↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりの空で、傘をさす。  作者: つな△まよ
六章:船上の遊戯盤
91/102

仮面を落とす


《???視点》



「わ、悪かった! 次はちゃんと協力するから、何とかしてくれ!」


森の奥にある、こぢんまりとした沼。

沈んでいく男を、小さな影がじっと見つめていた。



「取引は信用だいいち」



幼い声が、冷たく言い放つ。


「だからっ! 次はちゃんと約束守るって!」


男は顔を引き攣った笑顔を浮かべ、少女への説得を試みた。しかし、



「なくした信用は、かんたんに戻らない」


少女は表情を変えず、男を見下ろした。

そして——



「それは、こっちも同じ」



ズズッ……ジュポンッ!


少女が言い終わるのと同時に、

勢いよく、男の体は沼の中へと消えていった。


「やくそく、破ろうとするから」


少女はぽつりと呟いて、沼の先に視線を向けた。


沼を避けて、目に映る先へと歩み寄る。


(宝……)


手を伸ばした。そのとき、



「プレイヤー、ハッケン!」


静かな森にそぐわない、機械質な声が響いた。


少女はゆっくりと、振り返った。


「それなら、もういっか」


草木を弾きながら近づく狩人に、少女は近づいて行く。


少女の口元が、小さな弧を描いた。



「おわり」



狩人の手が少女に触れ——


忽然と、少女は姿を消した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。