第95話
竜には種類がいる。
人間が乗り物として手懐けている小型の竜、ガーゴイルなどもいる。
そして足がない蛇タイプの物、足が胴体から横に伸びていて地面を這いずるトカゲ、ワニタイプの物、足が地面に向かい垂直に伸びている鳥、恐竜タイプの物がいて本来、違う種類なのに同じように『竜』と呼ばれている。
今回現れたのは鳥、恐竜タイプの中でも最低最悪と言われる『古代種レッドドラゴン』である。
レッドドラゴンの図体は大きい。
身体を維持するため、本当に多くの食料を必要とする。
だが、レッドドラゴンが活動し続けたらその大陸に生き物は存在しなくなってしまう。
なのでレッドドラゴンはダンジョンの奥深くで眠りにつく。
熊などの冬眠と同じで眠っている間、レッドドラゴンはカロリーを消化しない。
レッドドラゴンは約3000年の眠りについている。
あと2500年は寝たままだっただろう。
起きたレッドドラゴンは食料を求めて、大陸内で生物を狩り尽くす。
レッドドラゴンの出現は火山の噴火や地震などと同じ『天災』として扱われる。
人間にはもはやどうしようもないのだ。
レッドドラゴンは怒り狂っている。
気分良く眠っているところ、闖入者の人間達が現れて起こされたのだ。
俺とレンちゃんは「こりゃずいぶんデカい敵と当たっちゃったな」と多少は驚きながら見上げている程度だが、アイアちゃんは青ざめながら震えていた。
因みにレダちゃんは「都会にはこんな大きな竜がいるんだ」と見当違いの感嘆をしてるみたいなんで無視の方向で。
子供の頃「倒そうなんて思っちゃいけない。
運が良ければ、生きて逃げきれる可能性もある。」と言われた『天災』の怒りが自分に向いている。
『天災』がこちらに気づいていなければ・・・、でも今回は『天災』の怒りは明らかに自分に向いている。
何せ、気持ち良く寝ていた『天災』を起こしたのは他ならぬ自分なのだから。
逃げようなんて思っちゃいけない。
この『天災』は地上に登り、先ずマギーの街を餌場にするだろう。
あそこには世話になった神父や、弟、妹達、部下の盗賊達がいる。
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~アイア視点~
どうする?。
仲間達を逃がすか?。
いや、仲間達が逃げたら、誰が街の住人達を連れて逃げてくれるんだ?。
もうどうして良いかわからない。




