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まだ使える!~可哀想は可愛いをモットーに、転生魔王はダークな異世界をリサイクル能力で蹂躙する~  作者: あけちともあき
リョウ&フレンズ軍、総攻撃!

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第98話 出てきた、悪食王!

 ギロチノス王国に到着!

 もう、一斉になだれ込んだぞ。

 向こうも迎え撃つために一斉に出てきた。


「この国、元から廃墟みたいになってるんだから何も気にするな! 全力で国ごと敵をぶっ飛ばせー!!」


 俺の指令で、軍団がうおおおーっ!!と声をあげた。

 リョウ&フレンズ軍の戦い方がド派手になる。


 炎が、槍が、矢が、ビームが飛び交い、敵軍を街ごと葬り去っていくのだ!

 みよ、この威力!


 主だった面々には、俺が力を与えたり、趣味の武器を持たせたりしているからな。

 むちゃくちゃ強いぞ。


「それにしても……悪食王はどこにいるのですかしらね」


「ほんとー! どこにもいない!」


「ふん、どこにいても我らの力があれば物の数ではあるまい」


『出立前に行われたジェプティスの計算では、ダイコウカ太陽帝国こそが悪食王の拠点です。ですが、かの魔人は守りに入ることなく、自ら攻めてくるだろうと』


 うちの幹部連中に、ヘルガーディアンが加わってきて気になることを言った。


「つまり、悪食王自ら俺達を迎撃するためにここに出てくると?」


『そうなります。ダイコウカ沖の太陽の大海にて、マロングラーセの力を手に入れたということは……そこに外敵を近づけたくはないのでしょう』


「なーるほど、道理に叶ってる。それに、あいつの部下を片っ端から平らげてやったからな、そろそろろくな幹部がいないはずだ。本人が出てくるしかないか」


「リョウ様は今回も見物ですの?」


「おう。悪食王以外とはやる気にならないからな」


 何せ、うちのメンバーはみんな強いのだ。

 向こうの魔人将が出てきたって蹴散らしてしまえる。


 わざわざ俺が出ていく必要はなく、手柄を立てた仲間を褒め称えればいい。

 そもそも、魔王の役職である俺が何でも一人でやることがおかしいのだ!


 ギロチノスの戦いは、終始リョウ&フレンズ軍が優勢で進んだ。

 そりゃあそうだ。

 頭数は近くても、こちらには複数人の魔人将……幹部が参戦しているのだ。


 一人当たり、魔人数千人に匹敵するんだぞ。

 勝負になるわけがない。


 ついにギロチノス王国から、悪食王の軍勢が一掃される……という状況になって。

 突如、戦況が一変した。


 都市の中央にいた軍勢が、突然吹き飛ばされた!

 ……と思ったら、何かに吸い込まれていく。

 

 それは、宙に浮かんだ大柄な鎧姿の何者かだ。

 奴の腹がまるで口のように開き、うちの軍勢を飲み込んだ。


 ゴクリ、と音がする。

 そいつの体躯が膨れ上がる。


『好き勝手してくれたものだなあああああああ!! 吾輩の……吾輩の軍勢を……! 好き放題に蹂躙してくれたああああああ!!』


 咆哮が響き渡った。


「悪食王だな」


『はい、その通りです。悪食王アルハングラー。人の姿を捨て、大魔王の力を得て変化した異形。まさかあの様な姿になっているとは』


 こちらは、バルログ三人衆から姿の報告は受けていたからな。

 予想通りの姿だ。

 そしてどうやらあいつ、敵を喰らって己の力にしてしまうようだな。


 なるほど、名は体を表す。


「全軍撤退! 悪食王だ! お前らでは勝負にならない! 撤退しろ! 撤退しろ!」


 俺は戦場に向けて号令を発した。

 そうしながら、俺自身は悪食王を目指して歩いていく。


 撤退が間に合わなかった軍勢が数百体ほど食われたようだ。

 ほんの一瞬で、これだけやられるか。

 なるほど、他の魔人将とはモノが違う。


 なお、俺の後ろにはアニタとファルメラとカグツチとオトハ将軍とヘルガーディアンがぞろぞろ続いているのだ。


「なんでついてくるの?」


「わたくしも戦ってみたいと思いまして」


「あたしもー!」


「我が眷属をかわいがってもらった礼がしたくてですな」


「私は純粋な腕試しでですよ」


『砲撃します』


 あっ、ヘルガーディアン気が早い!

 バキューン!とキャノン砲をぶっ放すヘルガーディアン!


 だが、これは悪食王が腹の口をガバッと開いて飲み込んでしまった。

 もう随分でかくなっているもんなあ。


 10mくらいあるかも知れない。


『貴様が……貴様が吾輩の軍勢を……! 吾輩の覇道を邪魔する輩か! 炎の魔人をけしかけてきたと思ったら、そこから一気呵成に攻め上がり我が部下を次々に倒すとは……! 許せぬぞ!!』


「色々苦労して、ついに力を手に入れて大陸西方を統一したのは偉い。大したもんだ。だがな、こっちもバルログを何体もやられてるんだ。はいそうですかって引き下がれないんだなこれが。だが、今から話すことに比べりゃ、これは些事だ」


『ぺらぺらと勝手なことばかりを……!』


「お前、マロングラーセの力を手にしているな?」


『……!! 貴様、それを口にしたからには生きて返さぬぞ……!!』


「図星か!!」


『がおおおおおおお!! 喰らい尽くしてくれる!!』


 腹が展開すると、まさに巨大な口だけの化け物になる。

 悪食王が驚きの吸引力で、俺達を吸い込もうとしながら迫ってきた。


 だがまあ、こんなもんで吸われるのは低位階の魔人くらいのものであろう。

 うちの幹部たちはびくともしない。


「よーし、全員でかかれ! 袋叩きだ! 一人でノコノコ出てくるバカがどこにいるかよーっ!」


「リョウ様、まるで悪党ですわよ?」


「俺はまあまあ自認悪党ですよ?」


 こうしてうちの幹部軍団VS悪食王の戦いが始まるのだ!

 まあ、俺が思うに……。


 ここで悪食王が死んでも、絶対あいつは後のことを考えてるんじゃないかと思うんだけどな。

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

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― 新着の感想 ―
>「なんでついてくるの?」 >「わたくしも戦ってみたいと思いまして」 >「あたしもー!」 >「我が眷属をかわいがってもらった礼がしたくてですな」 >「私は純粋な腕試しでですよ」 >『砲撃します』 こ…
マロングラーセは段取り10割みたいな魔王だから影響受けてる奴なら案外ありそう (だからなんか変なのにわからん殺しされるとも言える)
>趣味の武器 やっぱそうだったかw パイルバンカーぽいのとかロマン武器ばっかりだったかなぁw 自爆はロマンとか芸術は爆発とかそっち系統の武器は流石にお気に入りには持たせないはずw
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