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お茶会の後

私とレオ様は、ファビアンさんの後について進んで行った。お城の中をずんずん進んで行く。


ーあれ?外には出ないのかな?


ハチ騒動があって、会場はお茶会が出来る状態じゃないって事だったから、挨拶も他の場所でするのかもね。確かにティーポットやカップは倒れたりしていたから、それも仕方がないかも。きっと今頃、お城で働いてる皆さんがお片付けをしている事だろう。お疲れ様です。


ファビアンさんの後に続いて歩いていると、大きくて重厚な扉の部屋に入った。扉は開いてたけど、開けるとしたら大変そうなくらい重厚な扉でした。その部屋には、お茶会に参加した子供達とその親御さんがいた。だとしたら、ウチのお父様もいるのかも。レオ様のお父上もいらっしゃるのかな?

そう考えていると、お城の人に案内されて、お父様とレオ様のお父上がやって来た。


「シフィル〜!心配したぞ〜!怪我はないか?」

「大丈夫です。怪我はありませんわ」


私とお父様が感動?の再開を果たした横で、レオ様とお父上もお話ししていた。すると、レオ様のお父上が私とお父様に向かって、話し掛けてきた。


「ウチの息子がお嬢さんにぶつかって、転ばせてしまったと聞きました。申し訳ない」

「いやいやいや。これはご丁寧に。ですが、怪我もしていないようですから、お気になさらないで下さい」

「いえ、そういう訳にはいきません」

「いえいえ、とんでもない」


お父様とレオ様のお父上が会話している中、私はお父様の横で首をぶんぶん振っていた。ある時は縦にぶんぶん。またある時は、横にぶんぶんと。

しかし、一向にやりとりが終わらない。どちらも譲らないのだ。私としても、もうレオ様から謝罪もして貰ったし、ドレスもキレイにして貰ったから、もうこれで終わりで良いんだけどな〜。けど、さっきから『お詫びの品を』『いえいえ、結構です』というやりとりが続いているのだ。


ーいや、お詫びの品はいりませんから。


私が口を出すのも良くないのかな〜と思って、首を振って表現しているんだけど、レオ様のお父上には全然伝わらず。困った。

レオ様に目で助けを求めても、レオ様もお父上に賛成なのか、一向に助けて貰えない。これは困った。

と思っていると、助けの声が聞こえてきた。


「皆様、ご静粛に願います。これから、妃殿下とシャルロ殿下のご挨拶があります。では、妃殿下、お願い申し上げます」


お城の人が私達の前方で話し始めた。どうやら司会のような事をしているようだ。


「皆様、お茶会を騒がせたハチは無事退治致しました。あの場にいた子供達はさぞ怖い想いをした事でしょう。ですが、もう大丈夫です。安心して下さい。そして、この度の事で誰1人として怪我を負う事がなくて、本当に良かった」

「妃殿下、ありがとうございました。次はシャルロ殿下のご挨拶です。殿下、お願い申し上げます」

「皆、此度の騒ぎは無事収まった。皆に大事なくて、本当に良かった。城門までは万全の体制を整えてあるから、安心して帰ってほしい」


王妃様とシャルロ殿下のご挨拶が終わり、これでお茶会は終了となった。


ーあ〜、つっかれたぁ〜。


色々ありすぎて、とにかく疲れたよ。早く帰ってゴロゴロしたい。

けど、お父様はレオ様のお父上と挨拶をしている。まだ帰れないやー。まあ、さっきの『お詫びの品』云々の話はしてないみたいだから、長くはかからないと思うけど。

ちらっとレオ様を見ると、レオ様がこっちを見ていた。


「シフィル、本当にすまなかった」

「もう謝罪して頂きましたし、お気になさらないで下さい。それより、大事なのはこれからの事ですわ!レオ様、もし叔父さん一家の弱点が分かったら、わたくしに教えて下さいませ」

「…分かった」

「あの、無理に近づいて探ったりはしなくて良いですからね?くれぐれも、くれぐれも無茶はしないで下さいませ。約束ですよ?」

「…分かった」


ゲームの中のレオ様は、目的の為なら手段は選ばない的な感じだったから、こっちのレオ様も無茶をしないか心配だ。『叔父さん一家の弱点を探る為なら自分が傷付いても構わない』とか考えないように、釘を刺しておかなくちゃね。


「もし約束を破ったら、私の事を嫌いになるか?」


私が『釘を刺したし、これで良し』と内心思っていると、レオ様がこんな事を言い出した。

私はレオ様のこの発言に、ちょっぴり悲しくなった。


ー私との約束なんて破っても構わないって事ですか……。そりゃ、私から一方的にさせた約束だけどさ。


「約束、破る気なんですか?」

「いや、破る気はない。もしもの話しだ」

「そうですか。それなら良いのです。もし約束を破っても嫌いにはなりませんわ。ただ、悲しくなりますし、傷付きます」

「そうか……。大丈夫だ。約束は守る」

「はい!絶対ですよ!」


それからしばらくして、お父様達も話し終えたようだった。私達は挨拶を交わし、それぞれ家路についた。そして……。


ーあっ!オーレリー様の事を調べるのを忘れてた。のわぁぁぁぁぁ。やっちゃった。がっくし。

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