見たけど種類が少ない。ここらへんは美恵に努力してもらって、増やして行こうかな。


「美味しいです。向こうの料理でもなかなかここまで美味しいのは少ないです。」


 俺が、ワグネルに言うと


「そうでしょう。私の一押しなんですよ。ちょっと、メニューが少ないのは残念ですがね。でも、色々、頼んだら、特別に作ってもらえるんですよ。」


「へぇ、そうなんですか。」


 話しながら食べていると、みんな食べ終わったようだ。かなりのボリュームが有ったが。勇気までしっかり食べていた。パンは逸樹が食べていたみたいだが。


「じゃ、そろそろ、行きますか?」


 ワグネルが訪ねてきた


「そうしますか。みんないいか?」


 美恵はエルムとオリビエと盛り上がって話していて、勇気と逸樹はウルメラに色々聞いていたみたいだ。みんなから「はい」と返事が帰ってきた。ので行こうとしたら。


「ちょっと待ってね、ヒロヒロ、お手洗い行ってくる。」


 そう言うと美恵は、エルムに場所を聞いてトイレに向かっていった。


 しばらく、また雑談をしていたら、美恵が帰ってきた。


「ヒロヒロ、聞いてよ。トイレ、びっくりした。予想外だよ。すごく綺麗だった。流石にウォシュレットはなかったが、洋式だったよ。」


 美恵が大きな声で言ってきた。


「美恵、食事する所でトイレの話はしないの、恥ずかしい。


 そう言うと、美恵はちょっとシュンとなったが。逸樹と勇気に興奮気味に説明していた。


「すみませんね。おはずかしい。」


「いえいえ、こちらの世界は色々珍しいでしょうから、仕方ありませんよ。」


 ワグネルは笑いながら言ってくれた。


「じゃ、次は冒険者ギルドで良かったですかな。」


 そう言うと、キーラを呼んだ。


「お勘定おねがい。」


「ハイにゃ。えっと全員一緒でいいにょか?」


「一緒で。」


 と、言うと、ウルメラが何か言おうと立ち上がったが、ワグネルは右手を水平に上げそれを制した。


「大銅貨8枚にゃ。」


 そう言うとワグネルは銀貨1枚をだし、大銅貨2枚を返してもらっていた。一人千円か、モーニングと考えると割高だが、あのボリュームで千円ならかなりお得な感じがするな。


「ごちそう様です。ワグネルさん」


 俺が言うと向こうの方で勇気たちが「ごちそうさまです。」って言っていた。そして、ウルメラも


「私までごちそうになってすみませんでした。」


「そんな事は無いですよ。気にしないで下さい。じゃ、行きましょう。」


 全員立ち上がり、店を出ようとしたとき、カルロッタがやってきた。


「ワグネル、そこのお客人は泊まる所決めてるのかい?もし良かったらうちに泊まりなよ。」


 女将は営業に来たのだった。


「おー、分かったよ。考えて置くよ。この後、色々用事が有るから。それからだな。」


「じゃ、来るの、待ってるね。今日はありがとうね。」


 と、女将が言うと。


「とても、美味しかったです。また、寄らせてもらいますね。」


 と、美恵が言った。


「そう言ってもらえると、嬉しいわ。また来てね。ちっちゃいのもいっぱい食べるんだよ。」


 カルロッタがそう言うと、勇気は「了解しましたにゃ。」ってキーラの真似をして敬礼していた。


 各々、ごちそうさまと言いながら外にでた。


 次は冒険者ギルドだ。お約束は有るのか楽しみだ。

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