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8/69

堕

依頼者:カーショ 村落 共同体


"われら の住むジフン山に 巨大 総合ダムが建設されること に なり、領 政府からは、 期日まで に立ち退くよう、一方的な通達があった。


 このまま行けば、われら の村は わずかな立ち退き料と引き換えに ダムの底に沈むこと になる。


 当初の計画では、自然 破壊を避けるため、要所 要所に砂防ダムや貯水地・遊水池を設けるという話だった。

ありがたいことに、それらは水害で壊れても容易に復旧 可能らしい。


 逆に言えば、手間が かかるわりに 建設費や維持費が低予算で済む為、派手な中抜きが出来ず、旨味がない。


 それを快(こころよ)く思わない者たちが計画を強引に変更、様々な機能を合わせ持つ総合ダムを建設すること に したようだ。


 現在、強制 立ち退きに対抗するため、村の若者たちがバリケードを設置しているが、治安 部隊の手に かかれば ひとたまり も ないだろう。


 たいした報酬は出せないが、あなた方を置いて他に頼れる相手は いない。

 治安 部隊を撃退してくれ。"


前金   0圓

後金 8,000圓

作戦 領域 ジフン山 村落 入口 広場

作戦 予定 時刻 2日後 10:00


・

・

・


「──治安 部隊のメカを確認。

広場から数十メートル。」


『見えた』


『警棒と盾ばっかだな……』


 見た限り、重火器を携行したメカはいない。

向こうも こちらを発見したのか、盾と警棒を構えるのが見える。


「今こそ!」

『トリ足の力!』

『見せる時!』


 腰を屈め、足に装着した補助ホバーを起動。


『『「ジェット ストリーム、クラ~ッシュ!!!」』』


「ウイング パンチ!」

『バード キック!』

『キツツキ アタック!』


 ホバー走行と鳥足ジャンプに格闘を織り交ぜて翻弄。

ただし、パイロットのいる操縦席や、破壊すると撤退に支障を来たす脚部は狙わない。

狙うのは、あくまで頭・肩・腕だ。


(依頼は あくまで撃退……)


 ヘタに重傷者を出せば、あの反 体制派がやられた時と同様、ガチの殺し合いになる。

戦って負けること は ないだろうが、手加減して勝てる相手でもない。


(罪のない公僕を 手に かけたくは ないしなぁ……)


 治安 部隊とて、こんな時は我々ヴィータが出てくると分かっている だろうに……。知らぬふりで軽装で来させるあたり、上に話の分かるタヌキがいるのだろう。

 ほどほどに やり合って、損害が無視できなくなった頃合いに撤退する腹積もりと見た。

 このまま 何もなければ、あとは政治の問題だ。


そう、何もなければ──


《こちら カラス、軍のメカを確認。狙撃型だ。》


(やはり、おいでなすったか……)


利権の絡 (から)む所、暴力ありだ。


「了解。カラス、処理は任せる。あとで魚拓を頼む。」


《分かっている。なかなか ない機会だからな……。》

 

 侯爵領から仕入れた最新のレーザー兵器、今回も投入してくると見込んでいたが……。


(……ビンゴだな。)


 カラスたちが得意の近接戦で軍のメカを処理して銀 古印を接収。こちらは、それをジョーカー コインに魚拓させてもらう。


 今回、損するのは軍だけだ。


(結果的に だが、おいしい仕事になったな……)

山と言ったら、富士山!

富士山と言ったら、静岡県!……と、山梨県。


静岡

→シズオカ

→カ・シズオ

→カーショ

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