第19章『獄炎』
王城はまるで魔王よりも強力な敵がいるかのような、そんな姿になっていた。
具体的に言うと、城全体が獄炎に包まれている。
城だけでない。都全体が炎に包まれている。
生きているのは恐らく僕らだけ。
まさに地獄絵図、と言うより地獄そのものだった。空には鬼のダリアタルがいて。僕らはダリアタルにバツを与えられている。
間違った事をしていないはずなのに。なぜ僕が罰せられなくてはいけないんだ……! ……簡単だ。それはダリアタルが間違っているから。それなら僕も。
僕も…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
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「間違っても良いよね!!!!」
はぁ! もういっその事ダリアタルや魔王の手下になって世界を滅ぼすのも………
「いいかも知れない!」
僕の目の前には人間が2名。1人は黄色い女。もう1人は筋肉がある少年。2人は知り合いなのかな……? 僕にもなんか言ってる気がするけど……何も聞こえないや。
その時、手に何かが刺さった気がした。
右腕を見てみると、ちょっとした切り傷があってそこからは青い血が出ていた。
そして女の方が持っている短剣にも青い血がついていた。僕を斬ったんだね。
少し血が出る程度の傷だけど………許さない……!
2人の表情は真っ青。なにか恐ろしいものでも見たような顔だ。
僕は青い血を舌で舐めたあと、背中から剣をだした。
「ーーーー!」
「ーーーーーーーーーー!」
「なんにも聞こえねんだよッ!」
僕は人間達に八つ当たりするかのように剣を振り下ろす。
水平に、男の方の腹を思い切り斬り裂いた。
そこからは赤い人間の血が。
男は苦しそうな顔をする。
その顔が見たかったんだよ!
このまま殺してやる!
女も、男も!
「ーーーーーーーーー!」
「だから聞こえねえっつってんだろうがよッ!」
今度もまた水平に。女もお腹を抱えて倒れ込む。
何も思い出せないんだ………! 魔王とダリアタルの事しか………思い出せないんだ!
目はあまり見えない。とてもボケていて、2人の人間の顔も見えない。性別とイメージカラーくらいはギリギリでわかるが。
記憶は魔王とダリアタルの事、あとは言葉等当たり前の事しか思い出せない。
耳は一切聞こえない。
その瞬間。
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消えた。
はい! もうサブタイトルにつっこむのはやめてください! 私もいちいち訂正しません!
今回はかなりダークな回でしたね! ガトくん病んでます!
ですがなぜあそこまで病んだのでしょうか…………それは次の章でわかります!
実は前回の章と今回の間に何があったかがかなり関係しているんです…………。
ネタバレはこれくらいにして、あとは明日を楽しみにしておいてください。




