第65話
俺はレダちゃんに「筋トレをやっておくように」指示をする。
・・・で、俺自身は異世界の孤児院へ。
孤児院へ行くと神父が出迎える。
「これはこれはテムさん、今日は何の用でしたかな?。」孤児院には向こう何十年も遊んで暮らしていけるような金額を寄付している。
「今日は聖水を売ってもらおうと思って来た。」と俺。
「どれだけ差し上げましょうか?」と神父。
「あるだけ全部」と俺。
「え?」
「知り合いの聖職者がいるなら全員紹介してくれ。
全て聖水は買い取る。
あと知り合いに『エクソシスト』『除霊師』がいるなら除霊グッズ全て言い値で買い取ろう。
金ならいくらでも出す。」と俺。
これが金持ち奥義『大人買い』だ。
「え?え?」神父はイマイチ理解出来ていない。
聖水や除霊グッズの配達先は何故か鍵屋だった。
除霊グッズが次々と運び込まれるのを見てアイアちゃんが「これは何事ですか?」と驚いている。
「そういや、ここも事故物件で強烈なヤツが何体も取り憑いてるんだったね。
予行演習だ、除霊しとこう。」と俺。
「何を勝手な事を言ってるんですか!。
取り憑いてた霊を壺に封印するのだって、本当に一苦労だったんですからね!。」アイアちゃんが焦って止めようとする。
だから『ここはなんかいるから止めよう』って言ったじゃねーか。
俺に言わないで秘密で封印したのは、俺の言う事を無視して、痛い目にあったのを隠してたからだよな?。
知った事か、自業自得だ。
「こんにちは、八百屋です。
ここに2トン、餅米置いておきますねー。」
「はい、これお代ね」と俺。
「・・・説明していただけるんですよね?。」とアイアちゃん。
「異世界でもこの大陸では米を主食にする文化はないから、餅米を扱ってるのは『米屋』じゃなくて『八百屋』なんだね。
2トン集めるの大変だったらしいよ。」と俺。
「こんにちはー!塩屋で~す。」
「あ、は~い。
流通経路覚えるだけで精一杯だよ。
日本も昔は専売公社ってあって一般では塩売れなかったらしいけど。」と俺。
「そうじゃなくて!。」とアイアちゃん。
「あ、向こうの世界でも、塩とか餅米は売ってるよ。
でも、向こうじゃ買うだけの金がないんだよ。
だからこっちで買って向こうの世界に持って行くつもりだったんだ。
伝染病を運んじゃいけないから、本来食べ物とか生物を持ってくのはダメなんだけど、今回だけは特例ね。」と俺。
「そうじゃなくて!」とアイアちゃん。
「じゃ、除霊の予行演習ね。
札が貼られてる壺を割って、封印されてる悪霊達を部屋に解き放つよ~!。」と俺。
「そうじゃなくて!。
人の話を聞け~!。」とアイアちゃん。




