第10章『最悪』
「あれってまさか……」
「嘘……だろ……マジでダリアタルなのかよ……!」
ダリアタルが空中をプカプカと飛んでやってきた。
「よくも私の可愛いペットを沢山殺ってくれたのぅ。許さんのぅ!」
「お前がダリアタルか?」
「そうだのぅ。私がダリアタルだのぅ」
「……!」
「ぅ………ぅぅ」
「マジかよ……」
ダリアタルは最悪の黒魔術師。食べれば食べる程強くなる、最強の黒魔術師。
「死んでもらうのぅ!」
「戦闘開始……か」
「がんばろうね……」
「がんばって勝てる相手じゃないわよ。あいつは」
「けど今は勝つしかねえだろ!」
「……」
「行くのぅ!」
そう言うといきなり空中にいくつもの黒いボールが出現し、それが僕らの方へと向かって来る。
ボールはなにかにぶつかると爆発を起こす。半径1mくらいが蒸発して無くなってしまう。
僕は見事にそのボールを避け続ける。
ボールが後ろに来たら前へ、右に来たら左へ、上に来たらしゃがみ、下に来れば飛び上がる。左に来たら右へ行き、前に来れば後ろへと。
「なかなかやるのぅ」
「まあな!」
「こんくらい楽勝よ! 目をつぶっても出来るわよ」
ハユは目をつぶって見事に避けきった。
きっと僕にはむりだなぁ〜!
「じゃあ今度はこっちの番な!」
そう言ってタクは、魔剣を振って連続で魔法を打つ。
何個もの白い光がダリアタルの方へ向かって来る。
だが、ダリアタルは空中でプカプカと避け、一発も当たることはなかった。
こんなの……本当に倒せるの……!
「その程度かのぅ? 意外と弱かったのぅ。じゃ、そろそろ食べるとするかのぅ。その魔剣も欲しいし」
だめだ……! ダリアタルが魔剣を手にした瞬間、今度こそ誰もダリアタルに勝てなくなる!
「渡すわけねえだろバーカ。俺が死んでもこいつだけは絶対渡さないね!」
「しょうがないのぅ。じゃあ、力づくで奪うしかないのぅ!」
「来るなら来いよ黒魔術師!」
僕はこの瞬間、最悪が始まった気がした。
そう。『最悪』だ。
みなさんこんばんわ! 本日もしっかりと投稿してまいりました。
はい! 今回はダリアタルとの戦闘開始ですね。まあここから超長いダリアタルとの戦闘が始まるわけですが(笑)。
前作と変わったところと言えば少し戦闘がダイナミックになりましたね。ダリアタルのボス感が完全に出ている感じにしてみたいと思いまして。
それではまた明日! さようなら!




