第90話
夕飯が終わり、日本に転移する。
しょっちゅう転移していると見られるリスクが高まる。
実際、レンちゃんには転移しているシーンを見られた。
俺が絶対的に信頼している妹のレンちゃんだから、仲間に抱き込んだけど、見られた相手が他人だったら・・・『邪魔者は消す』的な処理が必要になるんだろうか?。
とにかく金がないのが全部悪い。
金があれば転移せずに日本で食事出来るし。
トレーニングの時間。
ふと思いつきレンちゃんに電話する。
レンちゃんも今からトレーニングの予定だったと言う。
「じゃあ、関ヶ原あたりで待ち合わせね」
関ヶ原ってどこらへんよ?。
良くわからないけど関東方面と西日本方面の待ち合わせ場所って言えば『関ヶ原』でしょ?。
「いやー、何で関ヶ原のあたりだけ雪ふっちゃうんだろうね、参ったわ」このセリフを違和感なく言えるようになって初めて『出来るサラリーマン』でしょ。
「ぜえ、ぜえ、ぜえ、待ち合わせ場所、もう少し、ぜえ、ぜえ、西寄りにしてもらえないかしら?。
ぜえ、ぜえ、広島から、ぜえ、ぜえ、岐阜は遠すぎる・・・。」30分後、待ち合わせ場所の『関ヶ原駅』に来たレンちゃんは半分死んでいた。
へー、関ヶ原って岐阜だったんだ。
知らなかった。
つーか、岐阜って存在薄いよな。
岐阜の『阜』なんて一生に五回も書く機会あるかな?。
あ、そういえば『関ヶ原』も古戦場だよな?。
って事は『関ヶ原』も心霊スポットなの?。
一応ラインで稲川に確認する。
『そうだよ、倶利伽羅峠ほど心霊スポットとして有名じゃないけどね』
「今日、この『関ヶ原』に来てもらったのは他でもありません。
今日はこの古戦場の心霊スポットで除霊をして『魔力』を上げましょう!。」
まるで計画していたような手際の良さ。
誰も『今、思い付いた』とは気付かない。
古戦場といわれているところへ到着。
確かに霊魂はいる。
ただ悪霊なのか?。
人間に一切害意はないように感じるが。
ただ何百年もこの地に縛り付けられているなら、そろそろ解放してやりたい。
俺はその日、古戦場の霊魂を浄化して回った。
結構魔力は上がった。
俺ほどじゃないが、レダちゃんの魔力も上がっているそうだ。
さぞかしレンちゃんの魔力も上がっている事だろう。
「ステータスは自分じゃなきゃ見れないんだ。
レンちゃん、自分のステータスの『魔力』ってところ見てもらえる?。」と俺。
「わかった。えーっと・・・あ、あった。
『魔力:154×0』
これで良い?。」
え!?全く上がってない?。
どういう事だ?。




