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24 事後処理

 先ほどの助けた3人が歩いてきた。その中のがっしりした体型の栗色の髪の50歳ぐらいの人の良さそうな男性が話しかけてきた。


「初めまして、私はアカチーの村で雑貨屋をや商っているワグネルといいます。そして、こっちが妻のエルムです。」


 隣りにいた旦那さんと同じ年ぐらいでスラッとしていてワグネルと同じ栗色の髪の綺麗なご婦人って感じのエルムさんが深々とお辞儀をしてきた。


「話はウルメラさんから聞きました。貴方が私達を助けてくださったそうで。」


 そう言うと夫婦揃って、もう一度頭を下げてきた。


「こちらこそ、すみません。もう少し早く気が付いていたら。他の人も助けられていたかもしれなかったのに。」


 俺は、少し悲しそうな顔をすると、横からウルメラが大きな声で、


「そ、そんな事はありません。貴方が助けて下さらなかったら、私達は誰もここには居ませんでした。失礼しました、私はウルメラと言います。ランクB冒険者でワグネルさんの護衛でアカチーに行く途中でしたが、この状況です。」


 俺の慌ててフォローをしてくれた。ウルメラは俺より少し背が高く180センチメートル位かな、赤毛のショートカットでキリッとした顔の美人さん一見キツそうに見えているが、さっき慌ててフォローしてくれた時の顔は可愛かった。歳は若そう20歳前後かな、息子の逸樹よりちょっとお姉さんかな、腰にはロングソードを携え革鎧を身につけている為分かりにくいがスレンダー系であるだろう。


「そうです。貴方が居なかったら私たち夫婦のはここには居ませんでした。あっ、宜しかったらお名前をお教えいただけますか?」


 俺は、先ほどのことを踏まえて


「私は佐々木 弘隆といいます。名字は有りますが貴族ではありませんので弘隆と呼んで下さい。」


 そう答えると。


「あの、ヒロタカ様はランクS冒険者なのですか?あの身のこなし、あの魔術、ランクA冒険者でもソロで倒すのは難しいゴールデンニードルベアを一瞬で倒した実力。それに、回復魔術も」


 ウルメラが聞いてきた。他の3人も聞きたそうにしている。


「えっとですね、話すと多分長くなりそうなので、ご遺体をこのままってわけにはなんですので、何とかしましょうか。」


 周りを見渡すと遺体が転がって居た。とりあえず俺は、落ちついて話もできないので先にこの場をなんとかしないといけないなと思い、


(十六夜、蘇生ってできる?)


『現時点で蘇生を行うことは出来ません。【蘇生】スキルを取得にはレベル1000が必要です。アイテムですと[生命の水]が必要になります。[生命の水]の作成方法もお聞きになられますか?』


(ありがとう。それはいいよ。)


 十六夜との会話を終わり、話を本筋に戻した。


「すみません。私には【蘇生】スキルはありません。」


 その言葉に周りの4人は首をかしげた。


「当たり前じゃないですか。【蘇生】スキルなんておとぎ話しかでてきませんよ」


 ワグネルの言葉に他の3人がクスッと笑った。


 その笑いにつられて俺も笑ってしまった。


「そうですよね。ハハハ。それから、私はこういった状況初めてなので、どうしたら良いか分からないので、ウルメラさんこういう時御遺体はどうしたらいいのですか?」


 そう聞くと、


「あ、はい、本来ならば村に運び弔うのが最善なのですが、運ぶ手段がないので、ここで火葬します。」


 そこまで聞くと、俺は、


「じゃ、ここにいる、ウルメラさんのお仲間の遺体は俺が村まで運びますね。」


 そう言うと3人の遺体の近くまで歩いて行って遺体を見た。流石に人が死ぬのは悲しいな、魔獣の死骸を見ても何とも思わなかったのに人の遺体を見ると悲しくなってきた。日本は平和だったんだな。他の国のテロってこんなんだろうな。そんな事を考えていたら頬に涙が流れた。


 (やばい、見られた?)


 俺はすっと自然に涙を拭い何食わぬ顔で遺体の瞼を閉じクリーンで遺体を綺麗にし【アイテムボックス】にしまった。


 助けに来て、泣いてるなんて格好悪すぎでしょ。年をとると涙は見られたくなくなるからね。


 すると、周りの4人が驚いた顔をしてワグネルが聞いてきた。


「えっ、ヒロタカ様は【アイテムボックス】をお持ちでしたか。」


 そっちか泣いたの見られたかと思った。


「あー、そっか【アイテムボックス】って珍しいだったね。」


 至って平然に答えた。


「はい、アイテムポーチを持っている人結構居ますが、【アイテムボックス】のスキルを持っている人は初めて見ました。」


「まあ、隠すものでも無いしね。次はワグネルさんの馬車のなかに居た人も村まで運びますね。」


 5人でワグネルさんの馬車に行き男性を【アイテムボックス】にしまった。


「この人は私の店の奴隷でして、いい人でした。とっても残念です。」


 次にもうひとつの馬車に向かった。


「えっと、この馬車もワグネルさんのですか?」


「いえ、違います。この馬車は中で亡くなっている、奴隷商の物です。」


 中を覗くと、恰幅のいい男性と首輪のついた二人の女性が亡くなっていた。


「じゃ、この人は達も連れて行きますね。」


「お願いします。」


 オリビエが答えた。


「じゃ、後は馬車ですが、馬が死んでいるの移動できないので、これももしまっていいですか?オリビエさん」


「えっと、ここで夜を明かすのに必要なので、朝になってからお願いします。」


 その言葉を聞き、あー、と思った。


「えっと、皆さんには何もない家ですが、我が家に来てもらいます。本当に何のおもてなしも出来ないですよ。」


 みんな不思議そうな顔をしたがなぜだろう。


「それじゃ、ワグネルさんの馬車もしまっていいですか。」


「すみません。村までお願いします。」


 俺は、馬車2台と馬の死骸2頭を【アイテムボックス】にしまった。


 最後にゴールデンニードルベアの死骸をしまった。


「それじゃ、行きましょうか。皆さんちょっと近寄ってください。」


 みんなが近寄って、


「じゃ、行きますね。」


  俺は、【転移】のスキルを使い、家族の待つ家?まで移動した。

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