第92話
今日は新制度になってから、初めてダンジョンに潜る日だ。
まだアイアちゃんに「今日ダンジョンいける?」とは聞いてないが、当日アポなしで誘う訳で行けないのが普通だ。
なので、ダンジョンに潜るメンバーはおそらく俺、レダちゃん、レンちゃんという編成になる。
どういうパーティ編成にするのがベストなんだろう?。
敵 敵 敵 敵 敵 敵 敵 敵
前衛A 前衛B 前衛C
遊撃A 遊撃B
後衛A 後衛B 後衛C
例はこんな感じだよな。
敵 敵 敵 敵 敵 敵 敵 敵 敵
守備的MF リベロ 攻撃的MF
踊り子 盗賊 格闘家
GK
占い師
・・・意味がわからない。
パーティーの編成を決めていたはずが、気付いたらサッカーの守備位置を決めていた。
つーか、先ず前衛が一つも埋まらない。
そして『踊り子』『占い師』の配置が決まらない。
ミネア、マーニヤってどんな風に配置したっけ?。
戦闘の音楽が変わるのだけは何となく覚えてるんだけど。
『ジプシーダンス』だっけ?。
それはともかく、パーティメンバーの防御装備がクソ弱い。
一番強いのが格闘家の『胴着』しかしノースリーブだし半ズボンだ。
女性なら『露出度多め』と言われるようなこの格好が最強の装備。
しかしこの世界の倫理観はどうにかならんのか!。
普通に胴着着て歩いてるだけなのに、通りすがりの女冒険者が「お~たまらねーぜ」と言いながら口笛を吹く。
いや、マジで誘ってねーから。
女のそういうのマジでやめて。
童貞はただでさえ女に幻想持ってるんだよ。
マジで萎えるから。
インポになりそうだから。
朝の組み手終了。
除霊が効いてるのかな?。
未だにレダちゃんに負けない。
まあアイアちゃんにはボコボコにされるけどもうそれはしょうがない。
少しは空気読め、妹の前でボコボコにされる俺の気持ちも考えて欲しい。
まあ「真剣勝負だ!。手加減しないでかかってこい!」って言ったの俺なんだけどね、勝てると思ったんだもん。
「突然ですが、この後ダンジョンに潜ります。
自由参加になります。
参加者が三名に満たない場合は企画はお流れとなります。
注意点をいくつか。
ゴミはダンジョンに捨てないようにしてください。
来た時よりも美しく、ゴミはお母さんへのお土産です。
おやつ代は300Aまでです。」
Aは異世界の通貨だ。
このネタはまだ「先生!バナナはおやつに入るんですか?。」
「バナナはおやつに入りませんが先生のお尻には入ります。」と普通は続くが、異世界でバナナにあたる果物がわからないのと、家族の前で下ネタを言いたくないという俺の兄心を考慮してここで終了になる。
「レンちゃん、俺は今から君を『妹』としてではなく『パーティメンバー』として扱う。
えこひいきは基本しない。
覚悟するように!。」
「はい!。」
「それはともかく、これ、お兄ちゃんからプレゼントね。
はい『鋼鉄のタロットカード』」
「わーい、お兄ちゃん、大好き!。」
「おい!こら!・・・やっぱり私もダンジョン潜ります。」とアイアちゃん。
今思えば浮わつきすぎていたのかも知れない。




