第33話
女の子と同じ部屋で寝る事になった。
「一週間後に大切な勝負が控えてるんだから、ベッドはアイアが使ってくれ!。」
という事で、俺はソファーで寝る事になった。
慣れない環境で、アイアは中々寝付けなかったようだが、ようやく規則的な寝息がベッドの方から聞こえてくるようになった。
ようやく自分の事に取りかかれる。
横になって、自分のステータスを確認する。
テム=レイ
職業:格闘家
性別:男
年齢:19
レベル:4
力:6×40
身の守り:8×38
素早さ:10×41
魔力:8×1
賢さ:7×14
かっこよさ:5×20
HP:13+58
MP:10+1
うん、こんなもんだろう。
これと同様の力を手に入れれば、アイアでも盗賊団のボスを倒せるかも知れない。
そして、特筆すべきは誰一人として盗賊にとどめをささなかったのに、レベルが一つあがっている。
『殺さなくてもレベルアップ出来る』つまり『模擬戦でもレベルアップ出来るのではないか?』
つまり明日からアイアは異世界で俺と模擬戦で闘いまくる。
俺の予想が正しければ、アイアは鬼のようにレベルアップする。
そして夜は日本でトレーニングしてパラメーターを上げるのだ。
そう上手くいく訳がない。
最初は上手くいくかも知れない。
だが、異世界では女性がレベルアップしやすく、攻撃のパラメーターも増えやすい。
その上俺の成長型は『晩成型』だ。
あっという間に、二人のパラメーターに差がつき、俺はアイア模擬戦の相手はつとめられなくなるだろう。
模擬戦はお互いの実力が拮抗していなくては成立しない。
アイアの訓練計画は一瞬で頓挫するだろう。
アイアの訓練を一秒でも長くする方法が一つだけある。
『俺がもっと強くなる事だ』
アイアが寝静まったのを確認し、俺はトレーニングに出掛けた。
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~アイア視点~
「おはようございます・・・。」私は目を醒ました。
ベッドの寝心地は悪くもなく、良くもなく・・・といった感じだ。
「マットレスがないんだから、そんなベッドがフワフワな訳ない」と『テム』という男は言っていた。
『テム』というのは間違いなく偽名だろう。
「テムと名乗りアムロの身内という設定を名乗ったら、酷い目にあった。
だからアイアは『コミリー』と名乗って『アムロと幼馴染み』って設定にとどめておいた方が無難だと思う。
実際アニメでも『幼馴染みのコミリーは戦争で死んだ』って一言だけだし、面倒臭くないと思う。」とテムは言ってた。
・・・というか、私には『偽名だ』って事を隠すつもりはないみたいだ。
ところでアニメって何だろう?。
「・・・おはよう。」テムが起きた。
酷い顔だ。
寝られなかったのかな?。
そりゃ異性と同じ部屋で熟睡出来る方がおかしい。
「何時だ?。6時か。
朝飯にしようか?。
7時には異世界に出発するからよろしくね。
何か食べられないモノある?。」とテム。
「えーと、ハートブレイクショットはちょっと苦手な食べ物かな?。」と私。
「OK!。じゃあこれから食事を作る時『ハートブレイクショット』だけは作らないように気をつけるわ」とテム。
テム、何か眠れなかっただけじゃなくって疲れてない?。




