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~鐚戦(Bita-Sen)~ Vita Record  作者: 尾生 礼人
7/11

'ゴゥン……'


金属で出来た分厚い扉が開く。


トンネルのような狭い通路を抜け、その先の部屋に侵入──


'ビチュン!' 'ビチュン!' 'ビチュン!' 'ビチュン!'


(──おおっと!?)


バック ダッシュでレーザー回避。


(ただの砲台じゃない…… 自律式 浮遊 砲台か)


タイミングを はかって飛び出し、手際よく片付けよう──と、タイミングを はかっていたら奥に光が見えた。


カメラが自動で光の観測 地点をズームすると、そこには人型メカが一機。

こちらに向けて腰だめに大砲を構えており、その砲口に光が集束──


(げぇッ──!?)


ターボ ジェット点火。

身を隠していた通路から、一瞬で前方へ飛び出す。


'ズドオォオ……!'


迫りくる光の柱を避けるため、射線とは垂直となる方向へ補助ブースターを吹かす。


'カシュン!'


空中を右へ。滑るように移動。

しかし──


'ズドォオオオ……!'


「途切れないッ?! 」

(とにかく、射線と垂直に!!)


(上!)

'カシュン!'


(下!)

'カシュン!'


(右!)

'カシュン!'


光の柱は、砲手の友軍である浮遊 砲台をも巻き込みながら、こちらを追いかけてくる。いい加減、こちらのエネルギーが(カラ)に なりかけた時──すんでの所で 光の柱が消えた。


(さて…… 突貫か? 様子見か?)


エネルギーをチャージする時間が欲しい。

あちらも再びアレを放つにはチャージが必要なハズ……と猶予を確信しかけ──


メカの背後にある巨大なエネルギー タンクを見て、その確信を即座に打ち消す。


(突貫ンぅう──!!!)


エネルギー切れ寸前までターボを吹かし、慣性と自由 落下も併用。

メカの真正面に降り立ち、即座に左腕の側面に取り付けられたシールドから金属の杭を射出。


'バシュ!'

'ガッ!!!'


'ガシャア~ッ!'


杭が相手の構えていた大砲を直撃、吹き飛ぶす。


'バタタタタ……!!!'

'ガガガガガン!!'


相手の肩と胸から火閃が走り、至近距離から装甲が叩かれる──。

すかさず、こちらも右腕 側面にシールドをかざし、コックピットと頭部カメラを守る。

合わせて、肩のロケットを乱射。


''バシュ! バシュ! バシシュ!'

''バタタタタタ……!


相手の上半身が大破するのと こちらの右腕シールドが完全 破壊されるのが、ほぼ同時だった。


《演習 終了》

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