表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/113

第50話

 「基本、盗賊なんて私が言うのも何ですが悪人です。

 約束なんて守る気なんてあるわけありません。

 私らとの約束なんて守るつもりもないはず。

 なのに私達と約束した理由・・・負けるなんて思ってないんですよ。」とアイアちゃん。

 

 「じゃあはじめようか?。

 お前ら、少しばかり自信がありそうじゃないか。

 私は自信たっぷりの顔が歪んでいくのが大好きなのさ。」と盗賊団のボス。

 「自信満々なのはお前だろ?。

 一週間前のアイアちゃんを見て皮算用してると思うんだが、アイアちゃんは一週間前とはちょっと比べ物にならないくらいリニューアルされてるからな。」と俺。


 「そうかい!。」盗賊団のボスが言うのが早いか、その場から消えるのが早いか。

 とにかく、砂煙とともに盗賊団のボスは消えた。

 「何だと!?。」俺は驚いた。

 そんなはずはない。

 「遅すぎる」

 この何十倍の早さを想定していた。

 「アイアちゃん、相手は確かに自堕落な盗賊共だ。

 でも、俺らと違って沢山の時間があったんだ。

 一週間しか時間がない俺らより、早くて強いのは当たり前だ。」

 そう俺はアイアちゃんに言っていた。

 いざとなれば、こっそり補助魔法をアイアちゃんにかけようと思っていた。

 多少のイカサマなんて、きっとお互い様だろう。

 向こうも負けそうになった時の切り札を準備してるはずだ。


 だけど、修行しすぎた。

 ぶっちゃけ盗賊団のボスなんて雑魚以下になっちゃった。


 ボスがアイアちゃんにナイフを振り下ろす。

 正直アイアちゃんには避ける必要もない。

 アイアちゃんの『身の守り』ではボスの斬撃で致命的な傷を負わせる事は出来ない。

 だがアイアちゃんは一応避ける。

 避けてボスの腕に絡み付き、関節をきめる。

 「勝負あったな」俺は呟く。

 勿論、これで終わるなんて思ってない。

 往生際の悪い盗賊団と潰し合いになるだろう。

 俺はいつ闘いがおきても良いように、心の準備をした。


 「そこまでだ!。

 ボスを放せ!。」声の主は盗賊団のボスの髭面の愛人だ。

 その男が人質にナイフをつきつけている。

 人質とは孤児院の神父だった。


 「コイツを無事に返して欲しければ、ボスを解放してナイフを捨ててうつ伏せに横になれ!。」と髭面の男。

 アイアちゃんは言われた通りにする。

 「お前の言った通りにした。

 約束通り、神父様を返してくれ!。」とアイアちゃん。

 下衆に笑う盗賊達。


 そもそも盗賊達と約束とか取引をしようとするのが間違っている。


 俺は髭面の男を殴り倒し、押さえられていた神父を抱え盗賊達の元を離脱する。

 そして片腕ずつを違う女に押さえつけられているアイアちゃんに「こっちは助けたから遠慮しないで暴れて良いよ」と声をかける。

 アイアちゃんは遠心力で腕を掴んでいた二人の女を振り回し、二人を木の幹に激突させた。

 俺とアイアちゃんと神父は合流した。

 「どうしましょうか?」とアイアちゃん。

 「どうせ約束は守らない連中だよ?。

 『心を入れ換えるから助けてくれ』なんて言ってもどうせ今度は孤児院の子らが人質に使われるよ。」と俺。

 「取り敢えず盗賊団、潰しましょうか?。」とアイアちゃん。

 それに対し、頷く俺と神父。

 って神父、暴力止めないんかい!。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ