14 十六夜
「【クリエイトスキル】【賢者】」
成功だ。俺は、こういう時の定番の頭の中で話しかけてみた。
(お~い、いるか?賢者。)
『初めまして、賢者と申します。』
と、年配の男性の声で返事が返ってきた。やった。
(おお、変な感じだな。)
『申し訳御座いません。』
(いやいや、賢者さんは悪くないですよ。)
『そう言ってもらえると、助かります。』
ここは一つ融通が効くのを発揮してもらって、
(で、賢者さん、今、音声は男性ですが、女性に変更出来ますか?)
『勿論で、御座います。それでは変更させて頂きます。』
『こちらでよろしかったでしょうか?』
(おおっ!いいよ、バッチリ)
大人の女性の音声は、三角眼鏡が似合う秘書って感じだった。キャピキャピ感はなく、バリッとスーツを着こなす25歳前後落ち着いていてちょっと威圧感のある美人が俺の頭の中に浮かんだ。ロリっ子の声では絞まらないからね。
『ありがとう御座います。』
(それと、名前を変更な、賢者って言うのはなんか親しみに欠けるから、今から君は十六夜だよ。)
なぜ、十六夜にしたかって、それは、若い頃のお気に入りのゲームキャラだったからです。
『了解、しました。』
(じゃ、十六夜、現状が分かって居るか?)
『はい、弘隆様、美恵様、逸樹様、勇気様が、ここ、ユーキットに召喚され、今、レベル上げと食糧調達の為、美恵様、勇気様と、別れて行動中にレベルが上がった為、【クリエイトスキル】でスキルを創造中だと認識しております。』
(良いかな、そんなところだ)
『ありがとう御座います。』
(で、ここは何処?)
『ここはユーキットという惑星のノッピンと言う国で御座います。』
俺は、話は後でもできると思い、狩りを再開しようとした。
(ありがとう。じゃ、狩りにいくか。)
『了解です。』
それでも、気になる事が有ると聞いちゃう、41歳のおっちゃん。
(あ、その前に、ちょっと聞きたいんだけど、スキルでレベル制限って有るよね)
『はい、在ります。』
(それの解除条件って分かるか?)
『はい、何のスキルか仰って下さいましたら、お答え致します。』
(後、俺らって地球に帰れる?)
俺は核心をついた。
『はい、帰ることは可能です。いくつか方法が有ります。』
予想外の答えに驚きつつ、
(実現可能なのから言ってくれる)
『1つ目、レベル5000以上になって【異世界転移】取得する。2つ目、創造神に会って交渉する。3つ目、【異世界転移】を持つ者と交渉する。4つ目、自分が創造神になる。が、現在実現可能となっております。』
(これって、本当に実現可能なのか?)
『はい、現状で実現可能です。』
(レベル5000までの必要経験値は?)
『約6兆となっております。』
6兆は無いよなと思い、俺は天を仰いだ。
(オーク何匹?)
まるで何処かの牛丼何杯分みたいな換算方法で聞いてみた。
『約400億匹となっております。』
ほぼ、根絶やし、いや、そんなに居ないでしょう。と、思いつつ、
(あ、ありがとう)
『どういたしまして。』
(もうちょっと話に付き合って。)
決して、若い女の子との会話が楽しいとかじゃ、無いんだからね!
あー、25歳が若い女の子って感覚になってる自分のおっちゃん具合に老いたなと思ってしまった。
『どうぞ。』
(転送の使い方と近くの村かな、後、この付近の魔獣の強さかな)
『【転移】は行った所なら何処へでも、しかし、地球へは戻れません。そして、【マップ】と、連動して【マップ】の表示範囲なら行くことが出来ます。基本、壁の中とか溶岩の上になどの危険な場所には行きません。それと、パーティーメンバーも連れて行くことが出来ます。基本、人数制限は有りません。弘隆様がパーティーメンバーと認識した者が同行致します。【マップ】も【探知】と同じようのレベルが上がるに連れて距離が増えていきます』
(後で、【マップ】を創った方がいいな。)
思わず呟くと、
『そうですね。それの方が【転移】を有効に使うことが出来ると思います。』
と、十六夜が答えてくれた。ちょっと嬉しかった。
(ごめんね、話の腰を折って。)
『いえ、お気になさらずに。では、続きを。西に5キロでアカチーの村で東に50キロ行くとアカムスタムの町があります、そして、アカチーの村のその向こうは険しい山となっております。そして、この付近の魔獣はランクEとDが主になっております。基本標高の高い所にはランクの高い魔獣が居ます。』
(じゃ、西に行くと強い魔獣が居るんだね。)
『はい、おっしゃる通りです。』
(それと、パーティーってどれくらいの範囲で有効?)
『基本パーティーの距離は無限で、経験値の分配は半径100メートルでございます。』
(ありがとう。)
『恐縮です。』
「【クリエイトスキル】【マップ】」
俺は、【マップ】を創り、十六夜との会話を終え、狩の続きをすることにした。




