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第44話

 さあ反撃開始だ・・・の前に、さっき魔法を使った時に新しい魔法が増えてた。

 気になる。

 もしかしたら超強力な魔法かも知れない。

 えーと、名前が・・・『ライト』!?。

 もしかして光魔法ってヤツ!?。

 火・水・土・風・・・主要4元素の魔法に含まれない、選ばれし者だけに使える魔法!?。

 ギガデインみたいな感じ!?。

 使ってみるっきゃねえ!?。

 「喰らえ!化け者ども!『ライト』!!!」

 俺が魔法を唱えると、俺を中心に光の爆発が・・・起こらなかった。

 ライトとは暗い部屋が明るくなる魔法みたいだ。

 あれだけ真っ暗だったモンスターハウスが、なんという事でしょう!。

 真昼のように明るくなりました。

 これにはママも思わずにっこり。

 「そんな場合か!。」

 暗闇に目が慣れてようやく動けるか?、というところだったのに今まで防御に徹してて、今になって部屋を明るくする意味は何なんだよ!?。

 それ以上に夜目が効かずに、動かなかったモンスターも動き始めたし、寝てたモンスターも目を覚ました。

 なんか『ライト』を使ってピンチに陥った感じ。

 魔法は用法、用量を守って正しくお使い下さい。

 じゃないと死にます。

 良い勉強になった。

 どこでもかしこでも、やたら魔法を使っちゃダメ。

 この教訓は今後役に立つね、生きてりゃあね。


 明るくなってみて、さっき自分に棍棒の嵐を降らせた"小山"の正体がハッキリする。

 棍棒をかまえているのは一つ目の大男だ。

 明るさには相当敏感らしい。

 突然明かりをつけられご立派だ。

 一つ目の大男は見たところ二種類いる。

 肌の緑色の大男、仮に『ザク』と呼ぶ。

 もう一種類、肌の青い大男、仮に『グフ』と呼ぶ。

 青い大男は一匹しかおらず、複数いる緑色の大男を従えて軍団戦法を使っている。

 大男達は戦闘凶なのか、時々楽しそうに笑っている。

 まるで『この風、この肌ざわりこそ戦争よ!』とでも言っているようだ。


 そのような場面で俺はラル、いや、『グフ』を狙う。

 これは個人がとる作戦であり、好みだ。

 「雑魚を一匹ずつ片付けていく」のも不正解ではない。

 しかし、一番厄介な『グフ』を先に片付ければ、あとは瓦解する事が容易に予想出来るのだ。

 一つ目の大男以外にもモンスターは多くいるのだ。

 あまり大男にばかりかかりっきり・・・という訳にはいかない。


 襲い来る『ザク』を蹴りで粉砕する。

 頭を蹴ると『ザク』は一撃で動かなくなる。

 しかし狙いは『グフ』だ。

 俺は同じように『グフ』の頭に蹴りを放つ。

 なに!?、かわした!?。

 グフが高笑いする。

 まるで『ザクとは違うのだよ』とでも言っているようだ。

 高笑いしている『グフ』にもう一度蹴りを頭に放つ。

 今度は頭にとどめを放つ。

 『グフ』が断末魔の声で吠える。

 『すまない、戦いの中で戦いを忘れた』とでも言うように。

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