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最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第二部『魔王と死神』第六章『世界管理崩壊編』 
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第二部 第195話 管理停止


轟音。


中枢管理個体が砕けた。


白い巨体。


世界。


法則。


管理。


全てを纏っていた存在が。


真正面から歪む。


違う。


もう。


維持できていない。


翔が断った。


守護。


中枢。


世界群。


それらを繋いでいた流れ。


既に失われている。


頭の奥へ。


初めて。


乱れた声が響いた。


『管理権限喪失』


『観測不能』


『介入機構停止』


『世界同期不能』


『新規生成停止』


今まで機械のようだった声。


初めて。


崩れていた。


混乱。


焦り。


恐怖。


理解不能。


全てが流れ込んでくる。


笑うものが止まる。


少し間。


周囲を見る。


無数の結晶世界。


まだ存在していた。


消えない。


壊れない。


崩れない。


ただ。


静かだった。


何かが切れたみたいに。


『……残ってる』


短い。


『世界、消えてない』


セレナが小さく目を細めた。


静かな声。


「独立しました」


少し間。


白い結晶群を見る。


「もう管理されません」


短く。


「観測も」


「介入も」


「修正も」


小さい声。


「出来ないはずです」


沈黙。


結晶世界は漂っている。


生まれかけた世界。


壊れかけた世界。


終わりを迎えた世界。


始まりを待つ世界。


全て。


管理者を失ったまま。


静かに存在していた。


笑うものが止まる。


そして。


小さく笑った。


『……自由じゃん』


その言葉だけだった。


だが。


どこか嬉しそうだった。


その瞬間だった。


白い巨体が崩れる。


中枢管理個体。


管理権限を失った存在。


もう。


維持できない。


法則が散る。


管理が崩れる。


世界との接続が消える。


巨大だった身体が。


静かに崩壊していく。


士郎が少し笑う。


踏み込む。


轟音。


重力。


拳。


真正面。


今度は止まらない。


白い巨体。


法則。


管理。


全て。


真正面から叩き潰す。


轟音。


空間が割れる。


白が砕ける。


中枢管理個体が。


完全に砕け散った。


頭の奥へ。


最後の声。


乱れていた。


『管理中枢消失』


『文明維持不能』


『最上位権限へ報告』


そして。


沈黙。


静かだった。


世界管理領域。


結晶世界だけが。


何事もなかったみたいに漂っている。


もう観測はない。


介入もない。


修正もない。


ただ。


存在していた。


士郎が鼻を鳴らす。


興味を失ったように。


「終わりか?」


翔が煙を吐く。


少し間。


静かな声。


「いや」


短く。


「勿体つけてる奴が居んじゃねぇか?」


笑うものが顔を引き攣らせた。


『……それ絶対嫌なやつじゃん』

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