休息
――ご飯が美味しい。やはり米は釜炊きが一番だな。
今日の夜ご飯は畑仕事で疲れているのもあって、米と焼き魚と味噌汁。そして、祭りの時に貰った大根ときゅうり漬け物。シンプルな内容の食事だ。
しかし美味しい釜炊きの米に、味噌汁。更には七輪で焼いた魚、不味い訳が無い。しかも畑仕事で汗をかいたからか、漬け物の塩分が体に染み渡る。
これは都会暮らしでは味わえない美味しさだ。
正直、今までに食べた食事の中で、一番美味しいかもしれない。
――夜ご飯を食べ終わったが、まだいつもよりもかなり早い時間だ。普段なら夜ご飯を食べ切る頃にはもう寝るのだが、今日はまだ寝るという時間ではない。
内容がシンプルだったからだろうか。
暇だ。どうしよう、せっかく時間があるのだから何かしたいが…
そうだ!風呂に入ろう。
この家には一応浴室があるのだが、風呂は昔ながらの五右衛門風呂で、更に新しくシャワーがついていたので私はずっとシャワーで済ませていた。
時間があるしちょうどいい。そう思い、私は風呂の準備を始めた。
まずは風呂に水を溜める。昔は井戸から水を持ってきたり大変なのだろうが、幸いこの風呂にも蛇口がついてる。流石にお湯は出てこないがそれでも十分だ。
さて、水を溜める間に外に出て、薪に火をつける。
薪の量をどれくらいにすればいいか分からないので、ひとまず普段竈で使ってる程の薪の量にした。
ぬるかった…
私はひとまず薪の量を倍ほどにして火を強くしてみた。
するとちょうどいい温度になり気持ちよかった、最初は。
段々とお湯が熱くなっていき、耐えきれなくなって出てしまった。
火が中々消せない…
先程から薪を少しずつ取り、水につけて消化しているのだが、火が大きくて中々取り出すことができない。
五右衛門風呂は誰かに使い方を教えてもらうまでは使わないことにしよう。
ようやく火を消しきった頃には体は鉄のように重くなっていた。
今日はもう寝よう――




