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最強の殺し屋、異世界で魔王になる  作者: 竜堂さくら
第二部『魔王と死神』第六章『世界管理崩壊編』 
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第二部 第180話 外界戦争


白い空間の奥が揺れていた。


違う。


集まっている。


数。


気配。


観測。


法則。


今までとは比べ物にならない。


白の奥。


無数の影。


人型。


巨大なもの。


歪なもの。


世界そのものみたいな圧を纏った存在。


全部。


士郎達へ向いていた。


頭の奥へ。


無数の声が流れ込む。


今までの観測とは違う。


統率。


命令。


殺意。


恐怖。


全部が混ざっている。


『総力迎撃開始』


『怪物群接近』


『全観測外者戦闘態勢』


『中心防衛最優先』


笑うものが顔を引き攣らせる。


『……あー』


少し間。


白の奥を見る。


『本当に始まった』


短い。


『外界総力戦』


セレナの目が止まる。


静かな声。


「外界側は」


少し間。


「文明存亡戦争の認識です」


白を見る。


無数。


果てが見えない。


「全戦力投入」


短い。


「ここから先は」


少し間。


「外界そのものとの戦争になります」


沈黙。


士郎と翔は。


白の奥を見る。


少し間。


士郎が鼻を鳴らした。


低く。


「戦争?」


少し間。


口元が少し歪む。


「俺ら相手に?」


翔が煙を吐く。


静かな声。


「数増えただけだろ」


それだけ。


笑うものが固まる。


『いや』


短い。


『その感覚何!?』


少し間。


本気で引いた顔。


『普通そこ警戒するとこだよ!?』


次の瞬間だった。


白い空間が裂ける。


違う。


開く。


無数。


観測外者。


執行者。


法則を纏う異形。


世界単位の圧。


全部。


一斉に現れた。


頭の奥へ響く。


『迎撃開始』


『怪物群殲滅』


『排除執行』


士郎が笑う。


低く。


「ようやくか」


重力。


落ちる。


翔が煙を吐く。


静かな目。


前を見る。


短く。


「弱ぇと冷める」


その瞬間。


外界戦争が始まった。

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