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まだ使える!~可哀想は可愛いをモットーに、転生魔王はダークな異世界をリサイクル能力で蹂躙する~  作者: あけちともあき
ピラミッドを探索だ

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第55話 戦力的にかなりのもんじゃないか

 ジェプティスとヘルガーディアンを連れた上、後ろにはぞろそろとマミーがついてくる。

 これを見て、バルログ三人衆が唖然とした。


「ひ、ひ、ひょえー」「なんたるちあ」「突破どころか魔人を味方につけとる!」


『やや、あなた方はこの間の乱暴な侵入者。水の魔法をエミュレートして撃退しましたが、命は助かったようですね。流石、あの素晴らしい逃げっぷりは私のメモリーにとどめておいて正解でした。貴方がたは逃げ足に優れた新人類なのですね』


「にゃ、にゃんだとう!?」「このキラキラピカピカ輝くやつ、煽ってくるぞ!」「すげえ濃い化粧しやがって」


『暴力行為はおやめ下さい。暴力行為はおやめ下さい』


 ここでヘルガーディアンが、言葉とは裏腹にやる気満々でジェプティスを庇って立ちふさがる!

 おっ、シャドーボクシング!

 三人組がこれを天地魔闘の構えやらデンプシーロールやらフリッカースタイルやらになって睨んで、まさしく一触即発である!


「いやー、生きが良くてたいへんよろしい」


 マミーたちもやんややんやと盛り上がっております。

 こいつらノリがいいなあ。


 途中、吸血鬼村の連中もやってきて、マミーと交流し始めた。

 どちらもノリがいいので、すぐに打ち解けたようだ。

 どこかのバルログとは大違いだな。


 やっぱバルログ、プライドが高すぎて色々損してないか?

 種族としてのスペックはトップクラスなのに、弱点を突かれたりしまくってフルパワーで活躍できない辺りがあれだよな。


「なんか主が俺達を生暖かい目で見てるぞ!」「やめろ! 俺達を憐れむのをやめろー!」「最近いいとこないからってそんな目で見ないでくれー!」


「俺は、君たちがラッシュやヘッドレスと同じポジションなのではないかと思い始めているよ」


 こうして、リョウ&フレンズ軍は凄まじい規模に膨れ上がった。

 マミーがかなり数が多いので、デッドランドの死人兵たちを含めるとそろそろ大都市の人口くらいの数になってるんじゃないかな。


「ややっ! 新たなる魔人を連れてこられましたな。流石は主様」


『あなたがバルログの長ですか。カグツチ殿。私の名はジェプティス。よろしくお願いします』


 お互い幹部同士、打ち解け合っているではないか。

 やはり三人衆はトップを取れなかっただけあるな!


 サンドパレスの一室にて、リョウ&フレンズ軍の幹部全員が集合して会議が行われることになった。


 まず、俺。

 隣に、デーモンのファルメラ。

 クラスはグレーターデーモンにランクアップしている。


 次に、吸血鬼村を率いるハイヴァンパイアのアニタ。


 俺のお気に入りのラッシュ&ヘッドレス。


 この部屋は噴水があるので、そこからシンカイが顔を覗かせている。

 さらに、サンドパレスはたくさんの木々を取り込み、緑豊かになっているのでパパールもやってきた。


 シンカイは暇な間に、水中のモンスターたちを従えていたらしい。

 いつの間にか水中魔人軍団が結成されている。


 パパールもウォーエレファントリーダーから、ウォーエレファントジェネラルになったらしい。


 次いで、オトハ将軍。

 キョンシー軍団を統べるぞ。


 そしてバルログたちの王、グレーターバルログのカグツチ。

 三人組はすっかり権威が失墜したので、カグツチのライバルですら無くなってしまった。


 最後に、最新の幹部である古代のAIジェプティス。

 ファラオシティとピラミッド周辺であれば、全能に近い能力を発揮することができる。

 さらに、小器用なマミー軍団を従えているぞ。


 マミーは暑さにも寒さにも強く、ジェプティス側からの働きかけで様々な性質に変化する。

 さらに再生もできて、暇な時のお喋り相手にもなり、無数の宴会芸を得意とするすぐれものだ。


 なお、あまり遠くまで移動できないジェプティスの代わりに、ヘルガーディアンが名代を務めるそうだ。

 警備ロボットだった君が、大出世だなあ……。

 でも、俺が初のロボットリサイクルだからって結構気合い入れたもんな。


 位階は存在しないが、妙に強くなっている気がする。


「えー、というわけで、我が軍勢はかなり増えました。これも皆様のご協力、ご理解のお陰であります」


 わーっと拍手が巻き起こった。

 わいわい、がやがや、ぱおぱお。


「砂漠とステップを手中に収めたので、これで大陸の半分くらいは我が軍のものになりました。俺のものと言わないのは、皆さんの協力とご理解のお陰だからです」


 オー、謙虚だ、などと声があちこちから聞こえる。


「ということで、次はいよいよ山脈側にある、神造兵器を持った国家を攻めようかなーなどと考えております。あるいは、もうちょっと北上して湖を手に入れ、水魔たちを従えるか……! なんかこういうことがしたいよ! ってのがあったらよろしくお願いします」


「はい! 我が主よ!」


「はいシンカイくん! なるほど、湖に行きたいんだね」


「!? このシンカイが何も言っていないと言うのに、心中を言い当てるとは……! 流石は我が主にございます」


 オー、とどよめきに包まれる会議場。

 ファルメラが呆れて口をポカーンと開いていた。

 まあね。

 シンカイは水の中しか移動できないから、当然湖を上申するよね!


「では、最終的に山脈の寺院を攻めるとして、まずは俺がメンバーを引き連れて彼の地を牽制する。その間に、シンカイ側の部隊で湖を攻め、水魔たちを仲間に引き入れる。二正面作戦でどうだろう」


 異議なし! 異議なし! ぱおーんと声があがり、今後の方針が決定された。


 湖には、シンカイとパパール軍団、あとはアニタと吸血鬼村が向かう。

 みんな水を弱点としない仲間だ。

 

 俺が牽制に向かう、ヒマラヤっぽい雪山地方は……。

 バルログは相性が悪いな……。


 おい!!

 バルログ!

 お前ら砂漠もだめ、湖もだめ、ヒマラヤもだめって、おい!!


「バルログはあれだな……。極地戦闘全然ダメだな」


「面目ない。我らが強大な力を持ちながら、魔人たちの頂点に立てなかった理由がおわかりになりましたかな」


「よーくわかった。ヒマラヤには、俺とオトハ将軍とヘルガーディアンで行こう。ラッシュとヘッドレスも来い」


『ええええ!? 我らは氷雪に弱いのですがな!?』


「氷雪に強くリメイクしてやるから」


 今回のメンバーで行きましょうということになったのだった。

 さあ、ヒマラヤの寺院はどんなだろうか。

 楽しみだなあ。

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
賑やかし要員の三下だけど何も心配しなくていい程度には強い……バルログはギャグ枠担当の実力者かやたら強い村人的なポジだったのかw
天地魔闘の構えだけデンプシーやフリッカーとは別次元なんだけど3回同時攻撃出来る強者がバルログ3人の中にいる!? カグヅチより強いのではw
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