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第26話

 「わかった。

 お前の言い分を信じる。

 だが、お前は私の裸を見たのだ。

 ここもお前が生まれ育った所と同じで、男はあまり肌をさらさない。

 だからといって、ここは女が『裸が恥ずかしくない訳じゃない』土地柄だ。

 アンタの女の裸を見て、汚物を見たような反応は相手に失礼にあたる・・・というのは覚えておいてくれ。」と女。


 何だ?この女?。

 何もかもを勘違いしている。

 日本じゃ男は裸同然の格好で歩いている。

 あまり肌を晒さないのは女の方だ。

 「あまり恥ずかしくない」と言っても男がいつも下半身丸出しという訳ではない。

 下半身を異性に見られたら男だって恥ずかしいと思う。

 それが日本の性常識だ。

 そこまで性に対して日本はおおらかではない。

 この女は日本をバカにしているのか?。


 しかし、女が必死でこの状況を納得しようとしてくれているんだ。

 わざわざ俺が混ぜ返す必要はない。

 それに俺は異世界で生活していくために、どうしても日銭を得なくてはならない。

 そのためには薬草を手に入れて、冒険者ギルドへ持って行く必要があるが、俺には薬草と雑草の見分けがつかない。

 薬草と雑草の分別作業にこの女の知識を借りなきゃならない・・・ので、この女をこれ以上怒らせるのは得策ではない。


 「悪かった。

 悪かったついでに薬草と雑草の分別を頼めないか?。

 このミッションを銅貨6枚で受けているから、半分の銅貨3枚がアンタの取り分になるが。」と俺。


 しかし銅貨の価値ってどのくらいあるのかな?。

 10円玉と同じくらいなら三枚じゃチロルチョコくらいしか買えないけど。

 いくらなんでもそんなに安くないだろう。

 だってそうならソロ冒険者、生きていけないじゃん。


 「銅貨三枚じゃ小さな駄菓子くらいしか買えないから、いらないよ。

 薬草と雑草の分別は、いきなり切りかかった詫びとして、無料でさせてもらうよ。」と女。

 悲報、銅貨、10円玉と同じくらいの価値。

 しかしどうしよう?。

 本格的に収入が足りないぞ。

 わかってる。

 パーティに入らないと冒険者は稼げないんだ。

 このままじゃ明日の朝食べるパンすらない。


 中世のお姫様がいいました。

 「パンがないならケーキを食べれば良いじゃない。」 


 俺が言いました。

 「パーティメンバーがいないなら、この女をパーティメンバーにすれば良いじゃない。」

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