【サイドストーリー】俺らが最強!大作戦会議
「絶対に見つからない場所を言えたやつに1ポイント!」
ファイアードラゴンズのメンバーは円になり、宝石の隠し場所を話し始めた。
「池の中とか!」
「じゃあ湊、お前が隠しに行けよ」
「嫌だよ」
「泳げねーくせに一丁前なこと言うなよ」
「はー?じゃあお前はどこがいいってんだよ!」
「飛行船の中とかどうよ」
「飛行船なんて2つしかないんだから、乗られたら終わりじゃねぇか。ばーか!!」
湊と聖の言い合いが止まらない。2人の声が大きすぎて、耳の中にシャッターが降りている感覚がする。
「僕、僕飛行船乗ったことない!乗りたい」
「まぁ、とりあえずどんどん出そう。聖と湊はすごくうるさい。」
「お前言われてんぞ!」「お前もだよ!」というまだまだ続く言い合いをBGMに会議は続いていく。
「池じゃないけど、渦潮広場の噴水の中に入れるのは?あの噴水、水が渦巻いてるから中が見にくいでしょ」
「渦潮だと石が上に出てくるとかない?知らんけど。」
「おー、なるほど?知らんけど。」
「いっそのこと、俺らの基地にも置いておくとか!灯台下暗しってやつ!」
「灯台下暗しって何?」
「なんか手元が見えないみたいなやつだよ」
「ほえー」
「まっ、自分で調べてみ」
「まだまだ4箇所しか出てないぞ!他の案!」
「あの、幽霊が出るところは?背が高い植物がいっぱいで、見つけにくいと思う……!」
独歩も勇気を出して発言してみる。いつも黙っているから、心臓がバクバクしている。
「今、噂になってるからみんな行くんじゃね?」
「わざとさ、大人数で行って、隠してる風に行動するのは?ブルーサンダーの基地の前とか通ってさ!」
「いいな!それ!隠してもない場所を探して無駄な時間使わせよう。お前、天才!」
あっ、あっ、話がどんどん進んでいく。僕の案だったのに。思っていた反応ではなくて思わず肩を落としてしまう。
「みんなで集まって、この世界の一番端に行ってみるとか!」
「ここ、端とかあるの?」
「知らん!」
「えー、でも限界まで行ってみたいかも!楽しそう!」
「あと、半分!もっと出せー」
………
思ったよりも絶対に見つからない場所っていうと難しい。
「……もうさ、いっそのこと残り全部川に流しちゃえば?勝手に流れてどこかに行くでしょ」
「適当すぎかよ!俺らの「最強」の称号がかかってるんだぞ」
「えー、他の奴らも川にたくさん流れてるなんて思わないって」
「真面目にやれ」
「隠し場所が思いつかないならさ、みんなで隠れんぼとかしてみて、見つかりにくかった場所に隠せばいいんじゃない?実践してみることは大事じゃよって、じっちゃんが言ってた。」
「おぉ、じっちゃんが言ってたならホントだな!どうせ思いつかないし遊ぼう」
「よし、全員外出ろー」と航輝が号令を出し、みんながぞろぞろと外に向かう。
「おい、お前隠れんぼだって!池の中にでも隠れてろよ」「しつけーぞ!お前こそ1人寂しく飛行船の中で座り込んで隠れてろよ!」
会議は一旦終了したはずなのに、BGMがまだ続いている。




