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仮面を落とす
《???視点》
「わ、悪かった! 次はちゃんと協力するから、何とかしてくれ!」
森の奥にある、こぢんまりとした沼。
沈んでいく男を、小さな影がじっと見つめていた。
「取引は信用だいいち」
幼い声が、冷たく言い放つ。
「だからっ! 次はちゃんと約束守るって!」
男は顔を引き攣った笑顔を浮かべ、少女への説得を試みた。しかし、
「なくした信用は、かんたんに戻らない」
少女は表情を変えず、男を見下ろした。
そして——
「それは、こっちも同じ」
ズズッ……ジュポンッ!
少女が言い終わるのと同時に、
勢いよく、男の体は沼の中へと消えていった。
「やくそく、破ろうとするから」
少女はぽつりと呟いて、沼の先に視線を向けた。
沼を避けて、目に映る先へと歩み寄る。
(宝……)
手を伸ばした。そのとき、
「プレイヤー、ハッケン!」
静かな森にそぐわない、機械質な声が響いた。
少女はゆっくりと、振り返った。
「それなら、もういっか」
草木を弾きながら近づく狩人に、少女は近づいて行く。
少女の口元が、小さな弧を描いた。
「おわり」
狩人の手が少女に触れ——
忽然と、少女は姿を消した。




