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ゾンビ☆ファンタジー ~ゾンビがあふれるポスト・アポカリプス世界なのに僕だけレベルアップするとかジャンル違くない?   作者: 灰灰灰


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第15話 拠点を手にいれた件について(美少女四人付き)


「それでこの部屋に連れてきた意図はなんなのさ。まさかお部屋のお披露目会とかじゃないでしょ」


 無駄に女子部屋感が溢れる教室。男子禁制、乙女の花園であり理由もなければおいそれと入れない場所だ。もし本当に御披露目会とかいうなら、天草は特殊な変態でしかない件について。何それちょっと興奮するじゃん。


 当然そんな事はなく、天草は僕の発言を肯定するように頷いた。


「もちろん彼女、陽乃さんに関連する話をするためよ……と言っても私達も陽乃さんの居場所は知らないの」


「そう……お世話になりました」


「おいこら。隙あらば出ていこうとすんなよ!」


「ちっ」


 さりげなくフェードアウトを狙ったけどダメだった。さっきも思ったけど居心地があんまりよくないんだよね。間違って抱きついた件もあり、幼馴染のそっくりちゃんは凄い警戒した目線を向けてくるし。


「そうよムンク君、人の話は最後まで聞くべきよ。ただね、心当たりならないこともないわ」


 怒られたし、何度でも言わせてもらうが名前呼びとか止めて欲しい。ときめいちゃうだろ。これ以上は裁判も辞さない所存である。まぁ、もう裁判なんか出来る世の中じゃないんですけどね。


 それはともかく彼女の言葉には聞き逃せない言葉があった。


「心当たり?」


「ええそうよ。彼女がいる場所は流石に分からないけど、彼女が行きそうな場所はわかるわ。これを見て」


「この町の地図?」


 そう言って彼女はやや埃の被ったスペースから紙切れを取り出す。天草が取り出したのは赤ペンでいくつかマークが記された地図だった。


「そうよ、彼女の忘れ物なんだけど見て。地図にはいくつか赤丸がついているの」


「なるほど。この場所を探せば……」


「えぇ、その通りよ」


 つまるところ、ここに行けば幼馴染がいる可能性があるということか。仮にいなかったとしても何らかの手がかりは掴めるかもしれない。


 正直言えば愛贄の件もあり肩透かしをくらっていたが、ここに来て良かった。直接会う事は出来なかったが、手がかりを得る事が出来た。それだけでも十分な成果だろう。


「さてと、これは提案なんだけれど。この地図の場所を探す間はここを拠点にするのはどうかしら」


「アリア先輩!?」


 はい?


 愛贄は目を剥くほど驚いているが、僕だって同じぐらい驚いている。いやほんとまじでどういう事だってばよ。


 他の面々も何故か反対したりしない。純真や鉄槌は何か言うわけでもなく、こちらの反応を興味深そうに伺っているだけだ。


「大丈夫よ冬雪さん、彼は貴方が思うより良い人だわ。その証拠に彼はさっきから貴方のことを思ってここを去ろうとしているもの」


「いやぁ、買い被りすぎでしょ」


 愛贄は信じられないと言うようにこちらを見るが、どうか安心して欲しい。単なるコミュ障なんで。


 まぁ、愛贄が関係している事はあながち間違いではないが、どちらかと言えば自己保身に近いわけで。そんな勘違いをされるとむしろ心苦しい。


「それにムンク君。貴方もこの町にはあまり詳しくないでしょう?」


「うぐっ」


 痛いところをつかれた。この町の地理に詳しくない事はもちろん、引きこもりだった事も合間って僕は人を探すことに向いていない。というか外に出る事すら向いていないまである。


「と言うわけでムンク君、これからよろしくお願いするわね」


「やったね新しい仲間が増えたねっ!」


「ま、これに懲りたらもうセクハラ紛いな事はするなよ」


「先輩達がそう言うなら……。でも私は貴方のことを信用したわけじゃないですから」


 ここまでお膳立てされると流石に断る理由は無いのだが、いつの間にか僕の意思を確認する前に物事が進んでいた件について。この子達は危機感というものがないのだろうか。普通、この状況で男なんてろくに信用出来ないと思うけど。


 まぁ、いいか。拠点が出来るのは嬉しい事だ。ここは設備が揃っていて飲み水や電気にも困らなさそうだし、しばらくお世話になることにしよう。


「まぁ、その……よろしく」


 とても友好的とは言えず、隠キャ特有の暗くて声の小さい挨拶にも、彼女ら(愛贄は除く)はにこやかな笑みを浮かべる。


 容姿レベルが高く美少女と言っても過言ではない彼女達が、何故隠キャの僕にここまで優しくするのかは不明だが今は置いておこう。ともかく今は幼馴染を探す事が目的なのだ。それだけでいい。


「そうだムンク君! 文化祭とかもやる予定だから参加しなきゃ駄目だよー!」


「えぇ……文化祭とか僕はボッチでいた事しかないんですけどぉ」


 やはり純真は天使の如く純粋な笑みをぺかーっと浮かべるばかりだ。他の面々も愛贄を除き同じような感じだ。


 やっぱり彼女達は本当の本当にいい奴なのかもしれないなぁ。いやいや落ち着けムンク。女子とはイケメンにしか興味を示さず、僕のような隠キャには道端の石ころ程度の興味しか示さない存在なのだ。……一応美人局とか警戒しとくか。


 ともかく。


 ム ン ク は 無 駄 に 設 備 の 整 っ た 拠 点 を 手 に 入 れ た ! !(美少女四人付き)

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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