第9章『死体』
生きこんで旅に出たのはいいが、魔王城まではとてつもなく遠い。
モンスターを倒して生活費を稼ぎながら冒険する必要があるね。
「モンスターいないかな~」
「う~ん……あっ! あそこにオークがいるわよ!」
「ほんとだ! って……オーク何匹いるんだよ……」
「少なくとも……500?」
「500って! どんだけ強い黒魔術師なんだよ!」
「ダリアタルかもよ?」
「さすがにそれはないでしょ……」
「わからないぜ!」
「とにかく戦おうよ!」
「そうだな!」「そうね!」
今の会話をして理解できた人はいないだろう。
少し黒魔術師とオークについて解説させてもらうね。
まず、オークは最低10匹ほどで行動する。そしてそのオークの群れは、必ず人間の黒魔術師が引き入っている。
黒魔術師は、黒魔術という魔法の一種を使う魔法使いなのだが、黒魔術は悪人にしか使うことができない。つまり、逆に言えば黒魔術師はすべて悪人ということ。
黒魔術師はオークとコミュニケーションをとり、自由自裁に操る。オークの数は黒魔術師の強さを表している。
そして地上最強の黒魔術師が『ダリアタル』だ。
ダリアタルは、魔王四天王という、魔法の手下のうちの1人だが、魔王城にはあまり人が来ないし、来たとしてもほかの手下が倒してしまうため、あまり出番がないから、基本ぶらぶら外で人を食べている。特に魔力が強い人間を。
ダリアタルは、食べた人間の魔力を自分の力にすることができる。
要するに、『ダリアタルの強さ+食べた魔法使いの強さ=強くなったダリアタルの強さ』という式が成立するわけだ。
タクが使う魔剣をダリアタルが使えば、ダリアタルは魔王どころか世界最強の生物になり、数年にして世界が滅びることだろう。
そんな敵……。
とりあえず今の敵はダリアタルではないと思うから、とりあえずオークを倒す。
ただオークが500匹となると……さすがに数が多い。きっととてつもなく強い黒魔術師なのだろう。
タクは、自分の持っている大きな両手剣で、オークを同時に何匹か倒している。ハユは、とにかく早い。これはハユの特技で、ハユは早い。なにせ昔は盗賊だったそうだ。
ハユは自慢の素早さで、とても速い速度でオークを斬る。ハユの持っているダガーは、12鬼武という、めちゃ強い武器のうちの1つ。ちなみに魔剣も同じだ。
12鬼武には、必ず1つ、強い能力が与えられていて、魔剣だったら無条件で魔法を撃てる。ハユのダガーには、素早さを上げる能力がある。
僕が使っているのはもっと弱い剣。残念。
そして僕もこの剣で大量に敵を倒している。
みんな順調に敵を倒している。実際、地面には豚のような姿をしたオークの死体がいくつも転がっている。
そしてついに、黒魔術師が姿を現したのだが……
「あれってまさか…………」
みなさん、今回のサブタイトル『死体』そこまで重要なことではなくてごめんなさい。漢字二文字ともなるとなかなかいいのが見つかりませんです。
謝罪は終わりにして、前作を読んでくださっていた方はお察しの通り、次回はダリアタルが登場します。
ですがお話しお内容は少し変えるつもりなので、ぜひ読んでください。
それではまた明日!




