鬱
依頼者:カヌウ都市 警備局
“緊急事態だ。
市民デモの取り締まりに あたっていた治安 部隊が、何者かからの攻撃を受けた。
部隊の被害は甚大で、今 この瞬間にも現場では多数の怪我人や死傷者が出ている。
信じられないことだが、何者かの装備と練度は正規軍と同等らしい。
領府からの連絡では、'今回、正規軍は動かせない'、とのことだ。どうも正規軍の要所 要所に その何者かのシンパがいるらしく、下手に出動させれば、サボタージュどころか、同調して反乱を起こす恐れがある、とのことだ。
情けない話だが、こと ここに至っては 絶対 中立を旨とする君たちだけが頼りだ。
部隊の撤退を支援しつつ、市民を盾にする卑劣な輩に鉄槌を下してほしい。なお、困難は承知の上だが、市民の犠牲は可能な限り抑えてくれ。そのためなら、敵に逃亡を許しても構わない。”
前金 100,000圓
後金 200,000圓
減算 市民一人の犠牲につき、2,000圓。
作戦 発動 時刻まで 00:26:08
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~三年後~
《三年前の 今日、平和的にデモを行っていた市民たちが、鎮圧に当たっていた治安 部隊の手により、多数 犠牲と なりました。我々は二度とこのような惨劇を──》
「……胸くそワリィ任務だったぜ」
「ああ……」
「言うな。酒が不味くなる……」