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第34話

 朝食時に出した『ハムエッグ』をアイアは気に入ったようだ。

 「この料理は何て言うの?。

 すごく美味しい・・・。」とアイアが聞いてきたので、咄嗟に「フランケンシュタイナーだ。」と答えた。

 俺は咄嗟に誰も得しない嘘をついてしまう不治の病に侵されているようだ。


 朝食後、姿見の中に入り異世界を目指す。

 アイアにはふたたび目を閉じ、手をつないでついて来てもらう。

 小屋に到着。

 俺はアイアに「目を開けて良いよ」と言う。

 姿見を通って行くことをアイアに教えても良いが、決闘まで日にちがなく、教えてる暇がないというのが、教えない理由だ。


 冒険者ギルドへ行く。

 アイアを冒険者として登録するためだ。

 アイアは『盗賊』として冒険者ギルドに登録した。

 これでアイアも自分のステータスを確認出来る。

 よかった。

 これでアイアが強いのか弱いのかわかるし「どの能力が足りないのか」分かりやすい。


 受付のイケメンに「人が来ない場所を教えて欲しい。

 多少大きな音を出しても、大きな声を出してもあまり目立たない所が好ましいんだが。」と聞く。

 イケメンが俺とアイアを交互になめるように見る。そして・・・

 「若い男女がその性衝動を抑えられないのはしょうがない。

 でも最低、屋根がある場所で行為に及んだらどうだ?。」と。

 どうやらとんでもない勘違いをしているようだ。

 「何か勘違いしているようだが、俺らは修行しようとしてるんだ。

 決して疚しい事は考えてない。」と俺。

 「今度安い連れ込み宿教えてやるからさ。」とイケメン。

 「そうじゃないってば!」と俺。


 後で聞いたら異世界で『男と女で修行』とか日本以上に有り得ない話らしい。

 例えば日本で若い男女が「今から修行するから誰も覗かない音も漏れない場所を教えて欲しい。」なんて言っても「本当にお盛んですこと」としか思われないだろう。

 それと同じだ。

 それにイケメンだけでなく、アイアも真っ赤な顔をして勘違いをしている。

 勘違いしてるなら教えてくれよ!。

 全力で拒否してくれるなら気付けたのに!

 それとも、受け入れるつもりだったのか?。

 まんざらでもないのか?。

 ダメだ、そんなふうに思うと耳まで真っ赤になっちまう。


 イケメンには「マギーの街から北に湖がある。」と伝えられた。

 「そこはあまり人が寄り付かず、しかも汚れても湖の水で洗える」と言われた。

 汚れる・・・ね、確かに訓練したら汗かくもんね。

 何で「シャワー付き」みたいなオススメのしかたするかは不明だけど。

 俺らは北の湖のほとりに行くことになった。

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